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“レス”で行くか“アリ“て行くか? マスターバックを取り付けるメリットとデメリット

  • 2018/06/26
  • G-WORKS編集部
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こちらはマスターシリンダー付け根に黒い丸い物体が付いているもの。これがマスターバックで、ブレーキレバーで入力された力をこの装置で踏んだ以上の力にしてマスターシリンダーのピストンを押し、ブレーキを掛けている

クルマには人の力を時には何倍もの力に変換したりする装置が付いているんだけど、その代表的なものがブレーキを踏んだ力を何倍もの力に変換する「マスターバック」。普段はとても重宝する装置だけど、ときには邪魔になってしまうことも…

こちらは上記の写真と同じ車種、マスターシリンダーの付け根に黒い物体がないのに気がつくだろう。これがいわゆるマスターバックレス。もちろん踏んだ力しかマスターシリンダーに行かないので、相当な力を掛けないとブレーキが効かない
 マスターバックを説明するとかなり長くなってしまうので簡単に説明すると、エンジンの負圧を利用して踏んだ力以上に力を増幅する装置。なのでみんなが普段乗っている実際のブレーキというのは、ホントはもっと強い力でディスクをつまんでいると言うことだ。もちろん、ブレーキペダルのレバー比やディスクの材質、パッドの特徴などもあるんだけど、そのマスターバックのおかげもあり、女性のような力の人でも優しく踏んでクルマが止まるようになっているとてもありがたい装備なのである。

 しかし、サーキットを走る周回の業界ではそのマスターバックは必要ないとされていることが多い。えっ何故かって?それは一部のレースカーを除き、その殆どマスターバックが付いていないことが証明している。そう、パワステやエアコンまで装着しているレースカーが登場している昨今、何故この快適装備的なマスターバックは付いていないのだろうか?それは簡単に言うと「速く走るのに邪魔」だからだ。まぁレースカーは特別な存在だから別としても一般市販車を改造して走る世界でも、最初から取り付けられているこのマスターバックを外す人がいるほどだ。

 では無いとどうしていいのだろうか?簡単に言うと「ブレーキの調整ができる」ということ。減速のためのブレーキ、姿勢変化をさせるためのブレーキの調整が倍力装置(マスターバック)が付いていると、その調整幅が狭くとても微妙で難しい(タイヤがロックしてしまったりする)。レーシングドライバーですら難しいというこのマスターバック付きのブレーキングと調整、素人が乗ったら…
 もちろんデメリットもある。マスターバックが無くなったのだから、踏む力がとても必要になり、マスターバックが無い設定にパッドの材質やレバー比、マスターシリンダーサイズなど、ブレーキシステムを再構築する必要がある。しかし、決まればかなりのタイムアップが期待できる箇所である。しかし、全ての車種でコレが当てはまるかと言えばそうではなく、一部の車種(ABS付き)等はその機能とマスターバックを上手に利用した方がいい場合がある。
 そんな効果やブレーキングの仕方などG-ワークスで連載している「木下みつひろのマシンセッティング」等で話していますので、もっと気になる人は是非読んでみて下さい。7月21日発売号ではこのことについて話していますよ♪

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