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MAZDA ROADSTER長期レポート

いつかはロードスターの「いつか」っていつ?

かつての愛車、NA8C型ロードスター。エンジンが1.8Lになるのを待って購入した想い出がある。

”いつかはロードスター”と思っていた。正確には”いつかは再びロードスターを”である。

私は20代の頃、NA型ロードスター(1.8LエンジンになったあとのNA8C型)、当時はユーノス・ロードスターに乗っていた。たぶん、1993年型だと思う。ボディカラーはクラシックレッド。もちろんMT(5速MT)だった。そうえいば、初めて新車で買ったクルマでもあった。

もうじつに愉しいクルマで、どこへ行くのもオープンだった。スキー場へも幌を開けて出かけたくらいだ。それなのに、当時の私はロードスターを手放した。プジョー306 Styleへ乗り換えたのである。ロードスターに不満があったわけではない。ただ、当時はクルマを3~4年で乗り換えるのが当たり前の時代だった。
そのとき心のどこかで思った。

「いつかまたロードスターに乗ろう」

そこから長い年月が過ぎ、馬齢を重ね、なんだかよくわからないけれどただ慌ただしく暮らしてきて、いつも時間がない……なんて言うようになってしまった。

……と長々書き連ねてしまったが、要するに「このたび、マツダ・ロードスターを注文しました」ってことなのだ。

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今回、「いつかロードスター病」から脱して、なぜ購入に至ったのか?
・まずは、現行ND型がデザイン、走りともにとても出来が良くて好みであること。
・デビューが2015年だからすでに10年以上経過していて、ある意味”熟成の極み”状態であること。
・本当は、ND型の最終モデル(ファイナルエディション)を買おうと思っていたのだけれど、どうやらまだ2-3年(2029年のロードスター誕生40周年までは)はND型でいくようだから、ファイナルを待っている時間が惜しい。
・加えて「通過走行音規制(フェーズ3)」が今年の夏~秋頃から継続生産車にも適用されるようになることが決まっている。フェーズ2で70~74dBだったものが、フェーズ3では68~72dBへと低減。たった2dBと思いがちだが、かなりの対応をしないとクリアできない。ロードスターも例外でいられるわけではなく、これに対応しないといけない。おそらく、タイヤがより静音性能に優れたものに変わり、マフラーの容量は大きくなり、エンジンの味付けも変わるかもしれない。そうなれば、否応なしに車重は重くなっていく……だろう。

ということは、2026年型ロードスターが現行ND型でもっとも完成度が高いのではないか、と考えたのだ。それに、昨今の情勢から車両価格は上昇することはあっても下がることはない。

つまり、「買うならいまだ!」となったわけだ。まぁ、理由は常に後付けなのであるが。

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次はグレード選び Sだといろいろ付かない……

グレード選びはこの5つから。

ということで、あらためてMAZDAのHPでロードスターをじっくり研究してみることにした。

まずはグレード選びから。

テーマは”NAロードスターを買い戻す”だから、RFは選択肢にならない。トランスミッションは6MTで決まり。

幌のロードスターにはS/S Special Package/S Leather Package/S Leather Package V Selection/RSがあって、価格は289万8500円(S)~355万3000円(RS)となっている(ほかにモータースポーツベース車のNR-Aもある)。

現行ロードスターは改良が入るタイミングで試乗させていただいている。そして、そのたびに一番走りがしっくりくるのは、もっともベーシックな「S」だった。

リヤのスタビライザーなし、オープンデフのSがもっともNAロードスターの走り味に近いと思う。速く走りたい、サーキット走行をしたい、というのであれば、スタビ有・アシンメトリックLSD有のS Special Package以上を選ぶのだろうが、そうでない筆者の場合は、やっぱりSだ。もっとも価格が安いからではなく、積極的にSを選ぶ(価格が安いのは大歓迎だけど)。

我が社にはNDロードスター乗りが何人もいる。RS、S Special Package、NR-Aのオーナーがいて、NA、NB、NC型も含めればかなりの人数がロードスター・オーナーだ。彼らに、「ロードスターを買おうと思う」と相談すると、なかなかありがたいアドバイスをしてくれる。

おそらく現行ロードスターでもっとも人気が高いのはS Special Packageで、それは価格と装備のバランスが取れているからだろう。

Sグレードがベースだった990S。ディスプレイは……小さい。
現在のSグレードのセンターディスプレイはこのタイプではなく、他のグレードと同じ。以前のこのタイプもストイックで悪くないけれど。

