MotorFan[モーターファン]|自動車最新ニュース・速報、試乗記など、クルマとカーライフを楽しむサイト

  • モーターファンテック
  • モーターファンバイクス[Bikes]
  1. TOP
  2. カタログ
  3. マツダ|MAZDA
  4. RX−8

マツダ・RX-8(2003-2012) ロータリーあればこそのフル4シーター・スポーツ「週刊モーターファン・アーカイブ/マツダ100周年特集」

このエントリーをはてなブックマークに追加
これは2008年に行われた大規模マイナーチェンジを受けたRX-8。特徴的だった前期モデルのフロント部の造形は一般的なものに近くなった。(記事下、前期モデル参照ください)

初代コスモスポーツで始まったマツダの、そして今や世界唯一となった量産ロータリーエンジン車の歴史は2012年初夏に一旦幕を閉じることとなった。2003年発売のRX-8は、その「最期のロータリーエンジン車」である。
週刊モーターファン・アーカイブでは、これまでのモーターファンの懐かしい秘蔵データから毎週1台ずつ紹介していきます。今週も先週に引き続き、マツダ100周年特集!2003年に発売された、RX-8を紹介します。
解説●宇並 哲也(00年代国産車のすべて より 2012年刊)

マツダ・ユーノス ロードスター(1989) ライトウェイトスポーツカーブームの火付け役!「週刊モーターファン・アーカイブ/マツダ100周年特集」

バブル絶頂の1989年に日本では様々なクルマがデピューしたが、中でも白眉のひとつはこの『ユーノス ・ ロードスター』だろう...

あわせて読みたい
138-MSP型のエンジンは「RENESIS」というサブネームが与えられた。このRX-8専用エンジンは高出力と好燃費、低有害排出ガス性能を兼ね備えたものだった。 デビュ一時には250psを筆頭に215psと210ps仕様の3タイプをラインアップしている。

ロータリーあればこそのフル4シーター・スポーツ

1967年のコスモスポ—ツに端を発したマツダのロータリーエンジンは、その後「量産車唯一のロータリー」となる。長年にわたってマッダの精神的支柱ともなってきたこのエンジンはしかし、これを搭載するRX-8の生産中止とともに2012年でその歴史にひとまずのピリオドを打つことになった。

2003年デビューのマツダRX-8は、国内販売が2002年に終了した3代目RX-7の後を受けて登場したモデルである。

3代目RX-7は1991年に登場したが、4年後にはアメリカヘの輸出を中止せざるを得なくなっていた。これは北米でのスポーツカー向け保険料の高騰とSUVの台頭=実用性の低い2シ—夕—への逆風が要因となって販売台数が大きく低下したためである。

後期モデル。 テールランプ内部構造変更やバンパーのフルカラード化などが前期との識別点だ。
センターコンソール中央にはロータリー円運動をモチーフにした丸いラインが入る。トランスミッションは当初、出力によって6 / 5速MTと4ATだったが、ATは中期に6速ATとなる。

しかしマツダ陣営はロータリーエンジンを使ったスポーツカー作りをあきらめていなかった。北米での販売中止が決定された1995年の東京モ—ターショーでは『RX-01』というスポーツコンセプトを展示。この時点では2ドアスポーツだったが、4年後の1999年には大人4名がゆったり座れる『RXエボルブ』というコンセプトモデルを同ショ—に出品。「ロータリーエンジンは残す。しかし搭載モデルは量販が狙える4ドアが必須条件」だとした当時の筆頭株主であるフォード側の命題に対して、マツダは一見2ドア風のピラ—レス観音開き4ドアというアイディアを出すことでスポーツカーの体裁を死守したのである。

ちなみに世の中には数多くの「一見2ドア風4ドア」が存在するが、中でもRX-8が「より2ドアスポーツらしく」見えるのは軽量コンパクトなロータリーエンジンをべースとした絶妙なパッケージングによるところが非常に大きい。デザインの自由度がレシプロエンジンのそれに比べて圧倒的に大きいからだ。

前後観音開きの4ドアはマツダが「フリースタイルドア」と名付けている。 従来の観音開きと違うのはピラーレス構造であること。 リヤドア側にピラーを内蔵することで高い剛性は維持している。

