イタリアン大型バイクとの理想的な組み合わせ
納車から半年した経過したVストローム250SXの近況

先日リポートした『SUZUKIZUKI MEETING2026春』に筆者は2025年9月に納車されたVストローム250SXで訪れた。このバイクについては購入記を執筆して以来すっかりご無沙汰しているが、納車されてからはトラブルなどはなく、日々の移動手段として調子よく乗っている。
この半年間で走行距離は3000kmほど増えたが、2023年式という高年式に加え、走行距離153kmというローマイレージな個体を購入したこともあり、まだまだ新車の雰囲気を残している。

3月末に購入したバイク王柏店で6ヶ月点検を受けたのだが、整備や部品交換などは必要はなく、各部の調整と注油だけで問題は発生していない。

購入してから変更したのは、GIVIのリアボックス(ボックス自体はモト・グッツィV11と供用する)が取り付けられるようにキャリアにアタッチメントを装着したことと、高速時の快適性を狙ってデイトナ製のクランプバー付スクリーンオフセットブラケットを装着したくらいで、ほぼノーマルの状態をキープしている。

所在地:千葉県柏市柏687-1
電話番号:047-165-8190
営業時間:10:30~19:00(平日)/10:00~19:00(土日祝)
定休日:火曜日・第4金曜日
大型バイクに加えて中型バイクを増車すると軽くて気軽に乗れる中型車ばかりに乗るようになる、とはよく言われることだが、モト・グッツィと250SXでは、バイクとしての成り立ちやキャラクターなどがまるで異なることから、筆者の場合はどちらも満遍なく楽しんでいる。

もっとも昨今の中東情勢の影響でガソリン価格が高騰した際には、燃費が悪いモト・グッツィ(10~15km/Lほど)は出動の機会が減ったことは事実だが、たとえ250SXに乗っている時でも、縦置きVツインの独特な乗り味や鼓動感、美しいデザインのことは片時も頭から離れることはない。
今のところ純粋に走りを楽しみたいときはモト・グッツィ、ロングツーリングや日常使いには250SXと、使用目的に合わせてこの2台を乗り分けている。濃厚なテイストの大型イタリアンと経済的で小気味良い走りの250ccアドベンチャーという組み合わせは、筆者にとっては理想的なバイクライフと言えるようだ。
筆者のVストローム250SX購入に合わせて
カノジョも無印のVストローム250を購入
さて、Vストローム250SXの近況を報告したところで、今回の主役である筆者のカノジョが所有するVストローム250について語りたいと思う。

日頃GSX-R1000(K4)を愛用しているカノジョが、このバイクを購入したのは、筆者が250SXの契約を済ませた翌日、つまりは2025年8月下旬のことだ。当時、バイク王が実施していた「ローン金利0%キャンペーン」を利用して筆者が250SXを購入したのを見て「私も250ccクラスのバイクが欲しい!」と言い出したのだ。

カノジョの愛車である最高出力164psのGSX-R1000のエンジンが排出する熱量は半端なく、夏場に信号待ちで横に並ぶとムワ~とした排熱が筆者の方にまで漂ってくる。とてもではないが、真夏の猛暑の中を乗っていられるようなシロモノではない。
実際にカノジョも昨今の夏の暑さにはホトホト参っていたようで、1年を通じて快適に乗れる中型バイクの増車を以前から検討していたという。そんな折、筆者が250SXの購入に踏み切ったことで、自分も「ローン金利0%キャンペーン」を利用して250ccクラスのバイクを買う決心したようなのだ。

そこでどうせ買うなら筆者とおそろいのアドベンチャーバイクが良いということで、Vストローム250にしたらしい。ただし、250SXは足つきに難がある上、丸目ヘッドランプのバイクが好みということもあって、無印のVストロームにした。
じつは柏店にもグッドコンディションの中古車が販売されていたのだが、イエローのボディカラーがお気に召さなかったらしく、ネットを介して見つけた『バイク王』相模大野店に走行距離6000km台の、程度の良い黒色の中古車を購入候補としたのだ。250SXの商談中に隣でスマホをいじっていたのはそういうことだったのか、とこのときになって初めて気づく。

住所:神奈川県相模原市南区上鶴間本町9-46-17
電話番号:042-701-8190
営業時間:10:30~19:00(平日)/10:00~19:00(土日祝)
定休日:火曜日・第2木曜日
バイク王柏店で250SXの契約を済ませた帰り道、クルマの中でカノジョは藪から棒に「私もバイクを買いたい。欲しいバイクが見つかったから現車を確認して瑕疵がなければ買うから明日見に行こう!」と言い出した。昔から1度言い出したら聞かない、猪突猛進タイプということもあって、結果はお察しの通り。翌日、相模大野店で実車を見て、希望通りの車種だったことからから、カノジョはその場で購入を即決した。なお、同店ではキャンペーンで注文が殺到していることから、車両の引き渡しは1ヶ月ほど時間が掛かって9月中旬になった。
半ば勢いで購入を決めたVストローム250に不満が募る
250SXと乗り比べてわかった同車の問題点
しかし、試乗することなく半ば勢いで購入を決めたこともあって、いざ乗り始めるとカノジョはVストローム250に対して不満を募らせていった。一緒に出掛けたツーリングで「ちょっと乗ってみて欲しい」と言うので、お互いのバイクを交換して試乗してみる。するとVストローム250に対して抱くカノジョの不満がなんとなく理解できた。

