走りもドレコンも全ての参加車両がロータリーマシン!

歴代セブンを筆頭に多数のロータリー搭載車が集結

2026年7月11日、ロータリー車の販売やメンテナンス、チューニングを手がける伊藤笑会主催の「第2回 絆ロータリーミーティング」が、千葉県・茂原ツインサーキットで開催された。

本イベントは、2024年まで行われていた『ロータリー魂』の流れを受け継ぐイベント。RE雨宮を筆頭に、ヴェイルサイド、パンスピード、郷田鈑金、フジタエンジニアリングなど、全国各地のロータリー専門店やチューニングショップが一堂に会した。

一般的なミーティングイベントと大きく異なるのは、ドレスアップコンテストだけでなく、サーキット走行をメインコンテンツとしていること。参加者同士でスポーツ走行を楽しめるだけでなく、グリップ・ドリフトともに同乗走行も実施され、来場者はロータリーマシンの魅力を全身で体感できる内容となっていた。

RX-8で念願のサーキットデビュー!

そんな絆ロータリーミーティングでサーキットデビューを飾ったのが、RX-8オーナーのサツキさんだ。

免許取得後、最初の愛車として選んだのがRX-8。父親もRX-8オーナーだったことがきっかけではあるが、さまざまな車を試乗した結果、自身にとって最も魅力的だったのがRX-8だったという。学生という立場から維持費やパーツの豊富さも決め手となり、父親からAT仕様を譲り受けた。

その後、サーキット走行への興味が強まり、伊藤笑会でMT仕様へ乗り換え。今回が初めてのスポーツ走行だったが、すでに8月には富士ショートコースでの走行会参加も予定しており、その意欲は高い。

実際に走ってみると「もう少しパワーが欲しい」と感じる場面もあったそうだが、「まずはドライビングスキルを磨くことが先決」と語るサツキさん。現在は機関系ノーマルを維持しながら、腕の成長に合わせて少しずつチューニングを楽しんでいく予定だ。

約10年かけて復活させた希少なFC3C

会場で目を引いたのが、このFC3C。

30年以上乗り続けているFC3Sを所有するタカシマさんが、約10年前に増車した車両だ。購入時にはすでに現在のエアロスタイルだったものの、不動車という状態。そこからDIYで少しずつ手を加え、現在の姿まで仕上げてきた。

レストアの道のりは決して平坦ではなく、実働後も出先で燃料系トラブルに見舞われ、その場で部品交換を行ったこともあったという。それでも地道にコンディションを整え、今ではイベントへ自走で参加できるまでになった。

エクステリアは、後のGReddyデモカーのベースにもなったRE雨宮JSS仕様ボディキットを装着。幌には150台限定『カブリオレ・ファイナル』純正品を組み合わせる。

一方、エンジンはあえてフルノーマルを維持。今後もコンディション維持を第一に、この希少なFC3Cと付き合っていくという。

30年越しに夢を叶えたRX-3オーナー

18歳の頃、見た目の格好良さだけでFCを購入したというK’s Factoryさん。当時はロータリーエンジン搭載車ということすら知らなかったそうだ。

しかし、乗れば乗るほどロータリーの魅力に惹かれ、やがて憧れの存在となったのがRX-3だった。

とはいえ、当時のRX-3は到底手が届かない存在。それから約30年を経てようやく巡り会ったのが、この一台である。

リバティーウォークで購入した車両で、特徴的なワークスフェンダーは購入時から装着されていた。

搭載される12Aはブリッジポート仕様とし、ウェーバーキャブを組み合わせた王道スタイル。往年のロータリーらしい快音を響かせる一方、今後は静粛性に優れたマフラーを採用し、街乗りでも快適に楽しめる仕様へブラッシュアップしていく予定だ。

DIYで31年間進化を続けるルーチェ

今年で所有31年目を迎える小澤さんのルーチェ。

購入当時、中古のFC後期型は170万円前後だったのに対し、このルーチェは半額程度。「ルーチェをMT化すれば、FCより安くロータリーターボでドリフトを楽しめる」と考え、購入を決意した。

MTにはFC純正5速ミッションを流用。ルーチェにはV6+MT仕様が存在したため、ボディ加工なしでスワップできたという。

購入した年にMT化を済ませ、翌年にはエンジンを降ろしてサイドポート加工を施工。現在はハイフロータービンを組み合わせ、300ps弱を発生すると推測される仕様へ進化している。

制御は純正ECUにトラストe-manageを組み合わせる。「自分で理解できる範囲で作りたかったので、サブコンを選び、自分でセッティングしました」と小澤さん。

製作から30年、約9万kmを走破した現在もエンジンは絶好調。その完成度の高さがうかがえる。

当初はドリフト仕様として製作を始めたものの、完成後は一度もドリフトをすることはなかったという。

「いざ作ってみたら、自分は走り屋じゃなくて”作る人”だったんですよ(笑)」。その一言こそが、31年間このルーチェを進化させ続けてきた理由なのかもしれない。

PHOTO:SHINICHI Tsutsumi

●取材イベント:第2回 絆ロータリーミーティング

「ロータリーを愛し、SA22Cを愛した」12A仕様を貫く初代RX-7オーナーの熱き物語

1978年に登場した初代RX-7。その魅力を支える12Aロータリーを今なお大切に守り続けるオーナーがいる。13B化が進む中でもオリジナルに拘り、エンジンをオーバーホールして最高のコンディションを維持。現代でも軽快な走りを楽しむ、その理想のSA22Cに迫る。