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自衛隊新戦力図鑑敵の攻撃能力の「根もと」を断つ
2026年7月29日、海上自衛隊のイージス護衛艦「ちょうかい」が太平洋上で巡航ミサイル「トマホーク」の実射試験を成功させた。これにより、日本の護衛艦として初めて長距離対地攻撃能力を獲得した。
トマホークはアメリカ製の長射程・艦対地巡航ミサイルであり、水上戦闘艦や潜水艦に搭載し、地上の目標を攻撃する。1980年代に登場したミサイルだが、段階的に改良されており、現在は「ブロック4」および最新型「ブロック5」が運用されている。一部に「旧式兵器」と批判する声もあるが、1980年代のものと現在のものでは、名前は同じでも性能は別モノだ。

トマホークの射程は最大1600kmにおよび、仮に東シナ海から発射した場合、朝鮮半島全土や中国東部の内陸部まで射程におさめる。これにより、敵の航空基地や指揮統制施設、物資補給拠点、ミサイル発射拠点など重要な地上目標を攻撃することが可能になる。
これにより、日本がミサイル攻撃や侵略を受けたとき、単に「やって来た敵を迎え撃つ」だけでなく、敵の攻撃能力の「根もと」に打撃を与えることができるようになる。中国や北朝鮮が、ミサイル開発や空母艦隊の創設によって、ますます遠方・広範囲を攻撃する能力を獲得しているなかで、こうした「根もと」に対する反撃能力が必要とされたのだ。

なぜイージス艦にトマホークを搭載するのか
「ちょうかい」は、日本初のイージス艦である こんごう型護衛艦の4番艦にあたる。イージス艦とは優れたレーダーと射撃管制システムにより、対艦ミサイルから艦隊を護る「防空艦」だが、なぜトマホーク運用艦に選ばれたのか?

海自イージス艦が、迎撃ミサイル用に搭載しているMk.41ミサイル垂直発射装置(VLS)が「ストライク・レングス」と呼ばれる全長の長いタイプであり、全長6mを超えるトマホークが搭載可能であったことが理由だ。

日本は こんごう型、あたご型、まや型、合計8隻のイージス護衛艦を保有しており、最終的には8隻すべてにトマホーク運用能力を持たせる予定だ。2026年度までに「ちょうかい」のほか、こんごう型「きりしま」「みょうこう」、あたご型「あたご」、まや型「はぐろ」の5隻の改修予算が計上されている。

