最高峰のアストンマーティン 、DBSスーパーレッジェーラがデビュー!
- 2018/06/28
- GENROQ編集部

アストンマーティンの新時代フラッグシップモデル、DBSスーパーレッジェーラが日本でも発表された。事実上ヴァンキッシュSの後継モデルとなるこのクルマは、アストンマーティン らしいエレガントでアグレッシブなボディに5.2LのV12ツインターボを搭載するというスーパースポーツカーだ。
DBSスーパーレッジェーラはひと目見ただけで強烈な印象を与えてくれる。大きく口を開けた独特なデザインのグリル、力強く張り出したリヤフェンダー、ボンネットのパワーバルジとベント、フロントフェンダーに開けられたダクトなど、そのディテールはアグレッシブなことこの上ない。それでいて上品さとエレガントさをまったく失っていないのは、さすがアストンマーティン というべきだろう。まさに本物を知る大人のためのスーパークーペという印象だ。DB11をベースにしているが、ボディパネルで共用しているのはドア部分のみだという。

フロントミッドシップに搭載されるのは5.2LのV12ツインターボエンジン。725psというパワーはヴァンキッシュSをなんと145psも上回る。トランスミッションはZF製の8速ATをトランスアクスルに配置し、性能は最高速度340km/h、0-100km/h加速は3.4秒というパフォーマンスを実現している。
この速さを可能としたのはエンジンの性能はもちろんだが、徹底した軽量ボディの恩恵も大きい。アルミ製のシャシーにボンネットやトランクリッド、プロペラシャフトなどはカーボン製、オプションでカーボン製ルーフを選ぶことも可能だ。その結果乾燥重量は僅か1693kgに抑えられている。エアロダイナミクスも優れており、空気抵抗をほとんど増加させることなく、180kgというアストンマーティン 量産車史上最高のダウンフォース量を発生させるという。
サスペンションはフロントが鍛造アームを用いたダブルウイッシュボーン、リヤがマルチリンクとなっており、ブレーキはカーボンセラミックディスクが標準装備。キャリパーはフロントが6ポッド、リヤが4ポッドとなる。組み合わされるホイールは21インチ、タイヤは専用開発のピレリPゼロが装着される。
フラッグシップにふさわしく、インテリアも素晴らしい仕上がりで、複雑なステッチが施されたフルレザーのスポーツプラスシートやカーボンのスポーツプラスステアリングホイールを装備。また360°カメラやパーキングアシスト、Wi-Fi機能などの装備類も標準で搭載されている。

DBSという名前が初めて使用されたのは1967年のことだが、最も記憶に新しいのは2007年に発表されたDBSだろう。007シリーズにも登場したこのモデルは2012年で生産が終了したが、再び最高峰の名前として復活を果たした。ライバルとしているのはフェラーリ812スーパーファストで、V12のFRという点、またパワーもよく似ている(812スーパーファストはNAエンジンで800ps、718Nm)。

アストンマーティン は2015年に発表したセカンドセンチュリープランで、1年間に1台ずつ、7年間で7台のニューモデルを登場させ、それを繰り返していくとしているが、このDBSスーパーレッジェーラはDB11、ヴァンテージに次ぐ第3のモデルということになる。今後はミッドシップスポーツなども予定しているというアストンマーティン 。イギリスの小規模メーカーというイメージのある同社だが、今後は世界のスーパースポーツカーの主役になっていくかもしれない。
SPECIFICATIONS
アストンマーティン DBSスーパーレッジェーラ
■ ボディサイズ:全長4712×全幅1968×全高1280mm ホイールベース:2805mm ■車両重量:1693kg ■エンジン:V型12気筒DOHCツインターボ 総排気量:5.2L 最高出力:533.2kW(725ps)/6500rpm 最大トルク:900Nm(91.8kgm)/1800~5000rpm ■トランスミッション:8速AT ■駆動方式:RWD ■サスペンション形式:Fダブルウイッシュボーン Rマルチリンク ■ブレーキ:F&Rベンチレーテッドディスク(カーボンセラミック) ■タイヤサイズ:F265/35ZR21 R305/30ZR21 ■パフォーマンス 最高速度:340km/h 0➡100km/h加速:3.4秒 ■環境性能(EU複合モード):燃料消費率12.28L/100km CO2排出量285g/km ■車両本体価格:22万5000ポンド/27万4995ユーロ/30万4995ドル
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