さらにこのデザインの自由度を従来のRX-7より高め、ひいては「フル4シーターなのに運動性能が高い」ことの理由もやはり、当のロータリーエンジンにあった。2ローター・654cc×2というスペックこそ変わらないものの「7」と「8」のエンジンはまったくの別物となっていた。「8」のエンジン『13B-MSP』はサイドポートによる吸排気を実用化して燃焼効率を高め、自然吸気でありながら250psの高出力を達成している。「7」ではターボチャージャーを装藩しなければ不可能だった出力をNAで達成できたために、パワーユニットはRX-7に比べて大幅に軽量コンパクトになった。このため前車軸を中心としたエンジン搭載位置関係で見るとRX-8は「7」比で40mm下方に、そして60mmも後退して搭載させることができたのである。

この新エンジンは同時に好燃費も達成していたから、RX-8はスポーツカーらしいデザインと広い居住性を兼ね備えた、ある意味マツダ・ロータリー史で最も高次元でバランスの取れたパッケージとなったのだ。

後席は2席が独立している。
前後席ともに大人が余裕で座ることのできる室内。 こ れはRX-7では望むことができなかったものだ。

「8」はその先進性が評価されて販売直後には大きなセールスを記録した。しかし主戦場である北米において、デビュー翌年には2万5000台ほどあったセールス台数が、2010年には2000台にも満たないものとなってしまった。併せて年々厳しくなる安全基準など、既存のモデルのリファインでは対応が難しい面も出てきた。そこで決断されたのが冒頭で記した2012年6月での販売中止である。

こうしてマツダ・ロータリーは45年続いた歴史に一旦の休止期間を置くことになる。しかし遠くない将来、すでにコンセプトは発表済みの新ロータリーエンジン『16x』を搭載してマツダらしいスポーツカーが復活することになるのだろう。

これは2003年発表の前期モデル。ロータリーエンジンだからこそなし得た低いボンネットと、大胆なサイクルフェンダータイプの前部造形に注目。

RX-8 スピリットR 6MT【6AT】

[寸法・重量・性能]
全長(mm):4470
全幅(mm):1770
全高(mm):1340
室内長(mm):1755
室内幅(mm):1455
室内高(mm):1120
ホイールベース(mm):2700
トレッドF(mm):1505[1500]
トレッドR(mm):1510[1505]
車両重量 (kg):1350[1370]
[エンジン]
形式:13B-MSP
種類:水冷式直列2ローター
排気量(cc):654×2
圧縮比:10.0
最高出力:235ps/8200rpm[215ps/7450rpm]
最大トルク:22.0kgm/5500rpm[22.0kgm/5500rpm]
燃料タンク容量:65リットル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
[走行伝違装置]
駆動:FR
トランスミッション:MT[6AT]
サスペンションF:ダブルウィッシュボーン
サスペンションR:マルチリンク
ブレーキF:ベンチレーテッドディスク
ブレーキR:ベンチレーテッドディスク
タイヤF/R:225/40R19 89W[225/45R18 91W]
最小回転半径:5.3m
乗員定数:4人
価格(万円):325.0[312.0]
10モード/10・15モード燃費:9.4[9.0]km/リットル

モーターファン別冊 その他のシリーズ 00年代国産車のすべて

才色兼備 ハートに刺さる名車たち!!

「才色兼備」の時代。00年代のクルマたちは、実にいろいろな要求に応えなければならない時代でした。安全、環境に対する規制はそれまで以上に厳しいものでした。必然的にクルマのパッケージやメカニズムは、それらの多くの要求を満たす必要があったのです。さらにユーザーのニーズは多彩になり、車型のバリエーションは90年代に揃ったものの、そこからどんなクルマを生み出していくのか? はメーカーにとって大きな課題でした。もはや80年代のクルマとはまったく違うクルマになってきたのです。

おすすめのバックナンバー

ホンダエンジンの技術力は凄い|内燃機関超基礎講座特集

ホンダエンジンの技術力は凄い|内燃機関超基礎講座特集 一覧へ

会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ

会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ 一覧へ

オービスの疑問をスッキリ!!交通取締情報特集

オービスの疑問をスッキリ!!交通取締情報特集 一覧へ

MotorFanオリジナル自動車カタログ

自動車カタログTOPへ

MotorFan厳選中古車物件情報

中古車TOPへ