新世代の4気筒ハイブリッドシステムの採用が有力視
ホンダのフラッグシップセダン「アコード」が、2026年6月9日に誕生50周年を迎えた。
11代目となる現行型は2023年に登場しており、2026年後半には大規模なマイナーチェンジが実施される見込みだ。アメリカン・ホンダの製品企画責任者であるゲイリー・ロビンソン氏は海外メディアの取材に対し、「かなり大きな変更」が予定されていることを示唆しており、プレリュードに採用された「S+シフト」の搭載も期待されている。

近年、自動車市場ではSUV人気が続いているものの、ホンダはセダン需要が再び高まりつつあると見ている。手頃な価格設定や燃料価格の上昇に加え、セダン購入層がよりスポーティな走りを求めていることも背景にあるようだ。
そのため、今後のアコードには優れた環境性能と走行性能の両立が求められることになる。

大規模改良の後には、2029年頃にもフルモデルチェンジが予想されている。現行型は北米市場を中心に高い評価を獲得しているが、次期型では電動化時代を見据えた、より先進的なデザインや最新技術の採用が期待される。
予想CGでは、現行アコードの伸びやかなシルエットを継承しながらフロントマスクを大幅に刷新。薄型LEDヘッドライトや横一文字のライティングデザインを採用し、近年ホンダが提案する次世代ハイブリッドセダンやEVコンセプトを彷彿とさせる先進的なスタイルとなっている。
サイドビューでは従来の直線的なキャラクターラインを見直し、前後フェンダーを強調する立体的なプレスラインを採用。クーペライクなルーフラインと相まって、よりスポーティかつ上質な印象を与えている。大型ホイールやブラックルーフも、プレミアムセダンとしての存在感を高める要素となるだろう。
また、プレリュードで初採用されたハイブリッド車向けの疑似変速システム「S+シフト」は、次期アコードにも採用される可能性がある。エンジン回転数やサウンドを制御しながら変速感を演出するこのシステムは、電動化時代の新たなドライビングプレジャーとして注目されている。
また、次期アコードでは従来の意味でのトランスミッションを搭載しない可能性も指摘されている。
ホンダのe:HEVシステムは、多くの走行シーンでモーターが直接駆動を担い、エンジンは主に発電を担当する。高速巡航時など一部の条件下のみエンジンがタイヤを直接駆動するダイレクトドライブ方式を採用しており、一般的な多段ATやCVTを必要としないのが特徴だ。
そのため、次期アコードはさらに進化したe:HEVを採用し、実質的に「トランスミッションレス」のハイブリッド専用モデルとなる可能性がある。
パワートレインについては、SUV向けに開発中とされるV6ハイブリッドシステムを搭載した「V6アコード」が復活する可能性は低いとみられている。
一方で、新世代の4気筒ハイブリッドシステムの採用が有力視されている。このシステムは今後ホンダの主力パワートレインとなる見込みで、燃費性能を約10%向上させるとともに、製造コストを約30%削減。さらにリアモーターを組み合わせたAWD(全輪駆動)仕様も設定される可能性がある。
近年はSUV人気の高まりによって国内セダン市場が縮小傾向にあるものの、ホンダにとってアコードは依然として重要な戦略モデルである。
ホンダがスポーティさと環境性能、そして上質な移動空間を高次元で融合した新世代セダンを実現できれば、次期アコードはライバルであるトヨタ・カムリに匹敵する、あるいはそれを上回る存在感を示す可能性も十分あるだろう。
電動化時代のセダン像を示すモデルとして、次期アコードの動向に注目が集まる。




