連載

西川淳の自動車1Weekダイアリー

運転支援システムの功罪

最新モデルは至れり尽くせりだ。私のように毎週、京都と東京を行き来しているようなロングツアラーには、車間&車線制御付きのクルコンはとても重宝するし、カメラやセンサーによる駐車アシストも便利なことこの上ない。ところが同年代のクルマ好きが最新モデルをドライブする様子を眺めていると、ADASなど滅多に使わないし、バックで駐車する際も助手席に腕をかけて後ろを見たり窓から顔を出したりと実に忙しない。便利な機能が付いているのだから使ってみれば?というと、帰ってくる答えはいつも同じだ。「だって、信用できないもの」。いやいや、私からしてみれば貴方の運転の方が信用できません(汗)。言わんとすることは分かる。で、私が(仕事柄当然なのだが)最新の装備や機能を駆使してドライブするのを見て、言ってくるフレーズも大抵こんな感じだ。「そんなにクルマに頼っていると運転が下手になるよ」。

例えば旧いクルマに乗ってバック駐車をする際、当然ながらリヤカメラや俯瞰映像などないわけで、彼らと同じようにいちいち目視で確認しながら操作するのだが、映像がないと不安になることは確かだ。けれども最近、すごい事実に気がついた。どんなクルマに乗っていても、たいてい、一発でバック駐車ができるようになっている! どういうことかというと、カメラを参考にしながら操作をしているうちに、自分の中でバック駐車する感覚が研ぎ澄まされ、どんなクルマでも自然とスペースに潜り込ませることができるようになった。縦列もそうだ。もちろん前から普通の人よりは上手くできているつもりだったけれど、目に見えて綺麗に、ほとんど一発で収まるようになった。愛車だけではなく、初めて乗るようなどんなモデルでもそうなのだ。免許を取って40年以上経つけれど、今ほど“運転が上手になった”と思ったことはかつてない。最新の装備が人間を鍛えてくれるという良い例ではないだろうか。

2026年10月第1週

2026年10月3日(土)晴れ

ずいき神輿

北野祭の還幸祭で、ずいき神輿を見学。来年はいよいよ北野天満宮の半萬灯祭だ。創建1125年を記念する式年祭の年に、スポーツカー&スーパーカーへリテージギャザリング(SCHG)も春と秋の2度開催と、規模を拡大してお届けする予定。どうぞお楽しみに。

2026年10月4日(日)曇り

ロードスターPSで南山城村のカフェセブンへ。
ロードスターPSで南山城村のカフェセブンへ。

「ロードスターPS」のテストを兼ねて久しぶりに京都府下唯一の村、南山城村のカフェセブンへ。友人たちもたくさんいて、私が欠席してしまった10周年イベントの話で盛り上がる。やっぱりクルマ好きと話している時間は楽しい。もう少しプライベートな時間を増やして、クルマ好きと交流できるようにしなければ、って、それがもう仕事になってしまうという点が、幸であり不幸でもあった。

2026年10月5日(月)雨

始発のANAで羽田へ。
始発のANAで羽田へ。

京都駅始発のリムジンバスで伊丹空港へ。出発20分前にはすごい行列で、驚く。始発のANAに飛び乗り、羽田へ。そのあしで芝公園のJAIA(日本自動車輸入組合)本部へ。今秋のイベントと来年に向けてのアイデア出し。午後から台場へ移動し、『マガジンX』誌の鼎談。テーマは「トヨタRAV4」。評価は60点。とはいえ最終評価はPHEVも試してからだ。終了後、品川から新幹線に飛び乗り京都へ。帰宅。

