連載
今日は何の日?■ジュークのオーテック特別仕様車アーバンセレクション


2011(平成23)年5月30日、日産自動車の関連会社であるオーテックジャパンが手掛けたクロスオーバーSUV「ジューク」の特別仕様車「アーバンセレクション」が発売された。アーバンセレクションは、スポーティさを強調する装備によって、ジュークの魅力をさらに高めたモデルだ。
斬新なコンセプトとスタイリングで注目を集めたジューク

2010年6月、コンパクトなクロスオーバーSUV「ジューク」がデビューした。コンセプトは、“コンパクトスポーツとSUVの融合”であり、それを象徴したのが斬新なスタイリングである。
大きなフェンダーと丸みを帯びたボンネットに異径4灯ヘッドライト、ブーメラン型のリアランプなど、コンパクトながらボリューム感のあるフォルムが圧倒的な存在感を放った。インテリアについても、運転者がワクワクするようにメカニカルかつスポーティに仕上げられた。

パワートレーンは、世界初のデュアルインジェクター(1気筒あたり2本のインジェクター)を組み込んだ最高出力114ps/最大トルク15.3kgmを発揮する1.5L 直4 DOHCエンジンと副変速機付CVTの組み合わせ。駆動方式は、当初はFFのみだった。
斬新なスタイリングや車両価格169万円(標準仕様:15RS)と179万円(上級仕様:15RX)というリーズナブルな価格設定によって人気を集め、発売1ヶ月で約1万台の受注を記録し順調に滑り出した。


さらに同年10月には、高性能モデル「16GT」を追加。パワートレーンは、190ps/24.5kgmの1.6L 直4 DOHCインタークーラーターボエンジンと6速マニュアルモード付電子制御CVT(CVT-M6)の組み合わせ。駆動方式は2WDに加えて、4WD(ALL MODE 4×4-i)も設定された。
スポーティさを磨いたカスタマイズカーのアーバンセレクション

オーテックジャパンが手掛けたジュークの特別仕様車「アーバンセレクション」は、2011年5月のこの日から日産のディーラーを通して販売された。主に都会で生活する若い層に向けたスポーティなカスタマイズカーである。

ベースは、1.5L 直4 DOHCエンジン搭載の「15RS(標準仕様)」と「15RX(上級仕様)」、ともにCVTを組み合わせたFF車。専用サスペンションの採用で、全高は1565mmから1550mmへと15mmほどローダウンされた。
エクステリアは、専用のフロントグリル(ガンメタリック塗装)やフォグランプ(ホワイトリングイルミ付)、ハッチゲートの専用光輝モール、エキゾーストフィニッシャーなどでスポーティさを強調。また、ベースよりも1インチ大きな17インチホイールに変更したこともジュークの印象を大きく変えた。
その他にも「15RS アーバンセレクション」では、リアドアとバックドアのガラスがプライバシーガラスとなり、「15RX アーバンセレクション」には、電動格納式リモコンカラードドアミラーやインテリジェントキー、エンジンイモビライザー、プッシュエンジンスターターが装備された。
車両価格は、15RSアーバンセレクションが174.9万円(ベース+5.4万円)、15RXアーバンセレクションが198.45万円(ベース+19.425万円)の設定だった。
日本では、1代限りでラインナップから消えたジューク
デビュー直後は順調に販売を伸ばしていたジュークだったが、2013年に同様のコンセプトで追走してきたホンダ「ヴェゼル」や2016年のトヨタ「C-HR」の登場で人気は徐々に減速。ヴェゼルやC-HRには、ハイブリッドが設定されているのにジュークには設定されなかったことに加えて、ジュークのデザインが個性的過ぎて、昨今のファミリー志向の日本市場に合致しなかったのかもしれない。


ジュークは、2019年に2代目にモデルチェンジした。パワートレーンは、ダウンサイジングターボコンセプトの117psを発揮する1.0L 直3 DOHCターボを搭載し、スタイルもよりスポーティになった。しかし、2代目ジュークは人気の高かった欧州や豪州には展開されたが、人気が減速した日本では販売されなかった。欧州では、実用性よりもパーソナルユースを重視するユーザーがまだ多いのだ。
販売を終えた日本でジュークの後を引き継いだのは、2000年に登場したe-POWER専用車の同じくコンパクト・クロスオーバーSUVの「キックス」である。高い燃費性能と力強い走りを両立させ、e-POWERドライブやプロパイロットなど装備しているが、コンパクト・クロスオーバーSUVは激戦区、最近は苦戦を強いられている。北米では2024年にモデルチェンジされており、2026年6月に日本導入という情報があるが、正式な発表はまだない(※2026年5月26日現在)。
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2013年2月には、NISMOがチューナップした「ジュークNISMO」が登場した。最高出力200ps/最大トルク25.5kgmを発揮する1.6L 直4 DOHC直噴ターボエンジンを搭載した高性能モデルである。オーテックジャパンとNISMOが手掛ける特別仕様車は、標準仕様では満足できないユーザーにとってはありがたいモデルである。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。







