TEXT:髙橋一平(Ippey TAKAHASHI) 中国で自動車運転免許を取ろう!!「えええっ!30日ビザじゃダメなの?」(その1)
- 2017/10/17
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MotorFan編集部
「中国でクルマを自分で運転したい!」となれば、運転免許、すなわちドライバーライセンスを取得しないと! そう思った自動車ジャーナリストの髙橋一平氏が、中国で四苦八苦して運転免許を取るまでの実体験記。中国で免許を取ってみたい人、中国の自動車事情が知りたい人、ぜひぜひ参考にしてみてください! さて、第一回、舞台は大連です。なぜか空母も出てきます。
それは、あるテストドライバー氏から伺った話に始まります。同氏は業界では知る人ぞ知る大ベテラン。近年、中国での自動車開発にも関わっておられて、頻繁に中国へ足を運び、テストドライブを通して“あるもの”の仕上げを担当されております(この“あるもの”が何かを言ってしまうと、名前を伏せている意味がなくなりますので…)。氏によるテストドライブは開発用のクローズドコース内のみ。開発に関わっているのは市販車(もしくは市販を前提とした開発)とのことで、当然市街地での試験も行なうとのことなのですが、この時は現地の(メーカーの)人間に運転で、同氏は助手席に座って評価するというのです。
確かに同氏は助手席であっても的確な評価ができるほどの方ではあります。とはいえ、テストドライバーが助手席とは、なんとも回りくどいではありませんか。そして、どうしてこのようなことになっているのかというところから、今回のテーマにつながります。
そう、「中国で自動車運転免許を取ろう!!」です。
さて、前述のテストドライバー氏が助手席に甘んじていた理由ですが、それは中国の免許制度にあります。そして、
もっと正確にいうのであれば、話は運転免許証に関わるジュネーブ条約という国際条約に行き着きます。
テストドライバー氏のくだりで「なんで? 国際免許は?」と疑問が浮かんだ方もおられると思います。その疑問の答えこそがここにあります。 実は、中華人民共和国はこのジュネーブ条約に参加しておらず、日本の国際免許が通用しないのです。
ちなみに、ジュネーブ条約と聞いて「赤十字?」とアカデミック(?)な方向に思考回路が一瞬シフトした方は、きっと学生時代真面目に勉強されていた人でしょう。
確かにジュネーブ条約といえば世界史の教科書にも出てきます。1864年、かつての国際連盟(現在の国際連合とは異なる)の赤十字条約とも呼ばれるものに始まる、戦争犠牲者の保護や捕虜の待遇などに関わるそれが、一般的にはジュネーブ条約として有名ですが、ここで言うジュネーブ条約は道路交通に関するもので、1949年その名の通りジュネーブで行なわれた国際会議で採択されたもの(1952年より発効)。日本は1964年からこれに参加、これ以降日本で発行された国際免許が条約加盟国において使えるようになっています。
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