2026年10月6日(火)晴れ

子安のマツダR&Dセンター横浜にて。
子安のマツダR&Dセンター横浜にて。

笑ってやってください。昨夜新幹線で京都まで帰ったのに、この日は朝からロードスターPSで再び東京(横浜)を目指すことに。どうしてそんなことになってしまうかというと、だいたい一週間おきにテストカーを東京で入れ替えるルーティンになっているのだが、月曜日の会合が朝イチだったため、それにクルマで間に合わせるためには前日入りか深夜出発となってしまって、東京での宿泊が増えてしまう。それを避けるにはマイレージで乗る飛行機を使うほかなかったのだ。というわけで午後に横浜でロードスターを入れ替える。「PS」から「MSR」コアモデルへ。10月はロードスター強化月間で、ライフワークである「自動車の哲学」のうち、“スポーツカーの哲学”章の骨格を決めたいと思っている。ディナーはガレーヂ伊太利屋の勝田社長と広尾の「ラ・ビスボッチャ」さんで。超久しぶりだったけれど、やっぱり楽しいイタリアンだ。都内泊。

2026年10月7日(水)晴れ

友人のガレージにて。
友人のガレージにて。

午前中、部屋で原稿を何本か済ませ、昼前に出発。MSRロードスターコアモデルで名古屋へ。友人と合流し、彼の所有する「パゴダ230SL」をドライブして、まずはクラシックメルセデスの専門店を訪問。ソリッド緑のC126型「560SEC」に感激(内装もグリーンだった!)する。夜は地元民で賑わう味噌煮込みうどん店で煮込みが足りないと関東の人なら言いがちなほど硬いうどんを食べ、老夫婦が営む静かな店でソース&味噌の串カツを何本も平らげ、ガレージに戻ってから音楽を大音量で聴きながらスピリッツを楽しんだ。素晴らしいオフタイムを過ごす。そのまま友人宅に泊。

2026年10月8日(木)晴れ

6時には名古屋の友人宅を辞し、8時に京都着。ロードスターを自宅近所で撮影後、理髪店へ。午後からは溜まりまくった原稿をガンガン執筆。なかなか〆切が追いつかない。けれどもこれまでどんなに厳しい状態でも書けなかったことはない、という安心感からか、ストレスには不思議とならないものだ。むしろ夏休みの最終日、火事場のバカ力で書き連ねる。

2026年10月9日(金)晴れ

近所にできた“ヘレとタン”のみのステーキ店にて。
近所にできた“ヘレとタン”のみのステーキ店にて。

電車で大阪市内へ。来年のイベントに関して打ち合わせ。もうそろそろ1年前なので、気持ちだけが焦っている。ランチはなんてことない普通のハンバーガー。午後に帰宅。夕方まで原稿執筆。夜は近所にできた“ヘレとタン”のみという攻めたステーキ店でクルマ好きの友人とディナー。このところちょっと食べ過ぎで、腹周りが一段と膨れてきた。節制はしているつもりなんだけど、食欲の秋ですからねぇ、こればかりは!

2026 10/3〜2026 10/9

走行距離 約1100km 試乗台数 4台

2025 11/1〜2026 10 /9 累計

総走行距離 約5万5200km 累計試乗台数 226台

ステランティスのプルービンググラウンドで新型フェラーリ試乗【西川淳の自動車1WeekダイアリーVol.47】

スーパーカー界の重鎮、モータージャーナリスト西川淳。この連載は、昨年還暦を迎えた氏が、日々どんなクルマに乗って、何を感じたのか徒然なるままに語るものである。果たして今週はどこで何をして過ごしたのか?

連載 西川淳の自動車1Weekダイアリー

MSRロードスターコアモデル
by ゲンロクWeb
業界人コラム 2時間前

10月はロードスター強化月間でスポーツカーの哲学を考える【西川淳の自動車1WeekダイアリーVol.48】

by ゲンロクWeb
業界人コラム 2026.10.10

ステランティスのプルービンググラウンドで新型フェラーリ試乗【西川淳の自動車1WeekダイアリーVol.47】

ラディカルファクトリーにて
by ゲンロクWeb
業界人コラム 2026.10.03

「海外に目を向けよう」ドニントンパークで日本の未来を憂う【西川淳の自動車1WeekダイアリーVol.46】