ベーシックなSの場合は、装備がだいぶ省かれている。
・リヤスタビライザー/アシンメトリックLSDなし
・スピーカーが6スピーカーでBOSEはオプションでも選べない
・オートエアコンではなくマニュアルエアコン
・シートヒーターがオプションでも選べない
・シートがクロス
といった具合だ。

シートヒーターはあったらうれしいだろうけれど、まぁなくても大丈夫だろう。エアコンもオートじゃなくてもいいだろう。そのそのNAロードスターのときになかった装備はなくてもいいだろう(安全装備を除く)ということで、初志貫徹で「Sグレード」で決定。車両価格、289万8500円なり。

次はボディカラー選び。クルマを買うとなると、ボディカラー選びも愉しい。

第一候補はスノーフレイクホワイトパールマイカ。
素のグレーも悪くないな。


ロードスターのボディカラーは
・ソウルレッドクリスタルメタリック(+6万6000円)
・マシーングレープレミアムメタリック(+5万5000円)
・ジェットブラックマイカ
・ディープクリスタルブルーマイカ
・スノーフレイクホワイトパールマイカ(+3万3000円)
・エアログレーメタリック
の6色(あれ、意外と少ないな)。かつての愛車がクラシックレッドだったから、赤を選ぶのもありだったのだが、第一候補はスノーフレイクホワイトパールマイカ。第二候補がマシーングレープレミアムメタリックで、毎日PCの画面上で眺めているうちに、マシーングレープレミアムメタリックにしようと決めた。

マシーングレープレミアムメタリックで決定!

Sのマシーングレープレミアムメタリックは残り「2台」

こうなれば、次はディーラーへ行って注文だ。

5月下旬のとある週末、向かった先は、目黒通り沿いにある関東マツダ碑文谷店。ここは、マツダのブランド発信拠点の第1号店として2015年にリニューアルした店舗だ。そう、黒くてカッコいいマツダディーラーの第1号なのだ。マツダデザイン本部の前田育男さん(当時本部長)監修、店舗の設計をしたのは広島出身の建築家谷尻誠さん(マツダ高田馬場店のデザインも同氏)だ。

碑文谷店には新型CX-5が展示されていた。

いつもは前を通り過ぎるだけの場所にアポイントをとって入っていく。高級な雰囲気の店舗の2階には、CX-60、CX-80、そして新型のCX-5が展示されていた。

店内のブックスタンドには、ニューモデル速報シリーズも並べられていて、ほっとひと安心。

——ロードスターがほしんですが。
営業パーソン「承知しました。ロードスター、商品改良が入ること、ご存知ですか?」
——なんとなく知ってます。通過走行音規制に対応するためですよね。
営業パーソン「そうなんです。ほかにも改良ポイントがあります。新しくグリーンのボディカラーが追加されます。それからAppleCarPlayでタッチパネルが使えるようになります……ほかにも……」
——でも少し重くなっちゃうんですよね?
営業パーソン「そうですね、少し重くはなると思います。何kgかはいまのところわかりませんが」
——現行のがほしいんです。
営業パーソン「わかりました。現行モデルは商品改良が入るタイミングでいったん生産が止まります。ご希望のグレードとボディカラーを教えてください」
——グレードはSで、ボディカラーはマシーングレープレミアムメタリックです。
営業パーソン「Sですね。ちょっと調べてみます」
といって、なにやら手元の資料を見る。

営業パーソン「Sのマシーングレープレミアムメタリックの残り生産予定台数は2台です。このデータも昨日のものなので、もしかしたらもうないかも。週末なのでデータが更新されないので、週明けすぐに確認します」
ということで、ぎりぎり間に合って無事に注文することができた。

”いつかは○○○”と思っている皆さん、いつかはって言っていられるのは、40代まで。50歳を過ぎたら、それは”いつかは、って今でしょ”。Under 40’sでも、純エンジン車でMTで、ってなったら、新車で買えるのは、そんなに長い時間ではないと思う。もちろん、中古車はあるので焦る必要はないのだけれど。

そういえば、思い出した。

30年以上前、私はユーノス・ロードスターのベースグレードを選んだ。そして2026年、現行ロードスターでも選んだのはやはりベースグレードだった。
人間は変わる。仕事も環境も時代も変わる。
でも案外、クルマの好みだけは変わらないのかもしれない。

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by MotorFan
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