
フェロン&ムーア(Phelon&Moore)は1904年にイングランド・ヨークシャーで設立されたモーターサイクル・ブランド。1924年に発売されたパンサーシリーズは1960年代まで生産されていたが、1950年代のスクーターブーの際に開発、販売で躓き、1966年に一度その歴史に幕を閉じた。2022年、ヨーロッパの起業家グループによって、英国を代表するアイコニックなオートバイブランドが現代に甦った。車両の開発は主にイタリアで行われ、生産は中国で行われている。現在はクルーザータイプとなって甦ったパンサーシリーズ、アドベンチャーのケープタウンシリーズ、スクーターのパンテネットシリーズ、ネイキッドロードスターのブライトンシリーズがラインナップされている。
EICMA2026ではアドベンチャーモデルのケープタウンシリーズに、新たなモデル「Capetown 5X」と「Capetown 5 Rally」の2モデルが発売されることが発表された。ケープタウンシリーズは、かつての「ロンドンからケープタウンへ」という歴史的な旅にインスパイアされたアドベンチャーバイク。Capetown 5XとCapetown 5 Rallyの基本コンポーネントは同じで、搭載されるエンジンは水冷並列2気筒DOHC4バルブの449.5cc、最高出力は46.5HP(34.2kW)/10000rpm、最大トルクは39.1Nm/6500rpmを発生。トランスミッションはスリッパークラッチ付きの6速となっている。足回りはフロントがフルアジャスタブルφ43mm倒立フォーク、ブレーキはφ320ディスクに4ポッドキャリパーを組み合わせる。リヤはリモートでプリロード調整可能なエアサスペンションを装備、ブレーキはφ240mmディスクに2ポッドキャリパーの組み合わせ。デュアルチャンネルABSとトラクションコントロールが搭載されている。メーターパネルは7インチのTFTディスプレイを採用し、スマートフォンとのコネクトも可能。タイヤの空気圧センサーやグリップヒーターも備えている。

2つのモデルで大きく異なっているのがホイールのサイズだ。Capetown 5Xは市街地からダートまで走る場所を選ばないマルチパーパスで、フロントは19インチ、リヤには17インチのホイールを装着する。サスペンションのトラベルはフロント180mm、リヤ190mmという設定で、街乗りでも乗りやすい設定となっている。低い位置に設定されたフロントフェンダーやラゲッジラックも装備して、オンロードからオフロードまでバランスのとれた性能を発揮する。また、シートは高さの調整が可能で、810mmと840mmに設定できる。専用のラゲッジシステムを装着すれば長距離ライドの相棒としても活躍する。
Capetown 5 Rallyはよりオフロード寄りのレイアウトで、ホイールはフロントが21インチ、リヤには18インチがセットされている。サスペンションもフロント220mm、リヤ230mmとロングトラベルになっており、ハードなオフロード走行にも対応している。フロントフェンダーも高い位置に装着されている。こちらもシートの高さ調整が可能で、850mmと880mmに設定可能だ。
発売時期や価格は現時点では未発表。
SPEC
Capetown 5X
- 全長×全幅×全高:2168×798×1360mm
- ホイールベース:1500mm
- 車両重量:192kg
- エンジン形式:水冷並列2気筒DOHC8バルブ
- ボア×ストローク:77×55.2mm
- 総排気量:449.5cc
- 最高出力:46.5HP(34.2kW)/10000rpm
- 最大トルク:39.1Nm/6500rpm
- 圧縮比:11.5:1
- トランスミッション:6速リターン、湿式多板スリッパークラッチ
- 燃料タンク容量:17ℓ
- フロントタイヤ:90/90-19
- リヤタイヤ:150/70-17
- レークアングル:27.5°
- トレール:107.3mm
Capetown 5 Rally
- 全長×全幅×全高:2196×798×1400mm
- ホイールベース:1510mm
- 車両重量:197kg
- エンジン形式:水冷並列2気筒DOHC8バルブ
- ボア×ストローク:77×55.2mm
- 総排気量:449.5cc
- 最高出力:46.5HP(34.2kW)/10000rpm
- 最大トルク:39.1Nm/6500rpm
- 圧縮比:11.5:1
- トランスミッション:6速リターン、湿式多板スリッパークラッチ
- 燃料タンク容量:17ℓ
- フロントタイヤ:90/90-21
- リヤタイヤ:150/70-18
- レークアングル:27.1°
- トレール:117.5mm






