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  • 2017/08/23
  • GENROQ編集部

ランボルギーニ・スーパートロフェオの世界とは。

世界最速のワンメイクマシン!

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20台というアジア・シリーズ過去最多のエントリーを集めた富士ラウンド。レギュラードライバーに加えて、影山正美や金石年弘といった日本からのゲストドライバーもウラカンのステアリングを握った。
世界最速のワンメイクマシンだと賞賛される「Lamborghini Super Trofeo」。今、好調の波に乗るランボルギーニにとってもこのレースは、かなり力を入れているイベントだ。その世界観とレース展開を、8月19〜20日に行われたアジア・シリーズ第四戦の富士スピードウェイでの模様を通じてお伝えしたい。

REPORT◎入江大輔(Daisuke Irie) PHOTO◎Automobile Lamborghini S.p.A.

富士のレース1、レース2を圧倒的な強さで制したのは、シリーズリーダーのアフィク・ヤジド/ケイ・コッツォリーノ。8レースを終えて7勝と、大差をつけてシリーズをリードする。

ランボルギーニがヨーロッパ、北米、アジアの3地域で開催するワンメイクレースシリーズ、「ランボルギーニ・スーパートロフェオ」。そのアジア・シリーズ第4戦が8月19〜20日にかけて富士スピードウェイで開催された。2017年のアジア・シリーズは開幕戦セパン(4月8〜9日)、第2戦ブリーラム(5月20〜21日)、第3戦鈴鹿サーキット(6月24〜25日)、第4戦富士スピードウェイ、第5戦上海国際サーキット(9月23〜24日)と転戦。最後にイタリア・イモラ(11月16〜19日)で開催されるワールドファイナルで締めくくる、全6戦が組まれている。

スーパートロフェオで使用されるマシンは、”世界最速のワンメイクマシン”とも言われる、ウラカンLP620-2スーパートロフェオ。ウラカンGT3と同様にあえて後輪駆動が採用され、ミッドに搭載されたV10ユニットは実に620馬力を誇る。また、イタリアレーシングディベロップメント、ダラーラ社の協力によりエアロダイナミクスは極限まで高められ、ダウンフォースレベルは先代ガヤルド・スーパートロフェオから大幅に増加した。

現在、シリーズポイントリーダーのアフィック・ヤジドは「世界的にみても、ワンメイク用レーシングカーとしてウラカンのスピードは突出していると思う。実際、サーキットによってはGT3マシンよりもいいタイムを記録する場合がある。このマシンをしっかりコントロールできるようになれば、GT3マシンのドライブも問題なくこなせるはずだ」と、ウラカン・スーパートロフェオのパフォーマンスを絶賛する。

レース1のプロ・アマクラスを制したのは、日本から参戦する落合俊之 /松本武士。落合は幾度となく勝利を飾っており、アジア・シリーズお馴染みのドライバーだ。

前述のように世界3地域で開催されているスーパートロフェオ・シリーズだが、中でも急成長を見せているのが、開催5年目となるアジア・シリーズ。日本での開催は7月の鈴鹿に続き2戦目、アジア・シリーズ唯一の同一国2回開催となる。そして、今回の富士ラウンドには過去最多の20台のエントリーを集めた。ランボルギーニのモータースポーツ責任者を務めるジョルジョ・サンナは、日本でのシリーズ成功に喜びを隠さない。

「ランボルギーニにとって日本は最も重要なマーケットのひとつ。それはモータースポーツでも変わらない。今回、レースの前にランボルギーニ・オーナーによるパレードランが行われたが、40台以上が参加した。つまり、ブランドを愛してくれているファンが、それだけ日本にいるということ。そうした市場に対してしっかりと投資をするのは当然だろう? もちろん来シーズン以降も日本で2戦の開催を考えている」

3年連続となる富士と鈴鹿のカレンダー入り。今シーズンから中東での新シリーズを立ち上げたランボルギーニだけに、日本での独自シリーズ、つまり「スーパートロフェオ・ジャパン・シリーズ」の開催をも現実味を帯びてきたと言えるかもしれない。

アウトモビリ・ランボルギーニS.p.A.でモータースポーツ責任者を務めるジョルジョ・サンナ。レーシングドライバーとして活躍し、2001年からランボルギーニの研究開発部門でテストドライバーを務めている。

「素晴らしいアイディアだが、現時点で日本シリーズを立ち上げる予定はないし、時期尚早だろうね(笑)。だが、日本には独自のシリーズを行うだけのポテンシャルはあると思う。実際、市販モデルの販売台数も継続的に増加しているし、レース参加者もいまや最多勢力だ。『絶対にない』とは絶対に言えないよ。環境が揃えば、いつか実現することはあるかもしれない」と、サンナ。

現在、アジアを舞台に多くのスーパースポーツメーカーが、ワンメイクシリーズを開催する。その中でスーパートロフェオの特徴を聞かれたサンナは、「ランボルギーニでレースを戦えること」と答えてくれた。

「多くの参加者がランボルギーニでレースを戦いたいからと、このシリーズの選択理由を語ってくれている。もちろん今回の富士、鈴鹿、セパン、そして上海など、グランプリレベルのサーキットで戦えることも大きいだろうね」。そして、付け加えるように「これを忘れちゃいけないね。ラウンジで美味しいパスタとピッツアァを食べられること(笑)」と、ウィンクした。

鈴鹿でのスーパートロフェオに続き、富士でもランボルギーニ・ジャパン主催によるオーナーズパレードが行われ、各世代にまたがる40台以上のランボルギーニが集まった。

この9月にも来シーズンのマシンに関するニュースを発表するというランボルギーニ。地元イモラで開催されるワールドファイナルには過去最大のエントリーが集結すると見られている。安定したオーガナイズ基盤を持ちつつ新機軸も追加。着実にシリーズを成長させる彼らの動きから、今後も目が離せそうにない。

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