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メーカーの立体造形デザインにも用いられる化学系合成粘土 クルマとバイクのクレイモデル作りを体験してみた。|インダストリアルクレイ【東京モーターショー2019】

  • 2019/11/05
  • MotorFan編集部 北 秀昭
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スポーツカーの造形を製作中。

青海展示棟には、子供向けの職業体験施設「キッザニア」と連携した、子供たちが働く街「OUT of KidZania(アウト・オブ・キッザニア)」が出現。写真は、カーデザイン用の粘土「インダストリアルクレイ」で、クルマの立体造形を製作中の一コマ。メーカーのクルマやバイクのデザインにも使われる「インダストリアルクレイ」をレポート!
PHOTO/REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)

レーシングカーデザイナーの“違いの分かる男”も使用!何度でも自由に「盛り付け」「切削」ができる、立体デザイン用粘土『インダストリアルクレイ』

 まずは、50代以上の人なら覚えているであろう、懐かしいテレビCMをご覧頂こう。

ネスカフェ ゴールドブレンド CM 由良拓也

「盛り付け」と「切削」の同時作業がOK。
 1980年代前半に放映されていた、インスタントコーヒーのテレビCMにおいて、レーシングカーデザイナーで、“違いの分かる男”・由良拓也氏が顔を近付け、T字型ヒゲソリのような工具で削っていたのが、デザイン用の粘土「インダストリアルクレイ」だ。

「インダストリアルクレイ」とは、プロダクト製品(自動車・バイク・家電弱電等)の立体造形デザインに用いられる、モデリング用化学系合成粘土のこと。温度による膨張や収縮がほとんどなく、25℃前後の常温では適度な硬度を持ち、その形態が安定するのが特徴。何度でも自由に盛り付け・切削ができるため、デザイン変更が容易なのもポイント。自動車メーカーやバイクメーカー等々の商品デザイナーが、昔から“デザイン用”として使用していることでも有名だ。

 常温では比較的硬いため、専用のクレイオーブンなどでクレイ自体を芯まで加温してから使用。一般的に45~60℃前後から柔らかくなり、温まれば盛り付け作業が行える。また、冷めればツール類を使い、手作業による切削作業が可能となる。

「インダストリアルクレイ」の歴史

「NSシリーズ」は、使用適温が60°Cの「NS60(写真右)」と、粘り気が強めで使用適温45°Cの「NS45(写真左)」の2タイプあり。どちらも1パック(約620g)1540円(税込)。下記オフィシャルサイトより購入可能。
 今回出展したのは、国内での「インダストリアルクレイ」の先駆者であり、国内シェアはNo.1を誇る『トゥールズインターナショナル』。

 1961年(昭和36年)、『トゥールズインターナショナル』の前身である株式会社いづみや(当時)は、日本で最初にインダストリアルクレイの輸入販売を開始。その後は海外から著名モデラーを招いてセミナーを開催するなど、日本のクレイモデリング技術の発展を支援してきた。

 1981年(昭和56年)には、日本初の「インダストリアルクレイ」の国内製造を開始。国産自動車メーカーの品質の追求に応え、それぞれのメーカーのモデリング手法に合わせた仕様の「インダストリアルクレイ」を提供。近年は、自動車デザイン先進国のアメリカやヨーロッパはもちろん、中国やインドなどのアジア地域にも展開中だ。

 同社からは「NSシリーズ」として、個人でも楽しめる「インダストリアルクレイ」が、『1パック(約620g)=1540円(税込)』より発売中。成分に硫黄を一切使用しておらず、焼却処分も可能。クレイの重量は、従来品に比べて約2/3程度に軽量化されている。

削り作業時は、荒削り用、細部用、仕上げ用など、用途や箇所に合わせた専用ツールを使用。
盛り付け作業中の一コマ。
バイクの完成モデル。
ダイハツ コペンの完成モデル。
トヨタ スープラの完成モデル。

トゥールズインターナショナル
https://www.toolsintl.jp/

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