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当時、東京芸術大学の学生だった手銭正道氏(故人)がデザインした作品がコンペで優勝し採用された 700系新幹線のデザイナーは、スズキの“Sマーク”のデザイナーでもあった

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写真はJR西日本所属のB編成。700系新幹線は、JR東海とJR西日本が共同で開発し、0系と100系の置き換え用として製造された。2020年には、東海道新幹線での運用終了予定。山陽新幹線は未定だが、機会があれば、この車両のデザイナーはスズキの”Sマーク”のデザイナーと同じ人なんだと思いながら乗車してみるのもいいかも。

間もなく3月を迎えるのが、特に鉄道嗜好者間で話題になる3月のダイヤ改正。現在、東海道・山陽新幹線では、700系新幹線。N700系新幹線、N700Aの3車両が運用されるが、2020年には、東海道新幹線で700系の運用が終了する模様。その700系新幹線の車両デザイナーの中に、スズキの社章“Sマーク”のデザイナーがいた。当時、美術系大学の学生だった手銭正道氏その人だった。

“社章”デザインコンペで勝利したのは美術系大学の学生の作品だった

鈴木式織機株式会社は54年6月、鈴木自動車工業株式会社に社名変更。その16ヶ月後、軽四輪自動車「スズライト」を発表する。写真は2代目となるスズライトTL。
 1909年10月に創業した鈴木式織機製作所がスズキの始まり。20年3月には法人化により株式会社となり、49年5月には株式を上場する。

 52年6月に輸送用機器へ進出し、バイクモーター「パワーフリー号」(2サイクル36cc)を発売。

 54年6月、鈴木自動車工業に社名変更。翌年3月には、主力製品となる二輪車「コレダ号」(2サイクル124cc)を発売する。

 翌年10月には、軽四輪乗用車「スズライト」(2サイクル360cc)を発売し、日本における軽自動車の先鞭をつけた。

お馴染みとなったスズキのSマーク。デザインされて60年を経ているのにも関わらず、古臭さを感じさせないと思うのは、筆者だけだろうか。なお、社章制定8年後には社旗が制定されている。
 58年、社章“S”マークが制定される。

 社章を制定するにあたっては、そのデザイン案を公募。300あまりの候補作があったといい、そのなかで選出されたのが、当時、東京芸術大学の学生だった手銭正道氏のものだった。

 手銭氏は卒業後、日産でデザイナーとして活躍。その後、JRの鉄道車両開発に携わってきたTDO(トランスポーテーション・デザイン機構)で鉄道車両をデザインしていく。

 余談だが、0系新幹線などは旧国鉄内のデザイナーが担当していた。だが、JR発足以降は、社内デザイナーではなく外部デザイナーがその任を務めるようになっている。

 話は戻り、02年に創立100周年を迎えるスズキ。社章は、18年に制定60年を迎えた。

 当時、まだ学生だった手銭氏も、こんなに長く、自らがデザインした社章が生き続けていくとは、その時は思いもしなかったのだろうと推察する。

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