ドレンボルトを外す手間から解放される便利アイテム

「オイル交換くらいは自分でやってるよ!」っていうバイク乗り、けっこう多いんじゃないかな? でもいっぽうで、「やりたい気持ちはあるけど、ちょっと面倒でねぇ……」なんて人もいるはず。そんな方に推したいのが、このエコオイルチェンジャーってアイテムです。

装着はいたってシンプル。純正ドレンボルトを外して、「エコオイルチェンジャーボルト」に交換するだけ。もともとは長距離トラックなど、頻繁にオイル交換を行う業務用として開発されたものを、バイク向けによりコンパクトにしたアイテムなのだ。

ボルト本体にオイル流路と開閉レバーを備えた構造。小さいパーツだが、オイル交換時の手間を減らしてくれる。

一度装着してしまえば、オイル交換のたびに必要だった「工具を用意して、ドレンボルトを緩めて、オイルを排出して、新品ワッシャーを用意して、トルクレンチで締める」という作業をグッと減らせる。しかもレバー操作だけでオイルを排出できるから、工具いらずで手を汚しにくい。オイルを入れすぎた時に、少しだけ抜く……なんて使い方ができるのも地味に便利だったりします。

小排気量エンジンこそオイル管理は大事!

特に50cc~125ccクラスの小排気量エンジンは、オイル量が1L程度と少ないのに常に高回転まで回すから、オイルにとってはかなりシビアな環境。例えばホンダCT125ハンターカブの場合、交換時のオイル量はわずか0.8L。空冷エンジンだと冷却機能もオイルに頼る部分が大きいので、オイル管理には気を使っておきたいところだ。

それにオイル交換って、毎回ドレンボルトを外したり締めたりするわけでしょ? あれが積み重なると、アルミ製のクランクケース側のネジ山にも少しずつ負担がかかる。そういう意味でも、このパーツはマシンに優しいと言えるかもしれません。うっかりドレンボルトを廃油の中に落として「あぁ〜……」なんて経験がある人にもオススメです(笑)。

装着後はドレン周りの出っ張りやクリアランスを確認したい。便利なパーツだからこそ、取り付け前のチェックは大事だ。

信頼の日本製だから組み付け精度もバッチリ!

ここがイイ! と感じたのは、使い勝手だけじゃない。切削精度の高さはさすがMADE IN JAPAN、麓技研製といったところ。ボルトにはオイル流路が設けられ、漏れ防止用Oリングも付属。バリなどもなく、廃油もスムーズに抜ける。さらに各パーツは補修用として単品購入もできるので、長く使いやすい点も安心材料ですよね。

今回使ったのはボルト径12mm、ネジピッチ1.5mmの「M12×P1.5タイプ」。サイズ違いとしてM12×P1.25、M14×P1.25も用意されている。CT125ハンターカブ以外にも使える車種はありそうだが、車種ごとの適合やドレン周辺のスペース確認は忘れずに行いたい。

注意点もある 装着時はこれまでより10mm程度飛び出す

便利なアイテムではあるけれど、装着前にチェックしておきたいポイントもある。純正ドレンボルトより外径が大きくなり、装着時には純正ボルトに対して10mm程度高くなる。エンジン下部やドレン周辺に突起、ガード、干渉しそうなパーツがないかは事前に確認しておきたい。

カブ系でも、マフラー、アンダーガード、社外ステップ、エンジンガードなどを装着している車両は、ノーマル車とはスペースが異なる場合がある。取り付けそのものはシンプルでも、周辺とのクリアランス確認は大事。ここを確認しておけば、あとはかなりラクになるはずだ。

エンジンをほぼ真横から見たところ。そこまでクリアランスを攻めている人は少数派だと思うけれど、カスタムによっては、マフラー等が触れる可能性がなくもない。

実際のオイル排出はレバー操作だけ!

使い方はいたってカンタン。まず誤作動防止のレバークリップを手で外し、L型ソケットを真下に向ける。そのうえで排出用レバーを下方向に回せば、オイルが排出される仕組みだ。レバーの角度を変えれば吐出量の調整もできる。流路が細いため勢いよくドバッと出るわけではないが、数分間でオイルを抜くことができる。

誤作動防止用のレバークリップ(青いパーツ)を外す

白いノズルを下に向ける

排出用レバー(金属製)を回す ※撮影の都合上白いノズルは角度を横向きにしています

レバーを下げるとオイルが排出される。吐出量を調整しやすく、オイルを少しだけ抜きたい場面にも使いやすい。

この“ドバッと出ない”ところも、考え方によっては扱いやすいポイント。廃油受けの位置を調整しやすいし、オイルを少しだけ抜きたいときにも使いやすい。自宅ガレージや駐車場でメンテする人にとって、手を汚しにくく、工具を減らせるのはやっぱりありがたい。

オイル交換のハードルを下げてくれる

オイル交換は基本メンテの代表だけど、面倒に感じる要素も多い。工具を用意して、ドレンボルトを外して、ワッシャーを交換して、締め付けトルクを気にして……。その工程を減らせるだけでも、作業のハードルはかなり下がる。

CT125ハンターカブやカブ系は、通勤、街乗り、ツーリングまで幅広く使われるバイク。走る距離が増えれば、当然オイル交換の機会も増える。だからこそ、こういう“次回からラクになる”パーツは効いてくる。純正ドレンボルトと交換するだけで、オイル交換がちょっと身近になる。カブ乗りなら、これは覚えておいて損のない便利アイテムだと思いますよ。

製品情報
■メーカー:FUMOTO(麓技研)
■商品名:バイク用エコオイルチェンジャー・SXジェットB109SX
■対応ボルトサイズ:M12- P1.5 ※他サイズ:M12-P1.25/M14-P1.25
■価格:6270円

※この記事は月刊モトチャンプ2024年6月号を基に加筆修正をしています

【モトチャンプ編集部】