カブベースのトラッカーカスタムとして、完成の域に到達したフォルム。フロントフォークはホイールトラベルの多いカブプロ用を活用し、優れたハンドリングに仕上げている。

カブベースとは思えない完成度! “ダートカブ”という新しい遊び方

カブをカスタムする方向性の中で、ノーマルからは想像できないモディファイをするのはとても痛快。まさかカブがベースとは……そう唸らせるジャンルとして、トラッカーカスタムは高い人気を誇っている。この車両は18モーターサイクルが手がけたもので、オーナーのどかさんの意向に沿って各部をセットアップ。一般的にカブは自動遠心クラッチを生かすカスタムが主流だが、GPX製の125ccエンジンに換装してマニュアルクラッチ仕様を選択し、自由にダート走行が楽しめるようになっている。

オーナーであるどかさんの体格を考慮し、長いスイングアームでリヤのホイールトラベルを増加。トラッカーとしての走破性を向上し、ダート遊びがより楽しめるようになる。

丁寧なフレームワークと“ブルーラッカー”が生む仕上がり感

『ダートカブ』と名付けられたこの車両、やはり目を引くのは補強の入ったフレームワークだ。メインフレームの上にサブフレームを追加するカスタムは定番化しているものの、丁寧な溶接と補強パーツの組み合わせで仕上がり感を追求。ハンドメイドな雰囲気を払拭して工業製品としての美しさを求め、こんなバイクが市販されているのかと錯覚させる完成度へ導く。

シーシーバー的なディテールをプラスしたリヤキャリアをワンオフ。見た目のインパクトだけでなく、実用面でも荷物の固定に役立っている。細目メッシュを貼ったテールランプやナンバーステーも、丁寧な溶接で仕上げられる。

カラーリングもこだわりのポイントで、この車体だけに「ブルーラッカー」というカラーを選択。ピカピカに塗るのではなく、適度なヤレ感を盛り込んで道具としての味わいまで演出しているのだ。

足周りも一新! 街から林道まで楽しめる実力派仕様

ダート走行に向けて足周りは一新しており、フロントにはカブプロのテレスコピックフォークを移植。リヤにはRCB製の長いアルミスイングアームを装着し、ホイールトラベルを増して走破性を高めている。カットしたリヤフェンダー先端にはベルクロで脱着できる樹脂製フェンダーを追加することで、実用性とファッション性を自由に使い分けられるのも嬉しいポイントだ。

スイングアームはRCBのアルミ製。海外モデルのドリーム125用を流用し、ややロングに設定している。リヤショックはYSSのCT125用を装着し、ホイールトラベルを稼いでいる。

カブをベースに、大人の遊びバイクに仕上がったトラッカーは、街乗りから林道走行までオシャレかつ実用的に楽しめる。乗って良し、置いて写真を撮っても映える存在感は、個性的なバイクライフを求めるには最適なパートナーといえるだろう。

ディテールチェック

ハンドルは18モーターサイクルのオリジナルで、アーチバーが柔らかな印象をプラスしてくれる。ステム周りやメーターステー、フレーム補強などの溶接を丁寧にすることで仕上がり感がアップする。
エンジンは社外125ccのマニュアルクラッチ仕様。ハイパワーを自在にコントロールするのが楽しい。マフラーは18モーターサイクルによるワンオフで、アップタイプのショート管がコンパクトに収まる。
ヨシムラのTM24-MJNキャブレターを装着。社外エンジンでも信頼できる吸気系パーツを組み合わせることで、優れたエンジンのコントロール性を確保しているのだ。
18モーターサイクルのソロシートは、ベースフレームのFRPからフィット感にこだわった逸品。スキマ感なくタンクに一体化するデザインで、カスタムの完成度を底上げしている。
ビンテージ感が漂うサイドバッグや、それをマウントするサイドバッグステーも18モーターサイクルのオリジナルパーツ。電気式フューエルメーター装備の角目カブがベースなので、追加の燃料計をシートサイドにマウントする。

撮影したのはこのEVENT!

「奈良カブミーティングVol.20」
■日時:2026年5月10日(日)
■開催地:唐子・鑓遺跡史跡公園(奈良県)

こちらの車両は日本一参加者が集うカブイベント「奈良カブミーティング」で撮影されたもの。詳細はこちらのSNS(奈良カブ)をチェック!
イベントのレポートはこちらから!

「カブ、カブ、カブ!」約1万台が奈良に集結! “日本一”の奈良カブミーティングVol.20が熱気すごすぎた | Motor Fan|自動車情報のモーターファン

朝9時から続々来場! 会場全体が“カブ色”に染まった イベント自体は10時スタートなのだが……会場周辺の混雑緩和を考慮し、参加者は朝9時時点から入場開始していた。 それでも現地は早朝からすでにカブだらけ。しかも驚いたのは […]

https://motor-fan.jp/article/1481749/

【モトチャンプ】