連載

西川淳の自動車1Weekダイアリー

ライフ・イン・ザ・スローレーン

前にも書いたけれど、高速道路、特に3車線の区間で前が空いている場合、できるだけ左を走るのが良いマナーだ。真ん中をチンタラ走ると、ルール上“左抜き”ができない以上、そのクルマは実質2車線を占拠して走っていることになる。そうすると例えば大型車同士、速度が近い状態でも追い越そうとする方が右端に出ざるを得ず、後続車両に迷惑をかける。できるだけ左を走りたい。さらに言えば、仕方なく追い越し車線を走る場合でも、誰かに追いつかれて前と左がいなかったら、どんな速度で走っていたとしても素直に譲るべし。譲ったところで貴方の到着時間は変わらない。レースではないのだ。

というわけで、左車線をクルージングしているといろんなことが見えてきて面白い。そんなクルマでぶっ飛ばしていて大丈夫か?と思うことも多いし、走り方でオーナーのクルマ民度もある程度透けて見えてくる。走り方に加えて、クルマの種類はもちろん、色や改造の程度、ナンバーを勘案すれば、近寄ってはいけないクルマも簡単に見抜けるようになる。そんなふうに観察して走っていると、真剣にクルマを運転する人なんてほとんどいないことに気づき愕然とする。みんな適当だ。携帯を握りしめているドライバーもかなりの頻度だし、たまにADASドライブで飯を食ったり寝ている奴もいたりする。クルマを真剣に運転するドライバーがほとんどいないという現状では、自動車メーカーも畢竟、ドライバーに頼らず安全に走るクルマを作らざるを得ない。クルマはどんどん便利になっていくが、反比例してドライバーは運転にいっそう無頓着になっていく。クルマが賢くなればなるほどドライバーは馬鹿になっていく。馬鹿になった人間は機械の奴隷である。

2026年10月第3週

2026年10月17日(土)晴れ

奈良トヨタ田原本店のファクトリーで「カーズ&ティー」にて
奈良トヨタ田原本店のファクトリーで「カーズ&ティー」にて

朝から「ロードスター MSR 12R」を駆って奈良へ。この日は奈良トヨタ田原本店のファクトリーで2ヵ月に一度の恒例行事「カーズ&ティー」だった。いつもは「まほろばミュージアム」での開催なのだが、数々のレストアプロジェクトを手掛けてきた奈良トヨタの舞台裏を一度見てみようという面白い趣向だ。奈良のイベントなので、コーヒーではなく大和茶で、サンドイッチではなくおにぎりで。次回は12月19日(土)開催。ぜひ遊びに来てください。午後から吉田由美さんを出迎えてまほろばミュージアムで取材。夜は天理市内の老舗寿司店「てん寿」さんで翌日のイベント主催者たちと会食。良い店だ、また来たい。天理泊。

2026年10月18日(日)晴れ

「天理やまのべクラシックカーフェス」にて
「天理やまのべクラシックカーフェス」にて

朝から快晴で、今年3回目となった「天理やまのべクラシックカーフェス」。天理市内の大駐車場に140台前後のクラシックカー&スーパーカーが集まった。多くの見学者で賑わい、私も吉田由美さんと共に会をなんとか盛り上げることができたと思う。カーイベントは天気が99%、とはいうけれど、参加者が楽しんで、見学者が喜んでくれて初めて100%以上の結果となる。来年に向けて課題も見つかった。年々、進化すれば良いと思っている。だから続けることが大事なのだ。私は12Rを乗っていったが、スーパーカーエリアに展示となった。なかなかの人気ぶりだったようで。

