連載
今日は何の日?■初代に続いて2代目となるインプレッサWRX STiが登場

2000年(平成12)年10月24日、スバルの「インプレッサ」が2代目に進化した直後に「インプレッサWRX STi」も2代目に移行した。2代目も、STIチューニングによってパワーアップしたEJ20型2.0L水平対向ターボエンジンと新開発の6速MTを組み合わせたシンメトリカルAWDが」採用された。
初代インプレッサのWRX STi誕生


「インプレッサWRX STi」のベースである「インプレッサWRX」は、1992年11月にデビューした初代「インプレッサ」のセダンとスポーツワゴンとともに、セダンの高性能グレードとして設定された。

インプレッサに搭載されたエンジンは、すべて水平対向4気筒エンジンで、WRX専用の最高出力240ps/最大トルク31.0kgmを発揮する2.0L DOHCインタークーラーターボ(EJ20型ターボ)を筆頭に、1.8L SOHC(EJ18型)、1.6L SOHC(EJ16型)、1.5L SOHC(EJ15型)の4種エンジンで、トランスミッションは5速MTと4速AT。駆動方式は、MTにはビスカスLSD付センターデフ式4WD、ATにはトルクスリップ式4WDが採用された。
人気を獲得したインプレッサは、さらなるイメージアップのため1993年にインプレッサWRXをベース車として世界最高峰のWRCへ挑戦することを決断。WRX STiは、WRC参戦のためにSTIが手掛けたコンプリートカーとして1994年1月に市場に投入。これがWRX STiの始まりであり、EJ20型ターボエンジンのファインチューニングによって、性能は最高出力250ps /最大トルク31.5kgmを誇った。
その後の初代インプレッサWRX STiの進化
その後、初代「インプレッサWRX STi」は、EJ20型ターボエンジンと5速MTの組み合わせを踏襲しながら、毎年以下のようにバージョンアップした。初代は、コンプリートカーだったが、バージョンII以降はカタログモデルとなった。
ちなみに、1993年~1996年のWRCは“グループA規定”だったので、市販車をベースに改造することが規定されており、インプレッサWRX/WRX STiがそのままインププレッサWRCのベース車となった。一方1997年以降は、WRCは“WRカー規定”へ移行し、市販車をそのままベースにする必要がなくなった。そのため、インプレッサWRCは、WRX/WRX STiを直接のベース車とせず、WRカー以降のWRX/WRX STiはWRCインプレッサのイメージを反映した市販車という位置付けとなった。
・Ver. II(1995年8月):最高出力275ps/最大トルク32.5kgm
・Ver. III(1996年9月):280ps/35.0kgm
・Ver. IV(1997年9月):280ps/36.0kgm
・Ver. V(1998年9月):280ps/36.0kgm
・Ver. VI(1999年9月):280ps/36.0kgm

その他にも、インプレッサWRX STiには、「WRXタイプRA STi」や「22B STi Version」、「S201 STi Version」といった特別仕様のコンプリートカーも数多く発売された。当時は、出力の自主規制値(280ps)を厳守していたので、最高出力はすべて280psに抑えていた。
2代目インプレッサにもWRX STiを設定

2000年8月に「インプレッサ」は、初めてのモデルチェンジで2代目に移行し、初代同様セダンとスポーツワゴンで構成。セダンは、シリーズ名をWRXに集約し、走りのポテンシャルをさらに高めることが追求された。
2代目インプレッサWRXは、全幅を拡大した3ナンバーボディとなり、ルーフ高をスポーツワゴンに比べて低くおさえるなど、走りを重視したセダン専用のパッケージングとなった。スタイリングは、現在のスバルでも採用されている“ヘキサゴングリル”の原型となった台形グリルと、特徴的な「丸目」ヘッドライトが採用されたが、この丸目の市場の反応は必ずしも良いとは言えなかった。
搭載されたエンジンは、1.5L(EJ15)、1.6L(EJ16)に加えて、WRX には最高出力250ps/最大トルク34.0kgmの2.0L DOHCインタークーラーターボ(EJ20型ターボ)が用意された。
2代目インプレッサWRXにもWRX STiを設定

そしてモデルチェンジの2ヶ月後、同年10月のこの日、2代目にもSTIチューンの「インプレッサWRX STi」が設定された。
2代目となるインプレッサWRX STiは、新開発の高剛性6速MT、新設計の専用EJ20型ターボエンジン、大型インタークーラー、倒立式ストラットサスペンションなどを採用し、日常的な扱いやすさを確保しながら走行性能をさらに向上。速さと質感高い走行フィーリングの両立を追求するとともに、モータースポーツに参戦するうえでの戦闘能力を高めた。
パワートレーンは、最高出力280ps/最大トルク38.4kgmを発揮する高性能EJ20型ターボエンジンと新開発6速MTの組み合わせ。これに、ビスカスLSD付センターデフ式4WDが継承された。
車両価格は、319.8万円。ベースのインプレッサWRXは238.3万なので、約80万円高額である。

・・・・・・・・・


その後、3代目(2007年~)、続いた4代目(2014年)は、インプレッサから独立して「WRX STI」として登場したが、2019年にEJ20型ターボの生産終了に伴い国内のSTIは終了。しかし、復活を望む多くの声に応えて2026年4月に「WRX STI Sport#」が発売され、多くのファンを歓喜させた。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。








