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“70℃超”の車内は、「温泉卵」や「ゆで卵」も完成するほどの強烈な熱さだった…… 【実験】炎天下の車内は 70℃超、この熱を利用して料理してみる。|生卵、冷凍チャーハン、ベーコン、魚、レトルト食品

  • 2019/08/24
  • MotorFan編集部 北 秀昭
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真夏の車内は、命も危ぶまれるほどの灼熱地獄。天気予報の最高気温が36℃で晴れ模様ならば、ダッシュボード上の温度は70℃を超えることも……。今回は「夏の車内は、どのくらい高温になり、どれほど危険なのか?」を検証するため、各種食品を車内に放置。温泉卵やゆで卵はできるのか? 肉や魚は焼けるのか? 冷凍チャーハンは、ふんわりと仕上がるのか? などを実験してみた。
PHOTO/REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)

夏真っ盛りの8月中旬。天気予報は「晴れ時々曇り」 最高気温は「36℃」 いざ、実験開始!

▲朝9時。フロントガラス上(屋外)の日なたの実測温度は、すでに42℃。
 気象庁発表の天気予報によれば、実験日(2019年8月18日)は「晴れ時々曇り」、最高気温は「36℃」 とのこと。朝からギラギラする太陽が照り付け、ウンザリする程の暑さで、まさに実験日和。

 駐車場は南向きで、建物が影になることなく、日中はフロントガラスに日光が直接照り付ける。今回の実験には、申し分のないシチュエーションだ。

 時刻は午前9時。センサー付きの温度計で、フロントガラス上の外気温度を計測してみると、すでに42℃まで達していた。

 過日、ラジオで「ダッシュボードに置いていたプラスチック製の子供の玩具が溶けてしまった」とお母さんが話していたのを思い出す。日本の夏は、まさにキラー級の酷暑。

 ヒートアップされた車内の温度が逃げぬよう、素早くドアを開けて乗り込む。30秒も経たぬうちに、全身から汗が噴き出てきた。

 「真夏の車内は、まるでサウナ状態」と例えられることもある。試しに、どのくらい我慢できるかチャレンジしてみた。

 太陽の熱と、異常な蒸し暑さで、汗の噴出がさらに激しくなり、わずか3分ほどで頭がクラクラしてきた。完全にサウナのレベルを超えている。そのくらい、真夏の車内は危険な状態だ。

 身の危険を感じた筆者は、いったん外に出て涼み、体調を整えて再び乗車。下記をセッティングし、実験を開始した。

◆09:00 黒い鉄板の上に、生卵、冷凍チャーハン、レトルト食品などをセットして放置

 電子レンジに付属の黒い鉄板の上に、「アルミホイルに包んだ生卵」「水入りの黒いカップに入れた生卵」「冷凍チャーハン」「レトルト食品(さんまの味噌煮)」をセット。

 今回は、これを車内のダッシュボードの上に置いて、日が沈むまで放置。果たして、どうなる?

▲アルミホイルに生卵を包み、黒い鉄板の上に置いてダッシュボード上に放置。
▲ゆで卵を作るため、内部に保温性と伝熱性に優れた特殊コーティングを施したマグカップ(ドイツ製のキャンプ用)を使用。
▲アルミホイルを敷き、満遍なく日が差すよう「冷凍チャーハン」を平たくセット。
▲レトルトの「さんまの味噌煮」も鉄板の上にセット。どこまで温かくなる?

◆12:00 鉄板の上は「71.3℃」を記録

▲温度の計測には、温度センサー付きのデジタル表示タイプを使用。

 車内の様子を見に、駐車場へGO。時間はお昼の12時。なお、一日の中でもっとも暑くなるのは、一般的に12時~14時の時間帯。

 車内に入りたくなかったが、気合を入れて突入。車内に入った瞬間、9時の時点よりも、確実に温度が上昇しているのが分かる。まさに灼熱地獄。

 「私はなぜこんな実験をしているのだろう……」と心の中で叫びながら、鉄板の上の温度を測ってみると、71.3℃。鉄板を手で触れてみると、「あちゃちゃっちゃ!」の状態。鍋掴みがなくては、とても熱くて持てない。ヤケドしそうなくらいに熱いのだ。