2026年10月19日(月)晴れ

引き続き朝から快晴、とはいえイベント続きで原稿が溜まっている。ロードスターで出かけたい気分を堪えて机にかじりつく。夕方、ズーム会議。

2026年10月20日(火)雨時々曇り

スズキ eスカイ
スズキ eスカイ

「MSR 12R」で東へ。まずは富士スピードウェイに立ち寄り、「スズキ eスカイ」にようやく初試乗。ミニサーキットでの試乗だったのでまだまだわからないこともあるけれど、アルトからでも自然に乗り換えられるBEVになっていた。特に微速域のコントロール制が良かったと思う。リアルな道でどんな感じなのか。気になる。横浜でロードスターを入れ替える。最後はスタンダードな「S」だ。素うどんである。横浜で某誌編集者と会食。そのまま横浜泊。

2026年10月21日(水)曇りのち晴れ

ヒョンデのFCEV「ネッソ」
ヒョンデのFCEV「ネッソ」

この日はCOTY選考に向けて新型車の試乗DAY。まずは朝から横浜でヒョンデのFCEV「ネッソ」。午後から豊洲に移動して「フィアット グランデパンダ」。いずれも悪いクルマではないのだけれど、何か特別にピンと来るものがなかった。真の通った哲学が感じられないというか……。それにしても素うどん(ロードスターS)は旨いなぁ。夜は新宿の名店「ヴィンチェロ」さんで友人の主催するマグナムボトルを飲み干す会。店主の斉藤さんが気を利かせてランボルギーニ・ワインの珍しいマグナムを用意してくれていた。料理もワインもベラボーに旨かった!

2026年10月22日(木)晴れ

Kia PV5
Kia PV5

朝からロードスターSでKia PBV Japanへ。「PV5」という商用車ベースのBEVをテスト。面白いモデルだし、デザインも悪くないし、乗り味も悪くなかったけれど、さて、一体誰が買うのだろうか……。マーケット創造型にならざるを得ないところが厳しい。百も承知で輸入したようだが……。だとすれば、次の展開はいかに? ヒョンデのほうも負けじとでっかいMPVを輸入するらしいし。ロードスターを横浜へ返却。都内で「ランボルギーニ レヴエルト」を受け取り、まずは京都へ。

2026年10月23日(金)晴れのち曇、雨

ランボルギーニ レヴエルト
ランボルギーニ レヴエルト

朝、自宅を出発。レヴエルトで山口を目指す。久しぶりに1000kmほど乗ったが、以前と比べてかなりこなれてきた。グランドツーリングカーとしては最良の部類だろう。結局、東京から一度もスポーツモードにすることなく、淡々と走る。それでも楽しいのが本当のスーパーカーである。燃費も8km/L以上で悪くない。この日まではなんとか天気も持ったが、肝心の翌日からは台風30号の影響で雨予報。案の定、山口県に入った頃から雨模様に。それでも美祢には翌日からのイベント参加者が続々と集まってきた。主催者と挨拶を兼ねてディナー。美祢泊。

2026 10/17〜2026 10/23

走行距離 約1700km 試乗台数 6台

2025 11/1〜2026 10/23 累計

総走行距離 約5万8400km 累計試乗台数 238台

イタリア大使館で日本との国交160周年を祝うイベントのひとつ「モータースポーツデイ」。

来年のミッレミリア100周年に向けて「参加資格と達成感」【西川淳の自動車1WeekダイアリーVol.49】

スーパーカー界の重鎮、モータージャーナリスト西川淳。この連載は、昨年還暦を迎えた氏が、日々どんなクルマに乗って、何を感じたのか徒然なるままに語るものである。果たして今週はどこで何をして過ごしたのか?

連載 西川淳の自動車1Weekダイアリー

ロードスター MSR 12R
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業界人コラム 7時間前

怒涛のCOTY選考試乗ウィークに高速の走り方を考える【西川淳の自動車1WeekダイアリーVol.50】

イタリア大使館で日本との国交160周年を祝うイベントのひとつ「モータースポーツデイ」。
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業界人コラム 2026.10.24

来年のミッレミリア100周年に向けて「参加資格と達成感」【西川淳の自動車1WeekダイアリーVol.49】

MSRロードスターコアモデル
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業界人コラム 2026.10.17

10月はロードスター強化月間でスポーツカーの哲学を考える【西川淳の自動車1WeekダイアリーVol.48】