まずポジションである。250SXよりも良好な足つき性は良いとして、アドベンチャーバイクなのにハンドルが妙に絞りがキツイ。高めのハンドルと座面の低いシートで上体がほぼ直立する乗車ポジションに、左右の幅が狭く、手前に引いたセパハンに近いポジションのハンドルの組み合わせに違和感を覚えた。
これでは荒れた路面ではフロントの押さえが効かず、たとえタイヤをブロックタイヤに交換してもフラットダートですら走行するのに躊躇するだろう。いくらオンロードに軸足を置いたモデルだとしても、曲がりなりにもアドベンチャーバイクを名乗っているのだから、それ相応の拵えというものがあるだろうに……。

エンジンを掛けて走り出してみるとますます違和感が強くなる。SXよりも21kgも車重が増すのはともかくとして、搭載される水冷並列2気筒の回り方が重々しく、なんとも眠いのだ。
このエンジンの性格はフラットトルク型で、250ccとしては低速トルクがそれなりにあるのだが、スロットルを開けた際のツキが良くなく、スピードに乗るのに一拍置く感じだ。さらに高回転まで引っ張ってもガサツな振動が増えるばかりで気持ち良さはまるでない。
車重も軽く、軽快なエンジンの250SXと比べると、ツアラーらしい重厚感があり、悪く言えば鈍重な印象だ。設計が古いこともあるのだろうか、正直なところキャラクターにつかみどころがなく、少なくとも筆者の好みのバイクではない。

エンジンに関して言えば、最近の厳しい環境規制に対応したバイクによくあるECUの制御と排気系でエンジン本来の持ち味を鈍らせているかの印象だ。環境規制の緩かった時代にはこんなことはなかったのに……と昔を懐かしんでも仕方がない。
問題点をカノジョへ率直に伝えたところ「やっぱりね」と自分を納得させるように呟く。どうやら同じような感想を抱いていたようだ。カノジョは「とりあえず、ハンドルとマフラーを中心に手を入れてみますか。それで乗り味が改善されるかもしれないし」と続けた。
問題点が明らかになったところで
『ライコランド柏店』にてハンドルとマフラーを交換
それからカノジョの行動は早かった。オフロード車のパーツが充実している『ライコランド柏店』に愛車を持ち込み、さっそく不満点の改善を図るることにしたのだ。

まず手を入れたのはハンドルだった。同店オフロードコーナーのスタッフに相談したところレンサル製のミニモトクロッサー用のハンドルが適合しそうとのアドバイスをもらった。ただし、同店ではVストローム250への取り付け実績がないため作業は現物合わせとある。だが、実際に作業してみると、ハンドルはそのままポン付けできた。ブレーキホースやワイヤーケーブルも無交換で装着できた。

次いで改善を図ったのがマフラーだ。現在、Vストローム250用のマフラーは各社からリリースされているが、その多くがスリップオンタイプで、フルエキはメタルギアのみ、エキゾーストパイプはSP忠男のパワーボックスのみの展開となる。そこでカノジョは店頭に在庫があったパワーボックスのサイレンサー+エキゾーストパイプをチョイスした。
加えて、錆が出て見た目が悪くなっていたチェーンを車体の差し色に合わせてEKメタルカラーチェーンのレッドに交換。さらに高速走行時の防風効果の向上を狙ってスクリーンを社外の大型タイプに交換した。
アドベンチャーバイクらしい乗りやすさと
ストレスのないエンジンフィールを手に入れる

カスタマイズを施したVストローム250に試乗してみると、乗り味が劇的に変わったことに驚かされた。まずポジションがアドベンチャーバイクらしく好ましいものに変化した。

フラットな形状かつ少し高さの増したハンドルは上体がほぼ直立する乗車ポジションとのマッチングが良く、運転操作をしていて違和感がない。ハンドリングも良くなったかの印象を受ける。
SP忠男のサイレンサー+エキゾーストパイプへの交換も正解だった。アクセルを捻れば、回転がスムーズに上昇していく。3500rpm付近で一瞬トルクの谷間に入るが、4000rpmを越えるとエンジンは淀みなくレッドゾーン付近まで吹け上がる。トルクを犠牲にすることなく、ふん詰まり感のあるエンジンフィールが嘘のように改善された。

排気系を一新した効果はフィーリング面だけでなく走りにも良い影響を与えた。全体的にパワー感が増したかのような印象で、高速の合流でもたついていたVストロームが余裕を持って250SXについてこれるようになり、120km/h区間を巡航しても、あまり苦しさはなく、まだ余裕すら感じられた。

マフラーの音量はノーマルより若干大きくなったが、うるさいと思うほどではなく、深夜や早朝にエンジンをかけても近所迷惑になるようなこともない。音質は歯切れの良い乾いたサウンドへと変化した。排気系が美しいフルステンレスになったことでルックスが良くなったことも好ポイントだ。

今回のカスタムでカノジョが支払った総額はおよそ24~25万円くらい。高いと思うか、安いと思うかは人それぞれだろうが、この劇的な変化を考えたら支払うだけの価値はあると思う。Vストローム250のオーナーで同様な不満を感じながら愛車に乗っている人がいたら、まずはハンドルとマフラーの交換を検討してみてはいかがだろうか?

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