MotorFan[モーターファン]

ニューモデル、テクノロジーからインプレッションまで、クルマと人生を楽しむニュースサイト

  • 2017/12/25
  • MotorFan編集部

【試乗記】SUVの魅力をさらに引き出す ”TOYO オープンカントリー A/Tプラス”

幅広いユーザーに向けたオールテレーンタイヤを、一般道からラフロードまで徹底テスト!

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOYO TIRES OPEN COUNTRY A/T Plus
様々なシーンに応じてラインアップされるオープンカントリーシリーズ。その中でも極めて実用性の高いタイヤこそ「オープンカントリーA/Tプラス」だ。しかもオールテレインタイヤとしてリリースされているものの、オフロード走行まで耐える性能をもつ。その実情をレポートしよう。

REPORT◎斎藤 聡(Satoshi SAITO)
PHOTO◎小林邦寿(Kunihisa KOBAYASHI)

シーンを選ばずに活躍する”オープンカントリーA/Tプラス”

TOYO TIRESの「オープンカントリーA/Tプラス」は、SUVやCCV向けのタイヤだ。ちなみにCCVとは“クロス・カントリー・ビークル”の略でクロカン4駆や4×4と呼ばれているカテゴリー。A/Tはオールテレインの略。オフロードタイヤの中でももっともポピュラーなカテゴリーで、泥濘地(マッド)からオンロードまで広く守備範囲にする。

トレッドデザインは、泥濘地でのトラクション性能を配慮したタフなデザインで、左右非対称パターンになっているのが特徴だ。基本デザインを縦溝主体のリブパターンとすることで操縦安定性やロードノイズに配慮しながら、アウト側2列目ブロックに大きく切れ込みを入れることで、オフロード走行時のトラクション性能を高めている。

また、トレッドからサイドウォールへのつなぎ目となるバットレス部にもデザインが施され、オフロード走行時のトラクション性能を向上させるとともに、タフなイメージを強調している。

最近オンロード向けSUVが増えたことで、オフロードタイヤといってもオンロード志向を強めたタイヤが多い。そんな中で、オフロード性能をしっかり備えた本格派のオールテレインタイヤはむしろ新鮮だ。乗り心地も、さぞや“タフ”なのだろうと思われるかもしれないが、実はびっくりするくらいマイルドでスムーズな乗り心地をもっている。これがオープンカントリーA/Tプラスの特長でもある。

いくつか理由はあるが、ひとつはリブパターンを採用していることで、ノイズや振動の原因となる横方向のエッジが少ないこと。またブロックにオフロードでのトラクションを目的にサイプ(極細溝)が施されているが、これがブロック剛性を適度に落とし、マイルドな路面とのコンタクト感を作り出している。

コンパウンド自体もシリカを配合したスペシャルシリカコンパウンドを採用しており、適度にコンパウンドに柔軟性を与えている。シリカを配合する目的は、ウエットグリップ性能を高め、耐摩耗性が向上することにあるが、シリカ配合コンパウンドは転がり抵抗を低減(配合度合いによるが)する効果もあり、乗り味がスムーズで滑らかになる傾向がある。オープンカントリーA/Tプラスにもそんな効果が出ているかもしれない。

オフロード性能を保証した、総合力の高いオールテレインタイヤ!

いずれにしても乗り心地がとても良いのがこのオープンカントリーA/Tプラスの意外な特徴であることは間違いない。荒れた舗装を走っていても“ゴツゴツ”した硬さが伝わってこず、“スルスル”と走ってくれるし、高速道路を走っているときのスムーズなタイヤの転動感も印象的だ。

ロードノイズが少ないのも特徴だ。乗用車用のタイヤほどではないものの、多少ざわついたノイズは存在するのだが、耳障りなノイズが抑えられているので、実際にはかなり静かに感じる。

操縦性は素直。タイヤケース(骨格)とブロック剛性のバランスが上手くとれているからなのか、高速道路でのレーンチェンジや山道でのコーナリングでタイヤのヨレがほとんど感じられない。ハンドルを切り出した時のレスポンスはそれほど鋭くないが、応答は微小舵領域からきちんと出ており、ハンドルを切った通りに素直に反応してくれる。

もちろん、オフロードでの性能もいい。泥濘地にタイヤを踏み入れてタイヤが空転する場面に陥っても、あせってアクセルを踏み過ぎなければ、泥を掻くようにトラクションが効いてクルマが前に進んでくれる。当然、4×4の基本性能があってこそだが、そんな走りを楽しむことができるくらいオフロード性能も高い。

このオープンカントリーA/Tプラスは、CCVユーザーに文句なしにオススメのタイヤだ。騒音性能や燃費性能を高めながらも本格派オールテレインタイヤとしてオフロード性能を保証し、しかもアグレッシブなデザインを採用している総合力の高いタイヤだと言える。と同時に、ファッションとしてもこのタイヤの選択は“アリ”だ。多くのSUVユーザーにとって、実際にフロードを堪能するという場面は少ないかもしれないが、本格性能を備えているタイヤを履いているということが大切、実用性は極めて高い。クルマの楽しさを広げてくれるタイヤだと思う。

TOYO TIRES OPEN COUNTRY A/T Plus
欧州で人気となったアクティブなデザイン性をもちながら、ドライとマットそれぞれで活躍できるようバランスよく造られている「オープンカントリーA/Tプラス」。非対称パターンと高いブロック性能、そしてスペシャルシリカコンパウンドにより、シーンを選ばす“気軽に使える”のが、このタイヤの美点だ。
オフロード走行時のトラクション性能を高めるためにバットレスデザインを採用。見た目的にもワイルドで、逞しい印象を与えるデザインだ。

【予告】今回テストした、斎藤 聡氏による「オープンカントリーA/Tプラス」の動画を近日公開予定。

TOYO TIRES OPEN COUNTRY A/T Plus

自動車業界の最新情報をお届けします!

大車林

大車林

基礎原理から最新技術、産業、環境、行政、モータースポーツ、デザインまで、クルマ社会をキーワードで理解する自動車総合情報・専門用語事典『大車林』の検索サービスです。

キーワードを検索
注目のキーワード
ドライブピニオンベアリング
ドライブピニオンをデフキャリアに回転支持する2個のベアリングのことを指す。ドラ...
ホイールアライメント
車体に対して車輪の取付け方(角度)をいう。ステアリングの操作性や走行性を高める...
アンダーフロアエンジン
エンジンを床下に搭載する方式のこと。客室の床面積を広げる利点があるため、大型...

カーライフに関するサービス

オートモーティブジョブズ

ランキング

もっと見る