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MFA 試乗 No.1 スバルフォレスター 「モーターファン・アーカイブ試乗 No.1 」 スバル フォレスター① ~街乗り編~

  • 2019/01/01
  • MotorFanアーカイブ編集部 山口 尚志
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■新型フォレスター車種構成

 急な試乗車をSUBARUに申込み、日程の都合が良さそうなフォレスターの中から選んだのはこれだ。

新型フォレスター Premium  ●全長×全幅×全高:4625×1815×1715mm ●室内長×幅×高:2110×1545×1270mm ●ホイールベース:2670mm ●トレッド 前/後:1565/1570mm ●最低地上高:220mm ●車両重量:1550kg ●乗車定員:5名 ●最小回転半径:5.4m ●タイヤ:225/55R18 サマータイヤ ●車両本体価格:302万4000円(消費税込み)

 2018年6月20日発表、7月19日に発売された新型フォレスターは、1997年2月の初代から5代目を数えるから、月日が経つのは早い。

 新型フォレスターには全部で4つのバリエーションがある。

 カタログ装備表の順にいうなら「Touring」「Premium」「X-BREAK」・・・ここまでが2.5L直噴DOHC。

 残るひとつは、2.0L直噴DOHCにモーターを備え、システムに「e-BOXER」と名づけられた、ハイブリッド版の「Advance」。

 装備リストから判断するに、新型フォレスターの機種構成は、いっけん4機種に見えるものの、実質的には2機種ということができそうだ。


「Touring」はフォレスターのエントリーモデル。

 エントリーといってもそこいらの1000~1500cc級のクルマと違い、「Premium」が買えないひとのためのガマン車ではないし、当然、営業車ユース臭は皆無。

フォレスター Touring(280万8000円(消費税込み))
 次に述べる「Premium」が隣に並んできても劣等感を抱くことのない内外装になっている。

「Premium」に対してアルミペダルやガラス周囲のメッキが省かれ、本革シートはオプションでも選べないが、運転席&助手席のパワー&メモリー機能などは選択できる。



 ドアミラーの後退時下向き機能やシフトをR以外に戻したときの復帰&自動格納、キーレスによるプッシュ式エンジンスタート、売りのアイサイトの中の一部機能が工場オプション扱い・・・こう考えると「Touring」は、「Premium」から、使用頻度が低かったり、「何もそこまでは」と思うような装備を引き算して買いやすくしたモデルと解釈できる。

 一般的にはこの「Touring」で充分満足できそうだ。


 本ページの主役「Premium」は、「Touring」に用意されているおおかたの工場オプション品を標準装備にしたモデル。

フォレスター Premium(302万4000円(同))

「X-BREAK」は「Touring」や「Premium」の延長上にあるのではなく、内外装の見映えや装備品をアウトドアユース仕立てにした、「Touring」「Premium」のラインからややオフセットしたクルマだ。

フォレスター X-BREAK(291万6000円(同))
「Touring」と同じデザインのアルミホイールをガンメタ塗装して専用化、クルマの内外にレッドオレンジのパーツやステッチを与えた他、サーフィンやスキーなど、夏冬のアクティブなスポーツユースに耐えられるよう、荷室を撥水仕立てにしてある。

 クルマ全体もそうだが、特に「X-BREAK」の荷室の使用性は、日産エクストレイルを多分に意識しているようだ。

 これ以外の装備は「Touring」に準じており、だからだろう、車両価格も「Touring」と「Premium」の間に位置している。


「Advance」は「Premium」のハイブリッド版の位置づけで、シリーズの中でいちばん値段が高い。

 SUBARUによると、新型フォレスターの受注の中で過半数を占めているのがこの「Advance」だという。

フォレスター Advance(309万9600円(同))
 装備の違いは、パワートレーンのハイブリッド化で必須となる車両接近通報が加えたこと、ハイブリッドゆえの制御「ECOクルーズコントロール」をアイサイト内に一部プラスしたくらいで、他の装備は、工場オプションの選択肢も含めて「Premium」と同等だ。

 よってパワートレーンのハイブリッド化によるシステム価格差がそのまま車両本体価格の差に表れると考えていい。


 私が新フォレスターを買うなら、本革シートとキーレスアクセス&プッシュスタートのつかない「Touring」にサンルーフとアイサイトの視界拡張、運転支援をつけたいが、そうすると不要のキーレスとパワーリヤゲートがついてくるから困る。

 もうちょいオプションの組み合わせを考えてほしい。

 個々装備品の単独オプションを可能にすると順列組合せや生産指示コードの数が膨大になり、管理コストや工数が増えるいうデメリットが出てくるが、不要なものに安くないお金を払うのも嫌だ。

 SUBARU車に限らないが、メーカーないし販売店からすれば、そのあたりの柔軟性のなさに納得できない顧客を他メーカーに流れることになりかねない。

 顧客側にしてみれば、個々の要望への対応のために納車時期が延びるという欠点も出てくるわけだが、妥協のない買いものをしたければ、納期をはっきりさせることを前提に、客も「待つ」ことに対してもっと寛容になる必要があるだろう。


これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。

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