巨大リヤウイングが示す“本気仕様”

アストンマーティンのヴァンテージと思われる謎の高性能プロトタイプが、ニュルブルクリンクで初めて撮影された。

アストンマーティン ヴァンテージ RS/AMR プロトタイプ スパイショット

ニュルブルクリンクで撮影されたスパイショットから、アストンマーティンがサーキット走行に特化したヴァンテージを開発中であり、RSまたはAMRの名を復活させる可能性があることがわかった。

アストンマーティン ヴァンテージ RS/AMR プロトタイプ スパイショット

ニュルブルクリンクで撮影されたスパイショットから、アストンマーティンがサーキット走行に特化したヴァンテージを開発中であり、RSまたはAMRの名を復活させる可能性があることがわかった。

このプロトタイプは8本出しのエキゾーストパイプと固定式リヤウイングを備えており、サーキットサイドの誰もが目を奪われるほどだ。

テールパイプとともに、目を引くのはリヤウイングだ。ピカピカのむき出しのアルミニウムだからというだけではない。

このクルマのリヤウイングは、一般的な市販車のウイングとは似ても似つかない。最速のロードカーでさえ、ウイングには一定のスタイルが求められるものだ。それらは、リヤエンドのダウンフォースを高めるという目的だけでなく、デザインを引き立てる役割も果たしている。

しかし、このウイングははるかに本格的だ。シャープで、荒々しい印象を与える。プロトタイプだからというだけかもしれないが、アストンマーティンは以前にもこのようなウイングを採用しており、特に先代のヴァンテージAMR Proに搭載されていた。これは、このクルマの意図を示唆しているのかもしれない。

そして前述のエキゾーストパイプだ。この異例のエキゾーストレイアウトは、計画から逸脱したように見えるが、エンジニアたちが突然、過剰な配管を好むようになったとは考えにくい。

テールパイプの半分はほぼ間違いなく飾りで、標準のヴァンテージから流用されている。実際の排気口は中央寄りに配置された4本出しのパイプで、すでに使用による変色が見られる。残りの2本出しのパイプは、少なくとも現時点ではダミーに見える。

そのほか、より目立つフロントスプリッターを装備。足回りは、ヴァンテージSと同じY字スポークの21インチ鍛造アルミホイールを装着し、ドリルドブレーキディスクとグリーンのキャリパーが組み合わされているようだ。

これまでの世代とは異なり、現行のアストンマーティン・ヴァンテージは、AMG製のツインターボ4.0L・V8エンジンのみを搭載している。現行ヴァンテージは最高出力665ps/489kW、ヴァンテージSは680ps/500kW/を発揮する。しかし、他のモデルで既に実証されているように、このエンジンにはまだポテンシャルが秘められている。

さらに重要なのは、このモデルにはサーキット走行向けに改良されたサスペンションが搭載される可能性が高いことだ。これは、ヴァンテージGT3およびGT4レーシングカーの開発を手がけるAMR(アストンマーティン・レーシング)部門が担当すると考えていいだろう。

プロトタイプの擬装具合からも、登場は年内と予想され、おそらく限定販売となるだろう。