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  • 2019/04/25
  • MotorFan編集部 生江凪子

一体どんなスイッチがついているんだ! トヨタ新型センチュリー編

コックピットドリル ② 縁はないけれど、覗いてみたいのがショーファーカー! 第2回は、新天皇即位パレードカーとなったことでも注目される日本が世界に誇るショーファーカー、センチュリー

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ちょっと前に目線をフロントへ

ちょっと気になるフットレストはこんな感じ。もちろん、電動です。

グリップにも注目

後席に座ってまず目に入るのは、後席用の大型ディスプレイ。ディスプレイ下には、小物入れなどが備わります。

①中央で存在感を放つ大型ディスプレイ
ディスプレイ下はこんな感じになっている
②一番上は引き出しではなく、手前にポップアップするタイプ
③2段目は引き出し

④一番下も手前に倒れるタイプ

上から順に見ていこう

① 大型ディスプレイ(11.6インチ。DVD/Blu-ray対応。前後席で同じソースを見られるが、後席のソースは前席に流せない)
② 後席用DVD/Blu-rayプレーヤー(SDカードスロット装備で、SDからの音楽や動画が再生可能)
③ 小物入れ
④ AC電源(100V)

ところで、ここ、気になりませんか?

Bピラーに謎のスリット……これは一体なんでしょうか???

後席に座ると、目の端になにやらスリットが見えます。これは一体なんでしょう。お恥ずかしいことに乗っている編集部員、誰もわからず……。「傘立てだよ! きっと傘立てだ!」「え~、じゃあ、雨水が溜まらないように小さく穴が開いていたりするのかな?」「穴開けちゃうの? 本当に?」という間の抜けた会話を繰り広げたことは……内緒にしておきたかった。

答えは、靴べらホルダー

想像がつきませんでした……

長距離では、靴を脱いでリラックス……

そうですよね。考えてみたら後席に乗られる方は、傘なぞ持って乗り込まぬ! な方でした。もう、揃いも揃って見事に庶民認定を受けました。では、傘は? 一体どこに行くのでしょう。運転手さんが助手席にそのまま乗せるのも粋ではありません。

そこで登場するのが……

トランクに標準装備される、こちら
通称・毛ばたき入れ

傘の収納場所は、トランクのようです。この袋、傘や毛バタキを入れることを想定したもので、内部は防水仕様。バケツをひっくり返したような雨でない限り、運転手さんは傘をしまい、運転席へ向かうことでしょう。

トランクには伝統品がもうひとつ

こちら、傘(毛バタキ)入れと並ぶ
もうひとつの伝統品です

トランクには、傘(毛バタキ)入れと、もうひとつ、伝統の品が標準装備となる。それが写真の折りたたみ式のボックスである。こちらは通称「長靴入れ」。かつて、運転手用の長靴を入れる箱だったことからそう呼ばれるようになったが、新型ではAEDを入れることも想定しているとのこと。

ちなみに、伝統品、とは言えないかもしれませんが、もうひとつ。
タオルハンガーがついているのです。コチラは、使わないときは奥にパタンとたおすことができます。ショーファーカーならではの装備ですね。

トランクにも、あり〼

外からの開スイッチは、かなり地味です
閉めるときはこちらから

トランクリッドの開閉は、電動式。開ける際のスイッチは、車体面の美しさから一瞬どこにあるのか迷うが、指の先に少々小さめにスイッチがある。
閉める際もスイッチを押すことで自動で閉まるが、すべてのドア同様、トランクリッドもオートクローザー付。半ドア状態まで閉めれば、自動で引き込みロックしてくれる。

さて、最後のスイッチにいく前に、こちらはチャイルドロックスイッチです。

これは重要ですね

これをかけていると、中からはドアを開けることができません。
幸せな子どもがいるかどうかはともかくとして、要人自らがドアを開けるのはスマートではありませんね。運転手さんが開けてくださるのをじっと待ちましょう。

最後のスイッチは手の中に

スマートキーにすら漂う高級感

キーを持っているだけで気分が高揚する、ということは皆さん経験があるかもしれません。センチュリーのキーは、形状こそほかのトヨタ車と同じだが、鳳凰のエンブレムがあしらわれ、なかなかの高級感が漂う。

① ドア集中ロック(長押しすることで、全席ウインドウを閉じる)
② ドア集中解除(長押しすることで、全席ウインドウが開く)
③ トランクリッドオープナー(押し続けるることで、トランクリッドが開く)

センチュリーに限らずだが、いまはスマートキーにパワーウインドウのコントロールスイッチが付いているものが多い。
ドアロック(オープン)スイッチを長押しすることで、全ドアウインドウのコントロールができるため、少し開いたままで降りてしまっても再度乗り込む必要はなく、また、昨夏のような猛暑では、乗り込む前に全ウインドウを開けて熱を逃がすだけでも、室内温度を下げることにかなりの効果を発揮する。そんな使い方もでき、意外や便利なのである。

そして! 引っ張りすぎてお忘れになったやもしれませんが、最初のクイズの答えです。

なんとなんと?

ペンホルダーでした!

クルマにペンホルダー。これはなかなかお目にかかれません。
おわかりになったアナタは、相当なセンチュリー通ですね。

さて、スイッチだけでなくかなりの脱線をしてしまいましたが(でもじつはまだまだ脱線したかったです)、日本を代表するショーファーカー・新型センチュリー、いかがでしたか?
見ればみるほど、素晴らしい……。来世で大豪邸に住むお嬢様か社長に生まれ変われるよう、いまから強く念じることにいたします。

車内へ足を踏み入れた瞬間、あまりのシンプルさにスイッチの数は少ないだろうと思ったら……いやいや、高機能なクルマにそんなことはありませんでした。機能の多さをわざと “隠す” ことで落ち着きを表現した居室内は、まさに日本のおもてなし空間。21年ぶりのフルモデルチェンジ、伊達ではありません。

これにて新型センチュリー編は終了。いや~、知らない世界は面白いですね~。パレードカーのスイッチが気になるところですが、このスイッチから想いを馳せることにいたしましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。ではまた次回。目指せコックピット博士!

(Text&Photo:生江凪子)

props|shoes:a.testoni/shoehorn:GEORG JENSEN/ jacket:SHIPS/sunglasses:Ron Herman/agenda:HERMES/pen:LAMY


ニューモデル速報 第576弾 新型センチュリーのすべて (モーターファン別冊 ニューモデル速報)

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