市販モデルに展開していく新デザイン哲学を初めて採用する量産車に
アウディが開発を進める新型スーパーカー「ヌヴォラーリ」の市販型プロトタイプが、ドイツ・ニュルブルクリンクで目撃された。

同モデルは、先日モナコGPでワールドプレミアされたばかりだが、早くも量産仕様に近いテスト車両が走行テストを開始したようだ。

今回捉えられたプロトタイプは、一部にカモフラージュが施されているものの、6月5日にモナコで公開されたモデルのデザインをほぼ忠実に再現していることが確認できる。
フロントグリル上部にはブランドロゴを隠すためのパネルが装着されているが、ワイド&ローのプロポーションやシャープなエアロパーツ類は量産モデルにも引き継がれる可能性が高い。
なお、テスト車両に装着されている一部パーツは開発用の仮部品とみられ、今後さらなる変更が加えられる可能性もある。
F1由来のハイブリッドで1000ps超
ヌヴォラーリ最大の特徴は、アウディ初となる本格的な高性能ハイブリッドシステムである。
ミッドシップに搭載されるツインターボ4.0L V8エンジンに加え、7.3kWhリチウムイオンバッテリーと3基のアキシャルフラックスモーターを組み合わせる構成になるとみられる。さらに最新世代のクワトロ四輪駆動システムを採用し、ドライバーや路面状況に応じて最適なトルク配分を行うという。
システム総合出力は1001psに達すると予想されており、0-100km/h加速は2秒台前半、最高速度は350km/h以上という驚異的なパフォーマンスを実現する可能性がある。もしこの数値が実現すれば、ランボルギーニ・テメラリオを上回るスペックとなる。
アウディの新デザイン哲学を体現
ヌヴォラーリは単なるハイパフォーマンスカーではない。同車はアウディが今後の市販モデルに展開していく新デザイン哲学を初めて採用する量産車でもある。リアには3段階調整式のアクティブウイングを装備。エアブレーキ機能も備え、最大400kg以上のダウンフォースを発生するとみられている。
生産台数は世界限定499台とされ、価格は5000万円を大きく超えることが予想される。市販モデルのデリバリーは2027年前半から行われる。
アウディはこれまでR8をブランド最高峰のスーパーカーとして展開してきた。しかしヌヴォラーリは、その後継という枠を超えた存在だ。電動化時代の頂点を担う新たなフラッグシップとして、アウディの技術力を象徴するモデルになりそうである。










