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涼しさ目的で買ったはずが、腰痛改善の棚ぼた効果?|コストコで購入の「送風ファン&温熱ヒーター」内蔵カークッション、使ってみた。

  • 2020/09/04
  • MotorFan編集部 北 秀昭
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足元にある送風用の電動ファンが回転すると、座面や背部に送風するしくみ。ペタンとしていたカークッションは、プク~っと膨らみ、“3D”となって送風を開始するしくみ。

高品質な商品を低価格で提供するアメリカ生まれの会員制倉庫型ショップ「コストコ」。ここで販売されているカー用品のなかには、意外なほど便利な一品があったりする。今回見つけたのはカークッション。「送風ファン」と「温熱ヒーター」を内蔵しつつも3980円の低価格。気になるではないか。
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)

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「送風ファン」「温熱ヒーター」「3Dメッシュ生地」を装備したカークッション

商品名:オールシーズン カークッション プラス  購入価格:3,980円 製造元:Health Mate products(アメリカ)

真夏に「送風ファン」をテスト。その涼しさは?

「送風ファン」を動作させると……こうなります

座面の送風感はイマイチだけど背部の送風性能は良好

「送風ファン」の冷却効果を、温度計測器で検証

真夏にエアコン(冷房)を付けた状態で、「温熱ヒーター」を作動してみたら?

腰痛持ちの筆者は感激!「温熱ヒーター」は、程よく腰部と背部をジーンっと温めてくれる♪

「温熱ヒーター」の過熱効果を、温度計測器で検証

「送風ファン」「温熱ヒーター」「3Dメッシュ生地」を装備したカークッション

商品名:オールシーズン カークッション プラス  購入価格:3,980円 製造元:Health Mate products(アメリカ)

素材は樹脂製。カラーはブラック。足元、座面、背部にはメッシュを配置。

 こちらがコストコで購入した今回の主役、『オールシーズン カークッション プラス 』。送風ファン、温熱ヒーター、3Dメッシュ生地を装備したカークッションだ。
 送風ファンと温熱ヒーターを備えたクルマのシート用クッションは、国内でも様々な種類がリリースされているが、このオールシーズン カークッション プラス は、3,980円というリーズナブルな価格設定。

 目視や手触りなどで、クオリティをチェックしてみたところ、安価品にありがちな、細部の“粗雑さ”は見当たらない。細部まで、つくりはしっかりとしているのが特徴。足元、座面、背部にはメッシュが配置されいるが、肌触りも良好だ。

 電源はシガーソケットの12V DC(電流は2A)だから、面倒な配線加工作業なしに即使用可能。
「送風スイッチ(FUN・黒)」「温熱ヒータースイッチ(HEAT・赤)」を備えたコントローラーは、手のひらにスッポリと収まるコンパクトサイズで、それぞれHIとLOWの切り替えが可能。操作感も良い。
●注:送風とヒーターの同時使用は不可

 コントローラーの配線は、センターコンソール寄りの背もたれ裏から出ており、電源となるシガーソケットへの接続もまったく問題なし。

 クルマのシートへの取り付けも非常に簡単。ヘッドレスト部分にはワンタッチで取り付け・取り外しができる固定用バックルが装備される等々、運転中にカークッション本体がズレる等の不具合はなさそうだ。

 では早速、オールシーズン カークッション プラスに座ってみよう。

足元にある送風用の電動ファン。電動ファンが回転すると、座面や背部に送風するしくみ。
電源はシガーソケットの12V DC(電流は2A)。差し込むだけで、即使用可能。
送風スイッチと温熱ヒータースイッチを備えたコンパクトなコントローラー。
足元、座面、背部にはメッシュ素材を配置。
ヘッドレスト部分には、ワンタッチで取り付け・取り外しができる、固定用バックルを採用。
シートの間に挿入する専用フックの採用で、カークッション本体のズレを徹底的に防止。
背部には、本体とシートを固定するためのフィッティング(黒いゴム)を装備。

真夏に「送風ファン」をテスト。その涼しさは?

【今回のテスト日】
・2020年8月24日
・天候:晴れ
・外気温:35℃
・湿度:78%

【筆者の体型】
・身長:173cm
・体重:60kg

 オールシーズン カークッション プラス のコントローラースイッチを「送風(FUN)」「LOW」にしてみると、足元のファンが回に始める。ファンの電動音は、「LOW」でもはっきりと聞こえる(ただし、ただのモーター音なので、耳障りな感じはしない)。

 座らない状態で、このオールシーズン カークッション プラス を観察してみると、座面部と背部部が、プク~っと膨らむのが分かる。足元のファンが作動 → メッシュになった座面 → 背部に空気を送り込むというシステムだ。

 コントローラーのスイッチを「HIGH」にすると、さらにファンの電動音が大きくなり(ただのモーター音なので、耳障りな感じはしない)、送風量もアップ。座面と背部の膨らみは、一層顕著になる。

「送風ファン」を動作させると……こうなります

足元のファンが作動すると、ペタンとしていたカークッションが、プク~っと膨らみ、“3D”となって送風を開始。写真は座面部。
送風が開始され、プク~っと膨らんだ“3D”の背部部。

