屋内でパレードランを行なう自由っぷり!?
『IMPACT Speed Fest 2026』徹底取材
2026年7月17日から19日までの3日間、タイ・バンコク郊外の展示貿易センター『IMPACT Challenger Hall』で『IMPACT Speed Fest 2026』が開催された。
昨年誕生したばかりのイベントながら、今年は巨大なチャレンジャーホール2棟に加え、ローディングエリアや駐車場まで会場として使用。イベント規模は一気に拡大し、タイを代表するカーフェスティバルへと大きく飛躍を遂げた。


そして何より驚かされたのが、屋内ホール中央に設けられたランウェイで行われるパレードランだ。各ブースのデモカーが、1日に何度も大歓声を浴びながらランウェイを駆け抜ける光景は、日本ではまず見ることのできない演出と言える。さらに屋外ではドリフトデモランが行われ、初日の夜には大規模なカーミーティングも開催。朝から夜まで、会場の熱気が途切れることはなかった。

イベントを主催するIMPACTオーナーのポール氏は、「Goodwood Festival of Speedのように、自動車だけでなく、ファッションやフードまで含めたカーカルチャーイベントをタイで実現したい」と語る。その構想どおり、会場にはモーターショーとも従来のカーイベントとも異なる、新しいクルマの楽しみ方を提案する空間が広がっていた。




会場にはチューニングカーをはじめ、スーパーカー、クラシックカー、JDM、レーシングカー、ローライダー、カスタムバイク、さらには痛車まで、多彩なジャンルのマシンが勢揃い。約150のブースにはカー用品だけでなく、アパレルや時計、家具、ミニカー、ラジコン、eスポーツ、グルメなども並び、クルマ好きはもちろん、ファミリー層や一般来場者まで一日中楽しめる内容となっていた。



そんな中でも、日本勢の人気は圧倒的だった。特に大きな注目を集めていたのが、タイの若手実業家Beer Baiyoke氏が率いるトップシークレット・タイランドだ。会場各所に11台ものデモカーを展示したほか、『東京国際カスタムカーコンテスト2026』グランプリ受賞車『THE SEC”RE”T 7(FD3S)』をアンベール。スモーキー永田氏とRE雨宮・雨宮勇美氏によるサイン会には連日長蛇の列ができ、限定グッズも会期途中で完売するなど、その人気の高さを改めて証明してみせた。




HKSとTRUSTは、水口代表と飯岡代表がステージイベントに出演。VeilSideブースでは横幕代表が現地スタッフへ直接指導しながらデモカー製作を実演した。
さらに、TRUST、TRA京都(Rocket Bunny)、マインズ、小倉クラッチ、NISMO、VERTEX(T&E)など、日本を代表するブランドも多数出展。織戸学選手×HKS GR86、水原アリサ選手×Pocket Bunny R34によるドリフトデモランも大きな盛り上がりを見せるなど、タイで根強い人気を誇るJDMカルチャーの存在感を強く印象付けていた。


一方、現地企業ではタイ最大級のタイヤチェーン「B-Quik」が圧倒的な集客力を発揮。巨大ブースに加え、有名アーティストや人気インフルエンサーによるライブステージも展開し、イベント屈指の賑わいを見せていた。パレードランやライブが始まるたびに観客が一斉に集まり、その熱気が会場全体へ波及していく様子は、このイベントの勢いを象徴する光景だった。

さらに、プラチナスポンサーを務めたタイ国政府観光庁(Amazing Thailand)は、自動車文化を活用した地方観光の活性化にも期待を寄せているという。モータースポーツやカーカルチャーを観光資源として捉え、国を挙げて後押しする姿勢も非常に印象的だった。

年々勢いを増すタイのカーカルチャー。その中心で急速に存在感を高めている『IMPACT Speed Fest』は、クルマだけでなく、音楽やファッション、食、そして人が集う空間までも融合させた新しいカーフェスティバルだった。日本のカーイベントとは異なる魅力を備えたこのイベントは、今後アジアを代表するカーカルチャーフェスへと成長していく可能性を十分に感じさせてくれた。

