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サイレンを鳴らしている場合に、緊急車両の存在を周囲の車両へ通知する 「ITSコネクト」による路車間・車車間通信で安全性をアップしたトヨタ救急車が登場

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普段はお世話になりたくはないものの、いざというときには本当に頼りになる救急車。トヨタではハイエースをベースとしたその名もズバリな「トヨタ救急車」をラインナップして、日本の救急医療を支えている。そんなトヨタ救急車が、このたび一部改良が施されることとなった。注目は、「ITSコネクト」を利用した安全性の向上である。

 トヨタ救急車の改良点は、まずは車両後方のカメラ映像を映し出すデジタルインナーミラーや、車両を上から見たような映像をナビゲーション画面へ表示するパノラミックビューモニターの採用が挙げられる。特に救急車は患者室で後方視界が遮られるので、こうした目視しにくい死角をサポートしてくれる機能の向上は頼もしい。

デジタルインナーミラー
擬似的な俯瞰映像を表示するパノラミックビューモニター
死角になりやすい前輪付近の映像をアップで映すことも可能

 トヨタ救急車のエンジンは2.7ℓ直4ガソリンエンジン(2TR-FE)を搭載しており、2WD(FR)と4WDが用意されている。組み合わされるトランスミッションはこれまで4ATだったのだが、今回6ATに進化したのもトピックだ。

 そのほか、衝突回避支援パッケージ「トヨタセーフティセンス」や横滑り装置(VSC)、トラクションコントロールが標準装備となって安全性能が向上した。

トヨタセーフティセンス

 安全性能でもう一点注目したいのが、「ITSコネクト」の設定だ(ITSは高度道路交通システムの略)。これは路車間・車車間通信を活用した運転支援システムで、対向車や歩行者情報などをドライバーへ注意喚起してくれる。また、サイレンを鳴らしている場合には、緊急車両の存在を周囲の車両へ通知する機能も備えている。

 一般の方が購入する機会はないと思うが、念のため価格をお伝えしておくと、トヨタ救急車の価格が564万5000円〜、トヨタ救急車“ハイメディック”が1159万円〜となっている。

トヨタ救急車“ハイメディック”

 ハイメディックは高規格救急車のこと。標準救急車は患者を病院に運ぶことが目的で応急処置しかできない。それに対して、高規格救急車は救急救命士が同乗して車内で救命行為ができる。そのため、高規格救急車は救急隊員が動きやすいよう室内高が高くなっており、様々な機器を備えられるよう室内幅も広く作られている。現在では、東京の救急車はすべて高規格救急車だ。

 ちなみに、日産はNV350がベースのパラメディック(高規格救急車)をラインナップしているが、そちらは2.5ℓ直4ガソリンエンジン(QR25DE)でトランスミッションは5AT、駆動方式は4WDというスペック。価格は1456万9200円だ。

日産パラメディック。日産の高規格救急車としては20年ぶりの新型車として2018年に登場した

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