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デザイン一新&PHEVを追加した新型三菱エクリプス クロスが登場! ツインモーター4WDの走りは悪天候でも頼もしい

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今回、試乗させてもらったのは、新たに加わったPHEV仕様。ハードウェアはアウトランダーと共用しており、前後輪それぞれを独立したモーターで駆動するツインモーター4WDをベースに、左右輪の駆動力を制御するAYC(Active Yaw Control)と、姿勢が大きく乱れたときにブレーキ制御で修正するASCを統合制御するS-AWC(Super All Wheel Control)を採用するのが特徴だ。

2.4L直列4気筒エンジン(128ps/20.3kg-m)、フロントモーター(82ps/14kg-m)、リヤモーター(95ps/19.9kg-m)からなるPHEVシステムを搭載。EV航続距離はアウトランダーPHEVと同等(WTLCモードで57.6km)とのこと。※( )内の諸元はアウトランダーPHEVのもの。エクリプス クロスPHEVの諸元は未公表。

大きな違いは選択できる制御モード。アウトランダーPHEVが、NORMAL/SNOW/LOCK/SPORTの4モードであるのに対し、エクリプス クロスPHEVはLOCKとSPORTが無くなり、代わりに未舗装路に適した駆動力配分制御となるGRAVELモードと、舗装されたドライ路面で最大のパフォーマンスを発揮するTARMACモードを採用。アウトランダーより小さく軽いボディを生かし、「走りを愉しめるPHEV」を狙っている。

「TARMAC」「GRAVEL」「SNOW」「NORMAL」「ECO」のドライブモードを任意に切り替えが可能。

試乗会の目的は、TARMACモードによるオンロードでの俊敏な走りを体感すること。だから会場は富士スピードウェイのショートコースを用意してくれていたのだが、僕たちが参加した日は台風接近による大雨。ヘビーウェットでの試乗となったのだが、むしろGRAVELとSNOWモードの威力を確認するには絶好のコンディションとなった。

まずはノーマルモードで走り出す。スピードの乗る第5コーナーで「この辺から踏んで行けたよな」と思ってアクセルを開けたら、想像以上に路面のμが低く、コース幅いっぱいに振られて冷や汗をかいた。裏の短い直線には、スラローム用にコーンが並べられていたが、ここも進入スピードが速いとアンダーが出るし、つぎのパイロンに向けてアクセルを踏んでもアンダーが出るため、積極的に何かをしようという気にはなれない。

後で聞いたら、NORMALモードは燃費優先で前輪駆動主体の制御になっているとのこと。もちろんアンダーステアが出れば後輪の駆動力配分は大きくなるが、フィードバック制御となるので即応はできず、ちょっとリバースステアっぽい動きになったようだ。もっともドライバーの習性として、アンダーステアが出ればアクセルは戻すはずだから、サーキットという特殊なシチュエーションでのみ発現する特性だと思う。

台風が接近していた影響もあり、富士スピードウェイ・ショートコースの路面はヘビーウェット。が、S-AWCの効果を体感するには好都合のコンディションであった。写真の試乗車の車体色はレッドダイヤモンド。

ともあれNORMALモードはこの環境では適当ではなさそうだったので、GRAVELモードに切り替える。するとコーナーからの立ち上がりでも後から押される感じが出てきて、安心してアクセルを踏み込める。特に第3コーナーは、Rがきつく上り勾配になっており、峠道のタイトターンと良く似たシチュエーション。エンジン車なら、進入時に低めのギヤに固定しておかないとモタつくようなシーンでも、電気モーターならではの素早いトルク応答で俊敏に加速できる。何より自分でコントロールできている安心感が好ましい。モードの名称はGRAVELだけれど、峠の登りで雨に遭ったら使う価値のあるモードだと思う。

続いてSNOWモードを選択してみると、GRAVELモードから加速応答を緩くしたイメージとなった。3コーナーでアクセルをワイドオープンにしても、前後輪ともなかなかトルクが立ち上がらない。でも雪道ならば、これくらいでちょうどいいはずだし、雪道でもアグレッシブに走りたいなら、GRAVELモードを選択するという方法もある。

路面が滑りやすかったので、TARMACモードは試さなかったが、その他のモードも適宜、選び分ければ、安全に楽しく走れることは、十分、実感できた。

ツインモーター4WDにより、発進時の加速(0-5m加速)はランサーエボリューションXをわずかに上回る。また、EV走行時の静粛性の高さ、変速機構を持たないことによる加速度変化の少ない滑らかな走りもエクリプス クロスPHEVの特徴だ。
PHEVモデルは、車体後部右側に普通充電と急速充電のポートを標準装備。普通充電(200V)で約4.5時間(満充電)、急速充電で約25分(80%充電)。またV2H機器を接続すると、満タン・満充電の状態から一般家庭の最大約10日分相当の電力を供給可能。
荷室にはAC100V電源(最大1500W)を装備。災害時やアウトドアレジャーなど、多彩な場面で活躍してくれそう。

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