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ウサイン・ボルト緊急来日! 世界最速の男が提案する次世代モビリティを披露「BOLT Mobility 電動キックボード」

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100m走で9.58秒、200m走で19.19秒という、いずれも驚異的な世界記録を持つ世界最速の男、ウサイン・ボルトが緊急来日を果たした。目的は、自身が共同創設者として名を連ねる「ボルト モビリティ社」の電動キックボードおよび電動モビリティサービスの日本における事業展開を発表するため。合わせて、東京オリンピックに向けて日本人スプリンターへもエールを送った。

“ライトニング ボルト”が電動キックボード&EVを事業展開

メディア向け発表会に出席した(左から)BOLT Mobility社Co-CEOのサラ・ヘインズ氏、アンバサダーのウサイン・セント・レオ・ボルト氏、そしてアジア戦略担当の下山二郎氏。

 あまりにも衝撃的な来日劇だ。世界最速、史上最速の生ける伝説、ウサイン・ボルト氏が、急遽東京の街に降り立ったのだ。

 陸上競技から引退したボルト氏は、さまざまなビジネスや慈善活動に参画しているが、そのなかでも最も力を入れているのが、自らの名を冠した次世代モビリティサービスである「ボルト モビリティ社」の事業だという。

「近年、環境問題が取り沙汰されているが、そのなかでも私が最も興味があるのは『移動』に関するものだ」

 ボルト氏がクルマ好きであることは良く知られている。BMW M3や日産GT-Rなど、その所有車歴を見れば、彼が自分の足で走るときだけでなく、ステアリングを握ったときも「相当なスピード狂」であることがわかる。

「ここにあるのは電動キックボードの『BOLT CHARIOT(ボルト シャリオ)』だが、私はこれの開発には初期デザインの段階から関わっている。この鮮やかな黄色は、まず最初に人の目に入る色と言われている。安全性、そしてデザイン性の観点からこのカラーリングに決めたんだ」

「ハンドルまわりにはカップホルダーもあるし、足元にはラゲッジスペースもある。そしてステップの形状も吟味した。私のような大柄な男性だけでなく、小柄な女性でも乗りやすいような形に仕上がったと思う」

 CHARIOTのほかに、性能は同じながらデザインをシンプルにした「BOLT ONE」というエントリーモデルもラインナップ。さらには小型EVも開発中だという。

「BOLT NANOというふたり乗りの小型EVを開発している。2020年内の発売を目指しているんだ」

ハンドルマウント部の中央にスピードメーターが据えられ、左右にカップホルダーが備わる。
自転車と同じく、右レバーでフロントブレーキ、左レバーでリヤブレーキを作動させる。
フロントフォークにはオレンジの反射板が備わる。ブレーキはドラム式だ。
バッテリーは48V 14Ahで、後輪を駆動する。リヤブレーキもドラム式。

 記者も「BOLT ONE」に少しだけ試乗させてもらうことができた。最初に自分の足で地面を蹴って4km/hまで加速し、あとは右手でアクセルレバーを下に押せばいい。この日は10km/hほどに速度リミッターが設定されていたが、制限を解除すれば最高速度は24km/hになるという。

 電動キックボードに乗るのは初めてだったが、小径タイヤゆえ加速が良く、それでいて5km/hほどの極低速でも安定している。旋回も軽やかに決まり、なかなか爽快なライディングが楽しめた。

 最初に地面を蹴る必要があるのは、停止時に不用意にアクセルレバーを操作しても発進しないようにするため。4km/hまで自分の力で加速させれば、明確な前進の意志が判断できるというわけだ。

 今のところ、公道を走る場合には登録してナンバープレートを取得する必要がある。ミラーやウインカーといった保安部品を装着し、ヘルメットの着用が義務づけられる。もちろん原付き免許が必要だ。私有地内ではこれらの必要はないが、ヘルメットの着用が推奨されている。

 この電動キックボードは販売されず、シェアリングでの運用が予定されているという。

 最後に2020年の東京オリンピックについて、ボルト氏がコメントしてくれた。

「もちろんとても楽しみだ。そもそも、私は日本が大好きだ。友人ともよく話しているのだが、仮に英語圏以外の国に住むとしたら、間違いなく日本を選ぶだろう」

「そして東京オリンピックは、自分が選手ではなく観客として楽しめる久しぶりのオリンピックになる。どんな感じになるのか、予想がつかない」

「日本の短距離選手には多いに期待している。ここ数年、次から次へと若くて有望な選手が出てきている。しかも、もう何人か9秒台を出しているじゃないか。さらになんといってもリレーが強い。みなさんがスタジアムで大きな声援を送れば、おそらく彼らはやり遂げるだろう」

 ボルト氏の陸上界における功績については今さら言うまでもないが、日本の選手について、そしてビジネスについて淀みなく説明する姿は、高いインテリジェンスも感じさせるものだった。引退してもなお、まだまだ我々を楽しませてくれそうである。

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