新型BMW3シリーズはハイテク満載! 来た道を自動でバックする!
- 2019/01/30
- GENROQ編集部

ついに日本に上陸した新型3シリーズ。より美しくなったデザインや磨かれた走りに加えて、運転支援装置の充実ぶりも注目だ。なんと、今来た道をその通りに後退する機能が加えられているという。
BMW3シリーズがフルモデルチェンジを行い、日本への導入が発表された。主力のDセグメントである3シリーズは初代が1975年に登場し、この新型が7世代目となる。今までに全世界で1500万台以上を販売しているベストセラーモデルだ。

新型は今までのデザインテイストを受け継ぎながら、ボディスタイルはよりシンプルで力強い雰囲気となり、さらにスポーティさが強調された。ボディサイズは全長4715mm、全幅1825mm。これは先代に比べてそれぞれ70mm、25mmの拡大だ。
今まで3シリーズは日本市場向けには独自のドアハンドルを採用して全幅1800mmを守っていたが、新型はついに1800mmを超えることになった。それに伴ってトレッドもフロントは43mm、リヤは21mm、先代よりも大きくなっている。

こう聞くと日本市場を軽視しているのではないか、と感じてしまうが、そんなことはない。3シリーズの日本市場での累計販売台数は約50万台で割合としては3%ほどに過ぎないが、BMWにおいて日本は6大市場の一つ(イギリス、北米、中国、イタリア、日本)と認定されており、BMWジャパンは製品企画の段階から積極的に日本市場の要望を本社に伝えている。
その結果実現したのが、320iだ。今回日本に導入されるのは320iと330iの2種類だが、320iは今のところ日本市場のみに投入される日本専用開発車。改良された2L直4ターボはパワーこそ従来と同じ135kW(184ps)だが、トルクは30Nmアップの300Nmを実現している。最もベーシックな320i SEは452万円という求めやすい価格も嬉しい。

一方で330iはターボチャージャーの改良を行い、従来より5kW、50Nmアップの190kW(258ps)、400Nmを達成している。広がったトレッドに加えて10mm下がった重心、約55kg軽量化したボディなどにより、BMWらしい走りの楽しさはさらに磨かれているという。


新型3シリーズのもう一つの注目は、高度な運転支援システムだ。高性能の3眼カメラを用いてそれぞれが長距離、中距離、周辺を監視。より正確なレーンキーピングや危険予測を可能としている。
また新型8シリーズで採用されたリバース・アシスト機能も採用。これはクルマが直前に走行したルートを最大50mまで記憶し、まったく同じルートを正確に戻ることができるというもの。35km/h以下になると自動的に記憶を開始するので、狭い道で突然対向車と出会い、すれ違いが困難となった、という状況でも簡単に後退することができる便利な機能だ。運転に慣れない人だけでなく、熟練ドライバーでも頼りたくなる局面がありそうだ。

インテリアはBMW最新のデザインに刷新されている。メーターは12.3インチのディスプレイとなり、右側のタコメーターは通常とは逆回転。これにより中央に広いスペースを確保でき、そこに様々なインフォメーションを表示することが可能となった。また音声コントロールやジェスチャー・コントロールも装備、音声コントロールは起動コマンドを自分の好きな言葉に変更することもできる。
まずは320i、330iが受注受け付けを開始し、3月9日から販売を開始する。後に320d xDrive 、M340i xDrive、330e(PHEV)などが追加される予定だ。もちろん近いうちにツーリングワゴンも登場することだろう。
SPECIFICATIONS
BMW320i M Sport
■ ボディサイズ:全長4715×全幅1825×全高1430mm ホイールベース:2850mm ■車両重量:1560kg ■エンジン:直列4気筒DOHCターボ 総排気量:1998cc 最高出力:135kW(184ps)/1350-4000rpm 最大トルク:300Nm(30.6kgm)/1350-4000rpm ■トランスミッション:8速AT ■駆動方式:RWD ■サスペンション形式:Fストラット R5リンク ■ブレーキ:F&Rベンチレーテッドディスク ■タイヤサイズ:F225/45R18 R255/40R18 ●価格:583万円
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