連載

MAZDA3長期レポート

カーナビどうするか問題について

まずは状況を整理しておく。筆者が前回購入したのは、2020年11月の商品改良版だ(納車は2021年6月)。で、今回購入したのは2025年10月の商品改良版である(納車は2026年3月)。以後、わかりやすいように、GRヤリス/GRカローラの呼び方を拝借し、2020年11月の商品改良版は20式、2025年10月の商品改良版は25式と呼ぶことにする。MAZDA3には20式以降、21式前期、21式後期、23式、24式、25式が存在する。

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日常使いで気づくのはまず、センターディスプレイが8.8インチから10.25インチへと大きくなったことだ。23式で変わっており、実際、見やすくなって非常にありがたい。25式でApple CarPlay/Android Auto使用時にタッチパネル機能が追加されたのも、Apple CarPlayユーザーの筆者としては助かっている。

20式のセンターディスプレイは8.8インチ
25式のセンターディスプレイ。10.25インチへと大きくなった。
25式になってタッチパネルが使えるようになったのは非常に便利だ。

実は、25式にはこの機能が備わっているので、ナビゲーションシステムは純正ではなくApple CarPlayで済ませてみようという気になった。マツダオンラインナビ用SDカードはショップオプションで8万8000円(税込)。Apple CarPlay経由でGoogle Mapsを使えば無料である。

ちょっと迷ったのは、マツダオンラインナビ用SDカードを選択しないとETC2.0車載機を装着できないことだ。ETC2.0搭載車に限り、高速道路をいったん降りて近くの道の駅に立ち寄り、一定時間内に再進入した場合に追加料金がかからない制度がある。これを利用できないのは悩ましいが、ETC2.0は見送って通常のETC車載機を付けることにし、SDカードは見送った。

カーナビは「カーナビタイム」を使うことにした。
高速道路で先のICやSA/PAの順や距離がわかるようにしたかった。

ただ、筆者にとっては困ったことに、Google Mapsは高速道路を走っている際に、先のインターチェンジやSA/PAの順と距離を示す表示がないことだ。マツダ純正ナビではこの表示が重宝していた。ナビアプリを調べてみたところ、「カーナビタイム」が対応していることがわかった。App Storeでダウンロードし、インストール。月額1200円なので5年使っても7万2000円で、SDカードを購入するより安く済む(年払いにすればさらに安く済む)。

機能面でも不足はない。というか、現在までのところ大変満足している。目的地設定をスマホ側で行なってクルマ側に飛ばせるのは、MyMazdaアプリを使って行なうこれまでと同様(で、面倒なダイヤルコマンダーによる操作の必要がない)。

OBD2のポートから車速データを拾ってiPhoneに飛ばすと、GPSが受信できないトンネル走行中の自車位置精度が向上するとのカーナビタイム側の説明だが、首都高の山手トンネルなど、長いトンネルを走行しても自車位置が大きくずれるなどの現象は起きていない。一応、Bluetoothアダプターを購入して動作の確認はしたのだが、今のところ不要な印象である(無駄な出費だったか)。

細かな使い勝手も地味に進化している

20式のセンターコンソール
25式はこの位置にワイヤレス充電器がある。充電出力は7.5W
25式はUSB-Cポートがふたつ。ここは最大出力が18W。

23式でスマホのワイヤレス充電器がセンターコンソールの奥(車両前方側)に追加になり、合わせてカップホルダーのフタが廃止になった。スマホのワイヤレス充電器は便利でよく使っている。ただiPhoneの場合は充電出力が最大7.5Wになるらしく、思ったほど回復しないな、というのが実感。アームレスト付きコンソールボックス内にUSB-Cポートが2つあり(20式はUSB-A×2だった)、早く回復させたい場合は有線で充電している。こちらの最大出力は18Wだ。

20式のスイッチ位置。360°ビュー・モニターのスイッチは右から2番目。
25式のスイッチ位置。360°ビュー・モニターのスイッチは一番右になった。

ありがたみを感じているのが、「360°ビュー・モニター」のスイッチ位置変更である。スイッチ類はステアリングホイールの右側にまとめて配置されている。筆者は見通しの悪い交差点などで360°ビュー・モニターのフロントワイドビューの映像を選択し、左右の状況を確認することが多い。以前乗っていた20式ではスイッチが右から2番目にあったので、スイッチパネルを注視して指先の標的を定める必要があった。

今回購入した25式は360°ビュー・モニターのスイッチが右端にあるので、目当てのスイッチに指先を持っていくのがだいぶ楽になった。頻繁に使う機能なので、大変ありがたい変化点だと実感している。

20式のステアリングホイールの表皮はツルツルテカテカ系。
25式はしっとりスベスベ系だ。

マツダからの公式回答は「仕様変更なし」だったのだが、ステアリングの表皮が20式と25式では違っているように感じている(のは筆者だけではないのだが……)。20式の表皮はツルツルテカテカ系。25式はしっとりスベスベ系である。25式の感触のほうが断然いい。もっとも、20式の表皮がツルツルテカテカ系に感じたのは、なでると願いが叶う石像よろしく頻繁に触れていたのでその部分だけツルツルテカテカになったとも考えられるが、いや、そうではないような……。

マツダコネクト(センターディスプレイ)のホーム画面で設定画面のメニューを確認していたら、「快適装備オートエアコン連動」なる項目を見つけた。ステアリングヒーターをオートエアコンと連動させ、車内環境内応じて作動できる機能である。シートヒーターも同様で、オートエアコンとの連動をオンにすると、車内環境に応じてシート温度が4段階(高、中、低、オフ)で自動制御される。

「この機能いつから?」と質問したところ、「MAZDA3発売当初からあった」との回答。いや、面目ない。気づいていなかった。さっそくステアリングヒーターとシートヒーターをオートエアコンと連動にしたが、効果を確認するのは寒くなる時期を待ってからになる。

20式購入の際は、あえて純正オーディオを選択した。
25式はBOSEが標準装備だ。

20式を購入する際、BOSEサウンドシステムはオプション扱いだったが、25式購入の際は「X」を選択した場合は標準装備となっており、純正オーディオのマツダ・ハーモニック・アコースティック(MHA)は選択できない。スピーカーの数では、MHAが8なのに対しBOSEは12となる。プラス4の内訳は8cmセンタースピーカー(インストルメントパネル)、8cmサテライトスピーカー(Cピラートリム)×2、サブウーファー(トランクルームフロア下)だ。フロントドア上部の8cmスコーカーをカバーするパネルが金属になるのもMHAに対する変化点だ。

スマホに入っているオーディオを再生するなら有線でつなぎ、デフォルトで聴くのがいいとのアドバイスをもらったが、せっかくなのでBOSE独自のサラウンドシステムであるCenterpoint2をマックスにして好きな音楽を楽しんでいる。筆者の耳にはワイヤレス接続でも充分だ。MHAもメリハリの利いたいい音を奏でており、20式では「あえて」選択したのだが、BOSEはBOSEでとてもいい。立体感と迫力、音の厚みが違うし、聴きやすく、疲れない。間違いなく、ドライブを楽しくしてくれる要素のひとつになっている。

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