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マツダデザインのボスが語る「魂動デザイン」の「いま」と「これから」 マツダがビジョン・クーペに込めたデザインメッセージとは?

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Vision Coupeのデザインスケッチ
キャラクターラインを持たないボディサイドの美しさが際立つ

ーそこにいる人に残像を見せるデザイン、ですか。

前田:人の脇をすーっと通り過ぎるとき、光やリフレクションが動きながら去ってゆく。そうすれば形の固定された物体が通ったのではなく、肉体が動きながら移動しているように見えてくるはず。実はRX-VISIONをスタジオの中で作っていて、はじめて屋外に出したときに「あっ、これだ!」と思ったんです。ものすごく「生きている」ように見えた。1点の光が映り込み、綺麗なハイライトを描くというだけではありません。周囲の雑多な環境が映り込むと、表情がほんとうにドラスティックに移り変わるんです。

ー鉄の塊に魂が宿ったように感じられた、と。

前田:この表現に辿り着いた背景には、日本の美意識というものがあります。走る環境によって表情を大きく変えるというのは、従来のカーデザインのリフレクションの概念とはまったく異なって、クルマが周囲の環境の中に溶け込んでゆくということが起こりはじめるんです。いまの大半のクルマは周囲の環境を壊すような、主張しすぎた形をしているように感じます。しかしクルマは環境を壊すようなオブジェクトでいてほしくない。

ーブランディングの基本に忠実に従うならば、はっきり自己主張をする必要もありますが……

前田:マツダは日本のブランドなので、日本らしくブランディングしたいという思いがあるのです。繊細でありたいし、控えめでありつつ同時に豊かでありたい。

ー力任せに周囲を押しのけてまで存在感を主張するのではない。周囲の環境を取り込み、その場ならではの表情を見せることで存在感を示し、同時にブランド固有の表現ともなる、と。なるほど、それは車体に宿った生命の発現であると同時に、そこの地主神の姿を映し出したものと捉えることもできそうですね。そう考えればたしかに、非常に日本的だと言えそうです。

インタビュー後半、魁(Kai)コンセプトいついて、に続きます

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