新フロントグリル&バンパーデザインで商用車らしさを払拭




7型となった新型エブリイおよびエブリイワゴンは、フロントグリルおよびバンパーデザインを大幅に刷新。外観はこれまでにないほど大きな変化を遂げた。
4ナンバーバンのエブリイは、フロントグリル面積を拡大してブラックアウト化。グリル中央にはアップデートされた運転支援システム“デュアルセンサーブレーキサポートII”に欠かせないミリ波レーダーを配置している。
バンパーロアグリル形状は末広がりの造形に変わり、バンパー角部には凸状のディテールを追加したうえで新装備となるコーナーセンサーが備わった。こうしたデザインの変更だけでもクルマの重心が低く見え、視覚的な安定感も増す。
5ナンバー乗用車となるエブリイワゴンの方は、バンモデルと大きく差別化を図る専用デザインを採用。視覚的な低重心化とワイド感増強のアプローチに加え、凝ったデザインのフロントグリルとブラックアウトされたヘッドライトが相まって商用バンベースのクルマらしからぬ洗練された佇まいに変わった。加えて、エブリイワゴンには新色“マジェスティックディープグレーパールメタリック”も追加されている。
ボディサイズや室内寸法に変更はなく、定評ある積載性や居住性により仕事やレジャー、車中泊まで幅広い対応力は健在だ。新型ではルーフの振動を抑えられる構造用接着剤“減衰マスチックシーラー”を用いたことで、走行時のルーフの共振や雨音の浸入を抑制。静粛性が向上している点も新型の大きなポイントと言えるだろう。
新型スズキ エブリイ PA(2WD 5速MT)
ボディサイズ=全長3395mm×全幅1475mm×全高1895mm
ホイールベース=2430mm
車両重量=870kg
タイヤサイズ=145/80R12(前後)
新型スズキ エブリイワゴン PZターボ(標準ルーフ 2WD)
ボディサイズ=全長3395mm×全幅1475mm×全高1815mm
ホイールベース=2430mm
車両重量=980kg
タイヤサイズ=165/60R14(前後)
エンジンスペックはそのままだが、待望のACC搭載


パワートレインの構成やスペックには一切変更がない。グレードラインアップもほぼそのままだが、中間グレードの“PC”から5速MTモデルが無くなった。5速MTを選択できるのはPAとJOINの2グレードのみとなる。なおターボモデルのトランスミッションはすべてCVTだ。
4WDシステムは、CVT車が路面状況に応じて3つのモードを切り替えられる電子制御式パートタイム4WD、5速MT車は従来の機械式パートタイム4WDを継続採用する。
PA/PC/JOINの各グレードに搭載される自然吸気エンジンのスペックは最高出力49ps/最大トルク59Nm、JOINターボ/Jリミテッドおよびワゴン全車に搭載されるターボエンジンは最高出力64ps/最大トルク95Nmだ。諸元表の上では車両重量の増加もなく、燃費性能にも変化はない。
安全装備は、最新の“デュアルセンサーブレーキサポートII”へアップデートされた。これに伴い、ターボモデルには全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)を新採用。パーキングブレーキが手動式のため停止保持機能は備わらないものの、長距離移動の負担を大きく軽減してくれる。
新型スズキ エブリイ PA(2WD 5速MT)
エンジン形式=直列3気筒ガソリンエンジン
排気量=658cc
最高出力=49ps/6200rpm
最大トルク=60Nm/4000rpm
トランスミッション=5速MT
駆動方式=2WD(FR)
新型スズキ エブリイワゴン PZターボ(標準ルーフ 2WD)
エンジン形式=直列3気筒ガソリンターボエンジン
排気量=658cc
最高出力=64ps/6000rpm
最大トルク=95Nm/3000rpm
トランスミッション=CVT
駆動方式=2WD(FR)
ビジネスグレードは5万5000円の値上げ、ワゴンは約18万円の価格上昇




エブリイの新車価格は134万3100円から、エブリイワゴンは204万7100円からだ。
旧型との値段を比較すると、エブリイの最廉価グレードPAとJOIN/JOINターボは11万円の値上げ、PAグレードが5万5000円の値上げとなる。ただしPAグレードは5万5000円安となるLEDヘッドライトレスオプションも選択可能だ。Jリミテッドは14万3000円の値上げ、エブリイワゴンは一律約18万1500円の値上げとなった。
そのぶん新型では、全グレードに車線逸脱抑制機能と前後パーキングセンサーが追加されたほか、電動スライドドアには予約ロック機能も備わる。そのほかにもスズキコネクトへの対応や全方位モニター付メモリーナビがオプション設定されるなど、安全性と機能性は大きく向上した。
インテリアはインパネカラーを全車ブラックで統一したことも大きなトピックだ。加えて、メーターがデジタル方式に変わったうえ、ステアリングデザインも変更されたことで車内からも商用車らしさが払拭された。
今回の改良により、ビジネスユースだけでなく趣味や日常の足としても使いやすくなったことは間違いない。実際に、スズキではミニバンや軽ハイトワゴンからの乗り換え層もターゲットに据えているようだ。
なにより今回の改良を経て、ライバルであるダイハツ アトレーと装備面で肩を並べた。販売台数で横並びとなっていたアトレーに対して、スズキはイメージチェンジで引き離しを図る構えだ。
車両本体価格
新型スズキ エブリイ:134万3100円〜
新型スズキ エブリイワゴン:204万7100円〜