座面の送風感はイマイチだけど背部の送風性能は良好

 プク~っと膨らんだ状態のクッションに、体を沈めてみると、膨らんだ座面と背部の空気が一気に抜けるのが分かる。
 カークッションの空気は抜けるが、素材そのものによる座面が厚くなったせいで、目線がやや高く感じる。

 テスト日の外気温は35℃で、湿度は78%。酷く蒸し暑い車内の中、テストのために、あえてエアコンを切り、窓を閉めた“サウナ状態”で、コントローラーのスイッチを「LOW」でテストしてみると……

 座面(お尻の部分)の送風感は感じないが、背部(背中)の送風は、やや感じる。強烈な蒸し暑さの中、今度はコントローラーのスイッチを「HIGH」にしてみると、同じく座面には感じないが、今度は背部に熱風がまとわりつく。

 あまりの暑さに堪え切れず、エアコン(冷房)をON。徐々に車内が冷え、体の熱も引いてくると、ようやく背部に、“涼しさ”を感じることができた。真夏の使用時は、エアコン(冷房)を併用することで、蒸れや暑さを解消してくれそうだ。

 とはいえ、座面の冷えは、スイッチを「HIGH」の状態にしても、ほとんど感じられない。筆者の体重は60kgと決して重くはないが、それ以上の体重となると、特に真夏の「送風ファン」による座面の冷えは、ほぼ期待できないかなぁ……(シートの形状の違い。または春や秋には期待できるかも)。とはいえ、背部の送風性能は良好だったことを、強調しておこう。

「送風ファン」の冷却効果を、温度計測器で検証

コントローラーのスイッチを「OFF」の状態では、背部の温度は35.3℃。
コントローラーのスイッチを「HIGH」にして10分間経過後、背部の温度は33.9℃まで下降。

 背部のメッシュ部と、背中の間に温度計測器の「温度センサー」を挟み込み、温度の変化を計測してみた。

 コントローラーのスイッチを「OFF」の状態では、35.3℃。続けてコントローラーのスイッチを「HIGH」にして、10分経過。すると温度は、33.9℃まで低下した。

 体感的には、背後の蒸れも解消され、かなり快適な状態。

※注:外気温35℃。湿度78%。エアコン(冷房)を付けた状態での計測値。

真夏にエアコン(冷房)を付けた状態で、「温熱ヒーター」を作動してみたら?

腰痛持ちの筆者は感激!「温熱ヒーター」は、程よく腰部と背部をジーンっと温めてくれる♪

「温熱ヒーター」は、腰痛持ち&背中凝りの人にとっては、非常にアリガタイかも。
 今度は「温熱ヒーター」を使ってみよう。

 外気温35℃、湿度78%の、真夏の蒸し暑い中、エアコン(冷房)をガンガン効かせた状態で、「温熱ヒーター」をテスト。

 ちなみにデスクワークが多く、腰痛持ち&常に背中が凝りやすい筆者は、冷房で体が冷えてくると、腰部や背部が徐々に辛くなるのがネック(固まってくるイメージ)。

 コントローラーのスイッチを「LOW」にすると、程よい良い感じで、ポカポカと腰や背中が温まってきた。ほぐれる感じで気持ちよくなり、さらにコントローラーのスイッチを「HIGHT」にすると、さらに“温度感”は上昇。湯たんぽを当てがったような、体の芯まで温まるジーンとした感触で、腰や背中はさらに柔らかくなった感じがして(熱いお風呂に入った時のような、ほぐれされたイメージ)、実に心地良い。筆者的には、『オールシーズン カークッション プラス 』の「温熱ヒーター」は、ズバリ星三つ☆☆☆の出来栄えです。

 夏はエアコン(冷房)の冷えによる、腰や背中のコリや疲労を緩和。もちろん、この「温熱ヒーター」は、シートヒーターとして寒ーい冬に重宝するだろうが、腰痛持ち&背中凝りの筆者にとっては、むしろ夏の方が活躍してくれそう。
 なお、もしも座面や背中が熱くなり過ぎて蒸れた場合は、手元のリモコンで送風に切り替えればOK。手元のリモコンで、即座に切り替えることが出来るのも、非常に嬉しいところだ。

※注:送風と温熱ヒーターは同時使用不可

「温熱ヒーター」の過熱効果を、温度計測器で検証

コントローラーのスイッチを「OFF」の状態では、背部の温度は33.5℃。
コントローラーのスイッチを「HIGHT」にして10分間経過後。背部の温度は35.6℃まで上昇。

送風ファンと同じく、背部のメッシュ部と背中の間に温度センサーを挟み込み、温熱ヒーターの温度変化を計測。コントローラーのスイッチを「OFF」の状態では、33.5℃。続けてコントローラーのスイッチを「HIGH」にして、10分間経過。すると温度は、35.6℃まで上昇。

 10分後の温度は、体温に近い35.6℃となったが、体感的には、腰と背中は「ホッカホッカ」の、実に心地良い状態だった。

※注:外気温35℃。湿度78%。エアコン(冷房)を付けた状態での計測値。

これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。

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