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ヤマハ:『車載向けヤマハブランドオーディオ』初受注 中国メーカー、吉利グループ Lynk & Co の電気自動車に搭載決定 “CASE”時代にふさわしいサウンドソリューション

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ヤマハ搭載車種をイメージしたコンセプトカー

ヤマハ株式会社の『車載向けヤマハブランドオーディオ』が、中国メーカー吉利グループ(ジーリー)の Lynk & Co (リンクアンドコー)ブランドの電気自動車への採用が決定した。「CASE」に象徴される新しい時代の自動車にふさわしいサウンド体験を追求した『車載向けヤマハブランドオーディオ』の初受注事例となる。

自動車の進化は著しく、電気自動車(EV)の普及は車室内の静粛化をもたらし、自動運転技術の発達は人々に余裕ある移動体験をもたらしている。これまでも新しい演奏体験やリスニング体験を創出してきたヤマハは、CASE時代の車室空間においてあるべきサウンドの形を追求してきた。

そしてこの度、“音楽が生まれた瞬間の感動を届けたい”という想いのもと「CLOSER TO THE ARTIST」 をユーザー体験に掲げ、音楽の世界に浸れるスピーカーシステムとアンプモジュールを開発した。アンプモジュールに搭載した独自の加速音技術は、アクセル操作に応じたサウンドを作り出し、スポーツドライビングに興奮をもたらす。「OTA(Over The Air)」による購入後のサウンドデータ更新にも対応することで、より豊かで新しい体験が求められる現代の価値観に応える。

今回、吉利グループ Lynk & Co の電気自動車にこの『車載向けヤマハブランドオーディオ』が採用された。Lynk & Co は、VOLVOやLOTUSなどを保有する浙江吉利控股集団(ジーリーホールディンググループ)において、モビリティを変革し続ける自動車ブランドとして2016 年に誕生した。その洗練された車両デザインに加え、積極的なコラボレーションによるブランディングが注目を集めている。同ブランド初のモデル「01」は、オンライン販売で 137 秒のうちに 6,000 台を受注したことで世界中に大きな驚きをもたらした。

今回、『車載向けヤマハブランドオーディオ』の搭載が決定した車種は、同社初の EV プラットフォーム 「SEA(Sustainable Experience Architecture)」を用いて開発が進められている。同車種は、9月26日(土)から開催されている北京モーターショーで発表されたLynk & Coの電気自動車コンセプトカー「ZERO Concept」の量産車両として2021年に発売が予定されており、中国のみならず欧州などへの展開も予定されている。

『車載向けヤマハブランドオーディオ』

『車載向けヤマハブランドオーディオ』

ヤマハの車載向けオーディオシステムでは、楽器が引き出す音楽の魅力を余すことなく届けるべく、スピーカー、アンプ、信号処理のすべてにおいて楽器の再現性にこだわっている。そして、車の個性やコンセプト、ユーザーへ訴求する価値観と一体となったサウンドを専用設計することで、その車にふさわしい理想の音を実現する。音楽の興奮や喜びを車の中の全員が最高のレベルで楽しむことができる音楽リスニング体験のみならず、車室内のサウンドに関する多様なソリューションも展開し、ドライビング体験をサウンドで彩るという。

今回搭載のオーディオシステム詳細

スピーカーユニット:あらゆる楽器、ボーカル音を深く鮮明に

振動板からエッジに至るまでスピーカーユニットの素材を厳選。振動板の動きに着目した設計により、歪みを抑え、楽器の倍音を美しく響かせる。車載専用に配分されたユニットの再生帯域は、ボーカルを目の前に浮かび上がらせ、ベース楽器の躍動感を深く豊かに届ける。スピーカーの配置や向きについても、自動車メーカーと検討を重ね、クリアな音質を実現した。

アンプ:デジタルオーディオインターフェース「A2B」に対応、オリジナルDSPを搭載

オーディオ信号の伝送技術である「A2B」に対応。アナログ変換を介さずにそのままデジタル信号をアンプに送ることで、よりクリアな音を再現する。また、自社製のオリジナルオーディオDSPを搭載し多彩な機能を実現する。

信号処理:どの席にも最高のサウンドを届ける音場創生技術「Phitune」

車内は複雑な音響空間だ。すべての座席に最高のサウンドを届けるには高度な信号処理が必要となる。そこでPA機器やレコーディング機器の開発や製造で培った技術をもとに独自開発した信号処理技術「Phitune(ファイチューン)」を自社製DSPチップに搭載。曇りのないサウンドをあらゆる座席に届けることを可能にした。

加速音技術:ドライビングプレジャーの可能性を提案

伝統あるエンジン音から全く新しいEV加速音まで、走りに連動した多様な加速音を提供する。車のコンセプトを徹底的にヒヤリングし、ヤマハエンジニアがシンセサイザーを使ってゼロから音源を制作。走行における音源再生プロセスでは、電子楽器で培った技術を応用し、アクセルペダルの動きや車の速度情報から波形データをつなぎ合わせ、シームレスな加速音を車の中に響かせる。

「OTA」対応:購入後も常に新しいサウンド体験を提供

VOLVOやLOTUSなどを保有する浙江吉利控股集団(ジーリーホールディンググループ、本社:中国 杭州市、董事長:李書福)から、2016年に誕生した自動車ブランドだ。常にネットワークとつながることが日常となった現代において、コネクテッドカーを訴求し製造・販売している。技術開発とデザインは主にスウェーデンで行われ、今後は中国のみならず欧州での販売も計画されている。Lynk & Co初のモデル「01」はオンライン販売で137秒のうちに6,000台を受注し、「03」は富士スピードウェイで発表されるなど、日本をはじめ世界から大きな注目を集めた。

これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。

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