まずは違いを一目でチェックしてほしい。

項目PCX125NMAX125
キャラクター快適・コンフォート重視スポーティ・走り重視
エンジン特性穏やかで扱いやすいレスポンス良くキビキビ
渋滞でのラクさ◎ ストレス少ない○ 操作にやや気を使う
雨の日の安心感○ マイルドで安定◎ ブレーキ性能高い
ブレーキ前後ディスク+ABS(前)前後ディスク+ABS
足まわりしなやかで乗り心地重視剛性感高く安定
シート下容量約30L約23L
積載性◎ 余裕あり○ 必要十分
足つき◎ フレンドリー○ ややスポーティ
乗り味リラックス重視操る楽しさあり
燃費◎ 高水準◎ 高水準
向いている人通勤ラク重視走りも楽しみたい

PCXとNMAX、まずはキャラクターの違いを押さえる

この2台は同じ125ccスクーターでも、性格がかなり違う。

PCXは快適性重視。シートの座り心地や足まわりのしなやかさなど、「ラクに移動する」ことに徹底的に振った作りだ。

一方のNMAXはスポーティ寄り。足まわりがしっかりしていて、ブレーキ性能も高く、「操る楽しさ」を感じられる。

この「快適 vs スポーツ」がすべての判断軸になる。

渋滞・街中でラクなのはどっち?

通勤で避けて通れないのがストップ&ゴーの連続。

ここでラクなのはPCX。スロットルのツキが穏やかでギクシャクしにくく、低速でも安定していて疲れにくい。ポジションも自然で、ただ乗っているだけでストレスが少ない。

対してNMAXはレスポンスが良くキビキビ動くぶん、操作に少し気を使う。ただしその分、走っている楽しさはしっかり味わえる。

雨の日に強いのはどっち?

通勤ユーザーにとって、雨の日の安心感はかなり重要なポイント。

NMAXは前後ディスクブレーキ+ABSの制御が優秀で、濡れた路面でもしっかり止まれる安心感がある。足まわりの剛性感もあり、不安を感じにくい。

PCXも十分な性能は持っているが、全体的にマイルドな方向性。安心感という意味ではNMAXが一歩リードする。

写真はPCXは前のみABS。NMAXは前後ディスク+ABSで安心感が高い。
写真のNMAXは前後ディスク+ABSで安心感が高い。PCXは前のみABS。

通勤で地味に重要な「積載性」を比較

毎日使うなら、収納力はかなり効いてくる。

PCXは約30Lのシート下スペースを確保し、フルフェイス+αの余裕がある。一方のNMAXは約23Lで、ヘルメット1個が収まるサイズ感となる。

つまり、日常的に荷物を“まとめて放り込める”のはPCX。NMAXは必要十分な容量はあるが、+αの余裕という意味では一歩譲る。

PCXは「リュック+レインウェアまでまとめて入る」感覚。NMAXは「ヘルメット+小物がちょうど収まる」サイズ感だ。

PCXは約30Lの大容量で余裕あり。リュック+レインウェアまでまとめて収納できる。
NMAXは約23Lでヘルメット1個が収まるサイズ。小物も入るが容量はジャスト。

足つき・乗りやすさはどっち?

PCXはシート高が764mmと低くフレンドリーで、誰でもすぐ馴染める安心感がある。取り回しも軽く、通勤でのストレスが少ない。

一方のNMAXは770mmとほぼ同じだが、ややスポーティなポジション。ただし、慣れると一体感が高く、しっかり車体をコントロールする楽しさがある。

テスターの身長は182cm。PCXはシート高764mmで足つき良好。自然なポジションで通勤でも疲れにくい。NMAXはややスポーティなポジション。シート高770mmで一体感のある乗り味。

燃費・維持費はどっちが得?

WMTCモード燃費は、PCXが47.4km/L、NMAXが48.8km/Lと、どちらも非常に優秀。数値上はNMAXがわずかに上回るが、実用上はほぼ同等と考えていい。どちらも燃費性能は高く、維持費の面で大きな差はない。

PCXは燃費志向のセッティングでガソリン代を抑えやすく、NMAXは走りとのバランスが取れている。ここは「どちらを選んでも優秀」というのが正直なところだ。

PCX vs NMAX125 スペック比較

項目HONDA PCXYAMAHA NMAX125
価格37万9500円38万9400円
全長×全幅×全高1935×740×1125mm1935×740×1200mm
シート高764mm770mm
ホイールベース1315mm1340mm
エンジン水冷4ストローク単気筒水冷4ストローク単気筒
排気量124cc124cc
最高出力12.5ps / 8750rpm12ps / 8000rpm
最大トルク12Nm / 6500rpm11Nm / 6000rpm
変速機CVTCVT
始動方式セルセル
車両重量133kg132kg
燃料タンク容量8.1L7.1L
燃費(WMTC)47.4km/L48.8km/L
タイヤ(前)110/70-14110/70-13
タイヤ(後)130/70-13130/70-13
ブレーキ(前)ディスクディスク
ブレーキ(後)ディスクディスク
ABS前のみ前後

結論|PCXとNMAX、どっちを選ぶべきか

結論はシンプル。

ラクに通勤したいならPCX。
走りも楽しみたいならNMAX。

どちらも完成度は非常に高く、間違いのない2台。ただし、毎日使う通勤バイクだからこそ、“スペック”よりも“体感の違い”で選ぶべきだ。

迷ったら、通勤を“ラクにしたいか”“楽しみたいか”で決めればいい。

編集部のひとこと

「とりあえずラクに乗りたいならPCX、ちょっとでも走りを楽しみたいならNMAX」
迷ったら、この基準で選べば間違いない。


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