 続いて、水をはって生卵を投入した、黒いマグカップの中の水温を計測。結果は49.2℃。ダ○ョウ倶楽部も激怒するまさに熱湯風呂の状態だ。

 鶏卵について調べてみたところ、白身の硬化は60℃前後。黄身の硬化は70℃前後が目安とのこと。

 ゆで卵を完成させるには、さらなる水温上昇が必要かもしれないが……。本日の太陽の照り付け等から推測するに、恐らく水温はもっと上昇すると予測。灼熱地獄は続く。

鉄板上で「マグロ」と「ベーコン」を焼いてみると……

 71.3℃になった鉄板の上で、刺身用の「マグロ」と、「ベーコン」を焼いてみる。

 「ジュ―♪ジュ―♪」と焼ける音はさすがにしない。3分ほどで裏返してみると、熱が通って色が変わっている。

 10分ほど放置してみると、「焼けた」というよりも、「干からびた」感じで水分が抜け、燻製のようになっていた。

 あまり美味しそうではないが、試しに少しかじってみる。結果は、マグロとベーコンを、「生ぬるして気持ち悪くしたような」味だった。

レトルトの「さんまの味噌煮」の温度は43.3℃。そのお味は?

 71.3℃になった鉄板に置かれた、レトルトの「さんまの味噌煮」。この時点で封を切り、中身の温度を測ってみたところ、43.3℃。

 お皿に移して食べてみると、湯気は出ないが、程よい温度でとっても美味しい。ちなみにこの商品は、湯せんしなくても食べられるタイプ。コレなら真夏の被災時なんかには活用できる技かもしれない。

◆19:00 実験終了。温泉卵、ゆで卵、冷凍チャーハンは“完成”したのか?

 朝9時から夜7時まで、車内のダッシュボード上に置いた黒い鉄板の上に9時間放置した冷凍チャーハン。

 指で触れてみると、おお! 柔らかい! 色も電子レンジで解凍した時の、“食べ頃”の色に変わっている。

 「これは食えるぞ」と口に入れて噛んでみると、確かに表面は柔らかいが。しかし、中身は芯が通ったように固い状態。残念ながら、“ふんわり”には程遠い状態だ。

 味は電子レンジで解凍した時のような、チャーハン独特の香ばしさはなく、「遠くの方に、かすかにチャーハンが見える」ようなイメージ。

 今度は、アルミホイルに包んだ卵をチェック。鉄板の端で、慎重に割ってみると……。表面に膜が貼っているのを確認。

 さらに丁寧に膜を剥がしてみると、白身が固まっている。スプーンを使って中身を出してみると、かなりユルめの温泉卵が完成していた。

 匂いを嗅いでみると、腐った様子はない。

 「卵による食中毒は、かなりヤバい」と聞いたことがあるが……。

 日頃から「賞味期限は目安に過ぎない」と思っている“昭和男”の筆者。おのれの嗅覚と味覚を信頼し、若干硬めになった黄身をほぐして食べてみると……。フツーに美味しかった。(←衛生上、決してオススメはしません)

 さて、最後は、保温性&伝熱性に優れた特殊カップに常温の水を入れ、生卵を投入したバージョンをチェック。

 鉄板の端で、慎重に割ってみると……。何と、白身が固まっている。殻を剥がし、半分に割ってみると、黄身も固まっており、ゆで卵が完成していた。恐るべし、真夏の車内の熱さ。

 匂いを嗅いでみると、上の温泉卵と同じく、腐った様子はない。慎重に味を確認してみると……。普通のゆで卵の味。すべて美味しく頂きました。(←こちらも衛生上、オススメはしません)


 温泉卵やゆで卵ができてしまうほど、真夏の車内は強烈な熱さ。駐車時には、フロントガラスに日よけ用のサンシェードを設置しておくなど、“車内の温度を上げない”工夫をしておくべし!という強引なまとめでした。

※注:上記はすべて自己責任で調理し、食したものです。もしも真似をして体調を崩しても、筆者及び弊社は一切責任を負いません。

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