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タイ初導入の自動車解体重機を用いた高効率リサイクルシステム NEDO:タイで使用済み自動車リサイクルシステムの実証運転を開始

  • 2019/11/26
  • Motor Fan illustrated編集部
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NEDOは、タイのグリーンメタルズタイランド社(GMT)のピントン工場で、自動車解体重機を用いた使用済み自動車(ELV)リサイクルシステムの実証運転を開始した。

 タイでは、自動車販売台数の増加に伴い、今後は使用済み自動車(ELV:End of Life Vehicle)の増加が見込まれるが、現状では、ELV解体時に発生するフロンや廃液などを適切に処理するためのELVに特化した処理や許可に関する法制度が整備されていない。また、ELVの解体は手作業を中心とした労働集約的な作業が場当たり的に行われているため、ELVからの資源回収が十分に行われていないほか、今後のELVの増加に対して処理能力不足に陥ることが予測される。

 このような背景のもと、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とタイ工業省(MOI)、工業団地公社(IEAT)は、首都バンコクとその周辺地域において、ELVリサイクルの実証事業を実施することに合意し、本年2月8日に基本協定書(MOU)を締結した。そして、今般、本事業の委託先である豊田通商とともに、実証場所であるグリーンメタルズタイランド社(GMT)のピントン工場に、タイ国内では初めてとなる自動車解体重機の導入などを行い、環境に配慮した適正なELVリサイクルシステムの実証運転を開始した。

実証実験の内容

 現状では、ELVの解体は手作業を中心とした労働集約的な作業が行われているため、1日当たり1台程度の解体処理にとどまっているのが現状だ。今回、フロンや廃油・廃液の回収を解体作業の中に組み込み、トレーサビリティ(回収物の処理履歴追跡)機能を持つ環境配慮型解体プロセスを導入するほか、自動車解体重機の導入により、解体工程の効率化やシステム化を進め、1日当たり20台を解体処理できる体制を目指す。環境負荷を抑えつつ、ELVから効率的に有用金属などを回収するシステムを実証することで、タイの廃棄物処理の適正化に貢献することを目指す。さらに、タイ国内で処理できない基板や触媒などの有用資源を日本で再資源化することで国際資源循環を実現し、タイをはじめとするアジア諸国におけるリサイクルモデルの確立を目指す。

 また、これと並行して、日本の自動車リサイクル法を参考にしながら、タイに適した適正処理に関わる制度設計の検討への協力も経済産業省とも連携しつつ推進していく。

※1 ID Implementation Document ※2 TDEM(Toyota Daihatsu Engineering & Manufacturing Co., Ltd.)トヨタ自動車株式会社のアジア統括会社 ※3 TMT(Toyota Motor Thailand Co., Ltd.)トヨタ自動車のタイ子会社

【実証事業の実施体制】
委託先:豊田通商株式会社
サイト企業:グリーンメタルズタイランド社
実証場所:グリーンメタルズタイランド社 ピントン工場

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