日立、夜間検知機能を有するステレオカメラが安全装備を充実させたスズキの「スペーシア」シリーズに採用

• 2020/10/06

• MotorFan編集部

  

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日立オートモティブシステムズ株式会社の夜間の歩行者検知機能を有するステレオカメラが、スズキ株式会社の仕様変更により安全装備の充実とともに8月に販売開始された軽乗用車「スペーシア」シリーズに採用された。

近年、交通事故を防止する有効な対策として自動ブレーキシステムが注目されており、2021年には国産の新型乗用車を対象に自動ブレーキの装着が義務化される予定だ。今後、「衝突被害軽減ブレーキ」や「歩行者の検知・保護システム」などの先進安全技術の装着拡大による自動車の安全性向上を背景に、消費者の新車に対する購入意欲も高まりを見せることが予想される。

今回、安全装備の充実を図った「スペーシア」には、夜間の歩行者も検知するデュアルカメラブレーキサポートや全車速追従機能付のアダプティブクルーズコントロールなどが新たに採用されたほか、一時停止などの標識認識機能の向上など、先進運転支援システム（Advanced Driver Assistance System: ADAS）の機能が拡充された。これらの機能を支えるのが、夜間歩行者検知機能を有する日立オートモティブシステムズのステレオカメラだ。このカメラには、同社独自の機械学習技術を活用した、高精度な検知機能を実現するための画像による教師データが入力されている。これにより、夜間における歩行者の検知能力を高めた。

なお、今回の「スペーシア」は、経済産業省や国土交通省などが普及を推進する「サポカーSワイド」や国土交通省による「衝突被害軽減ブレーキ（AEBS）認定車」に該当している。日立オートモティブシステムズは、このような安全運転サポート車を高度なADAS技術で支援していくとともに、ドライバーによる歩行者や自転車の巻き込みなどの交通事故の防止に今後も貢献していくという。