bZ3はカムリと同程度のサイズで、最大で65.3kWhのバッテリーを搭載

中国トヨタの2つの合併会社「GAC」と「FAW」は、SUV「bZ3X」とセダン「bZ3」の価格を15,000ドル(約239万円)以下に引き下げた。驚くことに、この価格は米国で15年落ちの中古カローラよりも安価となっているのだ。

中国トヨタのこれらの合弁会社は、カローラ、RAV4、カムリといったトヨタ車の生産・販売を行っているが、両社とも先進的な現地技術、パワートレイン、バッテリー、その他のEV関連部品を用いた新型バッテリー電気自動車(BEV)を投入している。

トヨタ bZ3

GACトヨタは、2025年3月にエントリーレベルの電気SUV「bZ3X」を発売、中国市場にて、5ヶ月連続で合弁会社EVのベストセラーとなった。そして、今月初めに初年度の販売台数が8万台を超えたと発表しており、この達成を記念してのもののようだ。

CACトヨタが2025年初頭に中国で発売した「bZ3X」の通常価格は、約15,000ドル(約239万円)だが、現在は14,500ドル(約231万円)という低価格で提供されている。

トヨタ bZ3

低価格にもかかわらず、トヨタのこの電気SUVは先進的な車載テクノロジーと機能を満載している。ベースモデルは最高出力221psを発揮するシングルモーターと、50kWhのバッテリーを搭載しており、容量は小さいものの、CLTCサイクルで430km(267マイル)の走行が可能だ。また、58kWhまたは68kWhのバッテリーオプションを選択すれば、航続距離は最大610km(379マイル)まで伸びる。

さらに、トヨタ初のインテリジェントADASシステム「Momenta 5.0」を搭載し、市街地や高速道路などあらゆる環境でエンドツーエンドのスマートドライビング機能を提供する。

当然ながら、飛ぶように売れており、その結果、bZ3Xは9月から5ヶ月連続で合弁EVの販売台数トップを記録、その価格を考えれば、売れ行きが良いのも納得だ。

それだけではない。FAWトヨタは春のキャンペーンも発表し、同じく好調な売れ行きを誇るbZ3の期間限定価格改定を実施。価格は16,000ドル(約255万円)から約13,500ドル(約215万円)に値下げされた。

bZ3はカムリと同程度のサイズの電気セダンで、BYDのBladeバッテリー技術を採用し、49.9kWhまたは65.3kWhのバッテリーパックを搭載している。構成によって、航続距離は321マイル(517km)から383マイル(616km)となる。また、ルーフマウント型LiDARを追加したMomenta 5.0にアップグレードした。

もちろん、この価格にはパワートレインだけでなく、数々の先進技術も含まれている。例えば、新しい15.6インチのインフォテインメントディスプレイ、デジタルメータークラスター、パノラミックサンルーフ、デュアルワイヤレススマートフォン充電パッド、ルーフマウントLiDAR、そしてレベル2の半自動運転機能などが搭載されている。これだけの装備がてんこ盛りでこの価格は魅力的すぎると言えるだろう。

また、トヨタのEV値下げは中国市場だけにとどまりません。bZ3X、bZ3、bZ5Xは中国市場向けに設計・製造されていますが、トヨタは米国でも新たに3つの電気SUV、2026年モデルのbZ、C-HR、bZウッドランドを発売し、今月は7,000ドル(約111万円)の値引きと0%金利ローンを提供している。3列シートのトヨタ・ハイランダーBEVも年内にラインナップに加わる予定だ。

低価格電気SUVは、日本を含むEV市場の起爆剤となる可能性を秘めている。bZ3Xは、日本導入を望む声が非常に多く、同レベルの価格帯で日本市場に投入されれば、大きな話題となることは間違いないだろう。