平成の和製スーパーカーに現代テイストを!

ワイドフェンダーも開発予定!

名門エアロパーツメーカー“バリス”が2027年の完成を目指して開発を進めている1台が、NA1型NSXだ。3月末開催の都市型シークレットイベント『Red Bull TOKYO DRIFT × 湾岸BASE』で初披露された車両は、フロントバンパーとサイドステップのプロトタイプのみを備えた、開発真っ只中の状態だった。

直線的なデザインが魅力のNA1型NSXは、ロワ側のグリル形状をどうまとめるかで印象が大きく変わるモデルでもある。バリスでは、現代のスーパースポーツを思わせる流線的な要素を取り入れつつ、リップスポイラーの張り出しも過剰にならない絶妙なラインを追求。純正の雰囲気を損なわず、自然な存在感を演出している。

また、良くも悪くもプレーンで滑らかな印象を持つNA1のサイドビューに、レーシーな躍動感を与えているのがサイドステップだ。ボディサイドのプレスラインと呼応するように立ち上がる造形と、サイドリップの複雑なラインが、独特の立体感を生み出している。

取材時点ではフェンダーは前後ともノーマル形状だったが、もちろんワイドフェンダーの開発も予定されている。そこで今回は、どのようなコンセプトで仕上げていくのか、バリスの矢萩さんに話を聞いた。

「ワイドボディといっても、GTマシンのような過激でコテコテな方向ではなく、現代のストリートでもしっかりオーラを放つ“モダンスーパーカー”的なデザインを目指しています。開発車両を購入してから、改めてエアロ製作が難しいクルマだと実感していますが、今この価値あるクルマを手にするユーザーさんに満足してもらえるよう、最後まで大人っぽい造形にこだわっていきます」。

フロントバンパーとサイドスカートの段階でも、矢萩さんの狙いは十分に伝わってきた。NSX本来のプレーンなスタイリングを崩すことなく、躍動感を引き出す造形美は、さすがバリスといえる仕上がりだ。

インテリアは、東京都品川区に店舗を構えるカスタムショップ“シャドウ・イン・ザ・ナックヤード”がワンオフで製作。空間全体をトータルコーディネイトし、上質な素材を用いた張り替えによって、質感の高い仕上がりが与えられている。

センターコンソールでは、本来灰皿が備わる位置にSTACK製の水温計と油温計を内蔵した専用パネルをワンオフで製作。さらに、スピーカーもあえて見せるレイアウトとし、機能性とデザイン性を両立させているのもポイントだ。

湾岸BASE終了後は、エアロデザインのリメイクも進行中。スポイラー部分やダクト形状は、よりシャープな印象へと再構築されているほか、サイドスカートも緻密な空力制御を感じさせるデザインへと進化している。

バリスでは、実車を使ったクレイ削り出しによる造形に加え、CADも駆使することで、ダクト配置や全体のバランスを徹底的に追求。機能性と美しさを高次元で両立させる開発が進められている。

カーボンパーツの展開も予定されており、来年の東京オートサロンでは、バリスブースのメイン車両として展示される予定のこのNSX。果たしてどのような最終形へと進化を遂げるのか、今から楽しみな1台だ。

●取材協力:バリス TEL:042-689-2939

「いよいよ姿を現したGR86/BRZストリートスタイルの究極形」無駄を削ぎ落とした機能美エアロに迫る!

車検対応という制約の中で、いかに走りとスタイルを高次元で両立させるか。バリスが導き出した答えが、片側わずか8mmの拡幅で265サイズを成立させるARISING-2だ。ストリートとサーキット、その両方を見据えた新たなレーシングエアロに注目したい。

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バリス
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