ちょっと高くても純正部品が安心できる

カブ系は社外パーツが豊富に流通しているため、安価にメンテナンスやカスタムができる。今回のようにチェーンを交換するなら、ネット通販で格安な買い物ができる。さらに言えば前後のスプロケットを歯数の違うものにして、変化を楽しむこともできる。ただし、安価な社外部品は耐久性に疑問が残ることも確か。

 またスプロケットの歯数を変えると燃費や使用回転数が変わる。用途によってはドンピシャなこともあるが、加速重視なのか燃費重視なのかで歯数の選択が変わる。純正はよく考えられているもので、どちらかに振り切ることなく、万能選手として仕立てられている。

 チェーンも同じで、安価なものだと伸びやすいし、コマ数が違うとチェーンカッターで切断する作業まで必要。リトルカブは98コマで、もちろんスプロケットの歯数を変えたらコマ数も変える必要がある。今回はスプロケットを変えないので、チェーンは純正を用意した。

 最後にリヤタイヤ周りのメンテで必要になる工具について。アクスルシャフトには23㎜のナットが使われている。通常の工具セットだと22㎜や24㎜はあっても、23㎜は別途購入しなければならない。

【その7】新品チェーンを組む!

用意したのはホンダ純正のチェーン。社外品に比べると高いが耐久性や性能を優先して選んだ。
一通り清掃したスプロケ周辺。完璧ではないが清掃前よりキレイになったと思えるのでヨシとした。
先ほどのチェーンスライダー(パーツリストではパッキンと表記)を戻しておく。
外す手順と逆にドライブスプロケットを取り付ける。プレートは溝から動かすと外れない位置でボルト穴と合う。
純正チェーンだからコマ数を変えなくて良い。途切れたコマ同士を作業しやすい上側にセットする。
裏側からジョイントを差し込み途切れたコマ同士を接続する。ドリブンスプロケットに入れてしまうと作業しやすい。
クリップで固定したらチェーン交換は終了。クリップは必ず外す前と同じ向きで差し込むこと。

【その8】張り調整!

10mmの工具を当てているチェーン引きと呼ばれるアジャスターを締めてチェーンを張っていく。
チェーンは10~20mmほど上下に動かせる位置まで張る。マフラー側のチェーン引きも同じ位置にセットする。
アクスルシャフトの奥側にある23mmのボルトを締めてチェーン引きが動かないようにする。23mmのメガネが見当たらずモンキーレンチで代用しているが、本来はNGなので真似しないように!
アクスルシャフト手前側の19mmナットを締める。マフラー側にも工具を当てて両手で作業する。
カブ系の特徴でマフラー側のボルト頭は14mm。チェーン側が19mmなので工具セットが1つしかなくても作業できる。
クランクケースカバーを装着。ステップとチェンジペダルを締め直すのを忘れずに。
新品チェーンにはグリスが塗布してあるが、念のためチェーンルブをスプレー。余分を拭き取る。
チェーンケースを組み直したら完了だ。心なしかリトルカブがシャキッとしたように見えるのは贔屓目かな?


作業が終わったら試乗して交換後の様子を確認しておくこと。素人作業ながら柔らかな乗り心地とアクセル操作に素直に反応する駆動力が得られ、実に爽快。やっぱりカブは乗ってこそ楽しいのだ!

リフレッシュ家計簿:合計3290円(税込)

  • ハブダンパー(アウトスタンディング): 1100円
  • ドライブチェーン(ホンダ純正):2190円

※2023年当時の価格となります

前回はタイヤ交換のため体力を使ったカブ好きオジサンだが、今回は力仕事が少なく老体に負担は掛からなかった。交換した部品はすべてネット通販で用意したもので、このほかに送料が500円ほど必要だった。


カブ大好きオジサン【マッスン】


得意ジャンルは 4輪旧車だがバイク好きが高じてモト チャンプに拾われたフリーランスライター。


※こちらの記事はモトチャンプ2023年4月号に掲載されたものです。