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18V化で大型車両の電動パワーステアリング適用範囲拡大を促進 ジェイテクト、高耐熱リチウムイオンキャパシタを開発

  • 2017/11/30
  • Motor Fan illustrated編集部
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自動運転に代表されるように自動車の電動化は益々加速し、それに対応するデバイスの開発も活発に行われているが、今度はトラックなど大型車両に電動ステアリングを導入する際に有用な18V化を促進する、”リチウムイオンキャパシタ”がジェイテクトから発表された。

 株式会社ジェイテクトは、2017年9月にBR蓄電デバイス事業室を組織し、持続的成長の柱となる新領域のひとつとして、蓄電デバイスの1種「リチウムイオンキャパシタ」の開発を進め、2019年の量産を目指すと発表した。
 ジェイテクトといえば、パワーステアリングテクノロジー分野のトップランナーだが、今回リチウムイオンキャパシタの開発を発表したのも、同社の電動パワーステアリング(EPS)の適用範囲を広げるのが狙い。燃費規制の拡大、高度運転支援・自動運転の普及・拡大を受け、省エネ・自動運転化に大きく貢献する電動パワーステアリングの適用範囲の拡大が求められているが、大型車両へのEPS搭載には12Vの車両電源では出力不足は否めない。
 そこでキャパシタと充放電コントローラーを従前のEPSに付加することで、車両電源の12Vに対しキャパシタからの6Vの電圧を付加し合計18Vの高出力化を実現することで、EPSの適用範囲の拡大に貢献しようというもの。

ESP(電動パワーステアリング)の電源補助イメージ

 キャパシタは、物理的に電力を充放電する蓄電池(物理電池)で、化学電池に比べて蓄電容量は限られる代わりに、一度に高いエネルギーを放出する瞬発力が大きな特徴。しかし、リチウムイオン二次電池同様に耐熱性に課題があった。車両に搭載するために要求される環境温度はエンジンルーム内であればマイナス40℃から125℃、車室内であればマイナス40℃から85℃だが、従来製品では車両要求の環境温度内に維持するためには冷却システムなどによる制御が必要であり、これエネルギーロスにつながる。
 そこでこの条件に対し、ジェイテクト製のリチウムイオンキャパシタは独自技術を投入することでマイナス40℃から85℃まで使用可能となり、車室内での使用要求に適合可能になる。 さらには出力する上限電圧を制限することで105℃まで高温環境で使用可能だという。
 ジェイテクトはこのリチウムイオンキャパシタを、2019年の量産を目指し推進。 既存事業の製品に搭載しての拡販を進めると共に、製品単独での販売も計画している。キャパシタ単体販売、バランス回路を組み合わせたモジュール販売、充放電コントローラーも組み合わせたシステム販売も行う予定だ。

リチウムイオンキャパシタの使用環境温度

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