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航空自衛隊:築城基地で「F-2戦闘機」を見学&周辺探索、『防衛百景』の現場を見に行く

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飛行訓練を終えて築城基地へ着陸したF-2戦闘機(第6飛行隊)。滑走路東端に隣接する漁港付近から撮影したもの。機体背後に立ち上がっているネットはオーバーラン防止柵。機体は減速用ドラッグシュート(パラシュート様の装備)を切り離す直前で、回収する人員が控えている。

航空自衛隊の航空基地などを外から眺め、離発着する航空機を撮影するなどの趣味活動を「外柵(がいさく)」などと言う。文字通り、柵の外から見物したり、写真を撮ったりする行動を意味するものだ。今回は、空自の航空基地を楽しむ例としての築城基地情報をお届けする。

TEXT&PHOTO◎貝方士英樹(KAIHOSHI Hideki)

航空自衛隊の築城(ついき)基地は福岡県東部、周防灘を望む沿岸部に築かれた航空基地だ。住所は福岡県築上郡築上町大字西八田。滑走路の東端が周防灘へ突き出しているような作りで築城基地はある。

飛行訓練へ向かうため誘導路を進むF-2戦闘機(第8飛行隊)。築城基地は滑走路補修等の基地内施設工事の最中で工事関係者が仕事中の手を休めて見送っている。パイロットは工事関係者へ手を振っている。築城基地の取材中に撮影。

アクセスについて、鉄道ならJR九州の日豊本線・築城駅が最寄。築城駅からは徒歩約10分といった所要時間で到達できる。ちなみにこの日豊本線、小倉から南下すると行橋駅と築城駅の間に「新田原駅」というものがある。この駅、読み方は「しんでんばる」なのだが、漢字表記では宮崎県の航空基地「新田原(にゅうたばる)」と同じ文字になっている。本来、宮崎県の新田原基地へ行きたかったのに、間違ってこの福岡県の新田原駅で列車を降りてしまい途方にくれた方も多いらしいというから、ややこしい。新田原駅のホームの駅名標には平仮名で「しんでんばる」と書かれてはいるものの、その下に漢字で「新田原」と書かれているから、こちらにロックオンしてしまうのかもしれない。

クルマでの築城基地へのアクセス、有料道・高速道路を使う場合は九州自動車道を走り、築城ICで降りる。一般道で福岡・博多方面から出発するなら、炭鉱の町・飯塚や田川を経由して到達するルートが考えられる。かつての筑豊炭田を構成した「筑豊三都」の飯塚市や直方市、田川市の3都市を経由して築城へ到達すれば、途中に炭鉱博物館などへの寄り道をすればなおさら、北九州・石炭生産の歴史と地理などに触れることができ、『筑豊文化たっぷりコース』の一端に触れながら築城基地へ達することも可能だ。

F-2戦闘機(第6飛行隊)。増槽タンクを2本搭載し、訓練用誘導弾などの武装品は見られない状態。築城基地の取材中に撮影。

宿泊先となると築城駅の周囲にホテルや旅館の類はほぼないと言える。空自関係者が定宿とする小さな旅館が一軒あるのみだ。いきおい、築城北部の行橋や、南部の大分県中津市周辺でビジネスホテルなどを探し、投宿することになる。中津は名物の「鳥の唐揚げ」を始め馬肉、海産物なども楽しめるのがうれしい。九州の名産を堪能したのち、再開発中の駅前や駅近の宿へとサクッと入る。中津から築城基地まではクルマで20〜30分ほどの所要時間・距離感で、行橋ならさらに近いという位置関係だ。

築城基地の滑走路西端近くにある「松原展望台広場」。公園内にある基地を見渡す展望台からの眺め。

重複するが築城基地の滑走路は東西に延び、その東端は周防灘へ突出する形状で形作られている。その東端付近には漁港があり、この港から離発着する戦闘機など空自航空機を間近に見ることができる。撮影スポットとしても有名だ。しかし注意点がある。この漁港は潮干狩りやその他の漁のシーズンには一般立ち入りが禁止されるなど、時期に応じた決まりがある。したがってその駐車場も同様だ。立て看板などで明示されるが、できれば漁のシーズンに関係する駐車事情などを事前に調べてから向かうようにしたい。近隣に駐車場や公園などの施設もないので便利な駐車場所はないのだ。築城駅から港までは徒歩約20〜30分かかるはずの位置関係だ。

というように空自築城基地の立地やアクセス、宿泊地情報からいきなり始めましたが今回は、空自の航空基地を楽しむ例としての築城基地情報であります。

飛行訓練に飛び立ったF-2飛行隊は訓練空域で多様な訓練メニューをこなす。写真/築城基地

一方、滑走路の西端近くには公園と基地を見渡す展望所「松原展望台広場」がある。小高い築山の展望台からは築城基地のほぼ全体を遠望でき、離陸する航空機の姿を楽しめる。300㎜以上の望遠レンズを構えればその雄姿を引き寄せて撮影することも可能だ。ここは駐車場が整備され、ベンチや公衆トイレ、自販機もあり、見物や撮影の合間に休憩することもできる。

展望台広場のある地域などには先の大戦の戦争遺跡・遺構の類が点在、史跡などとして整備され見学可能だ。当時の建物などに残った空襲・攻撃の痕跡や掩体壕(航空機の格納施設)などが残され、戦時中の様子を今に伝えている。築城基地は旧海軍航空隊が置かれていて、昔も今も拠点なのだとわかる。

築城基地のある地域には先の大戦での遺跡や遺構などが点在している。これは稲童1号掩体壕。空襲などから軍用機を守る格納庫で、鉄筋コンクリートと盛土で作られている。入り口幅約27m、奥行き約24m、入り口高さ約5.5m。夜間戦闘機「月光」、陸上爆撃機「銀河」、「一式陸上攻撃機」などの双発機を収容した。2002年に市の文化財に指定された。

築城基地の正門へ至る交差点の角には「パッチ(ワッペン)」を製造販売する専門店がある。各飛行隊が装着するパッチとほぼ同じものなどを手に入れられるので興味のある方にはオススメだ。そしてパッチショップに隣接して飲食店・ラーメン店があるので地元グルメを堪能できる。

今回は自衛隊の駐屯地や基地などの所在地へ出かけ、その拠点と近隣を楽しむ例としての築城基地でした。空自の航空基地などを外から眺め、離発着する航空機を撮影するなどの趣味活動を「外柵(がいさく)」などと言います。文字通り、柵の外から見物したり、写真を撮ったりする行動を意味するものです。気をつけたいのは、多くの場合に自家用車やレンタカーなどでアクセスすることになり、つまり走行や進入、停車・駐車のあり方が問われること。基地や駐屯地などの隣接地、国有地や私有地など、農地や港湾施設、インフラ設備などへの立ち入りには制限や禁止などがある。こうした法令遵守は当然のうえ、モラルやマナーも守るべき。いわゆる一般常識行動で楽しみたい。加えて感染対策の励行が必須なのは、我々は皆承知していることですよね。

築城基地の正門へ至る交差点の角にある飲食店・ラーメン店。ともに「龍馬」という店名。ラーメンは豚骨醤油味で美味かつリーズナブル。写真奥には「パッチ(ワッペン)」を製造販売する専門店が見える。各飛行隊が装着するパッチとほぼ同じものなどを手に入れられる。

築城基地は第8航空団などが置かれ、戦闘機分野では第6・第8飛行隊が置かれている。両飛行隊はF-2戦闘機を運用している。F-2戦闘機については、昨年夏の記事をご参照くだされば幸いです。

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