MOBIUSは、従来のバッチ式(回分式)製造ラインとは異なり、同社が「世界初」とする硫化物系固体電解質の「連続製造プロセス(continuous manufacturing process)」を採用したパイロット製造ライン。全固体電池の実用化において、電解質材料の商業供給には「大量生産(ボリューム)」「品質の一貫性(ばらつきの排除)」「コスト低減」が不可欠とされている。Solid PowerはMOBIUSによって連続生産プロセスを導入することで、従来のバッチ処理に比べてより厳格なプロセス制御と均一な出力を実現するとしている。これにより、SP2施設の電解質生産能力は年間45トン追加され、既存ラインと合わせて施設全体の年間生産能力は150%増の約75トンに拡大するという。
「MOBIUSの約束を実現できたことは、当社チームにとって誇らしい瞬間であり、Solid Powerが商業化の準備を整え、長期的な株主価値を創造していく上で重要な一歩となります」と、Solid Power, Inc.の社長兼最高経営責任者であるジョン・ヴァン・スコター氏は述べている。「MOBIUSという名称は、このラインの特徴を反映しています。それは、パートナー企業が商業用電解液サプライヤーに期待するプロセス制御、再現性、および規模を実現するために設計された連続生産です。MOBIUSにより、コロラド州ソーントンにあるSP2工場の電解液生産能力を150%増加させる予定であり、パートナー企業とともにこのラインを本格稼働させ、材料認定をサポートできることを楽しみにしています」
同社は、自動車OEMや電池セル製造パートナーに向けた材料適合性評価を加速させる見込み。
追加生産能力:年間45トン(metric tons/year)
施設全体の総生産能力:年間約75トン(従来比150%増)
一次粉末処理のサイト受託試験(SAT:設備が仕様通りに機能するかを機器メーカーと共同で確認する試験):完了
完全SAT完了予定:2026年10月末
本格稼働(Operational startup):2026年第4四半期を予定
政府支援:米エネルギー省(DOE)より最大5,000万ドルの資金支援
供給対象:電解質材料のTier-1電池メーカーおよび自動車OEM向け供給
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