枯渇するRB26を救え!

廃棄寸前の純正ブロックを最新技術で蘇らせる!

RB26DETT用の純正シリンダーブロックは、現在でも新品を入手することが可能だ。しかし、その供給は不定期となっており、必要なタイミングで確実に手に入るとは限らない。今後もGT-Rを長く楽しんでいくためには、既存の中古ブロックをいかに再生し、有効活用していくかが重要なテーマとなっている。

そこでHKSが開発したのが、『シリンダーライナー』と『デッキクラックリペアカラー』という2つの補修パーツだ。

シリンダーライナーは、シリンダー壁面に傷が入ったRB26ブロックを再生するためのアイテム。91φまでボーリング加工を施したブロックに専用ライナーを圧入することで、86〜87φピストンを再び使用できる状態へと復元することができる。さらに、ライナーそのものがダメージを受けた場合も、打ち替えによる再生が可能。ブロック本体が致命的な損傷を受けない限り、繰り返し使用できるのが大きな特徴だ。

ライナーには黒鉛(カーボン)が析出した専用素材を採用し、鏡面仕上げ加工によってフリクションを低減。焼き付きの防止やレスポンスの向上にも貢献し、1300ps級まで対応する強度を備えている。

また、ライナーを圧入するためのボーリング加工では、ウォータージャケットやメインオイルギャラリーとの間にクラックが繋がってしまうケースもある。そこで、2重のOリング構造を採用し、クーラントやオイルが混入するのを防ぐ設計としている。

一方、『デッキクラックリペアカラー』は、高出力化したRB26で発生しやすいヘッドボルト穴周辺のクラックを補修・予防するためのアイテムだ。ヘッドボルト穴の一部にはオイルラインが通っているため、ウォータージャケットとの間にクラックが発生すると、クーラントとオイルが混ざってしまう可能性がある。

このカラーをヘッドボルト穴の上部へ挿入し、液体ガスケットと併用することで、そうしたトラブルを未然に防止。すでにクラックが入ったブロックの補修だけでなく、オーバーホール時の予防策としても効果を発揮する。

さらにHKSでは、『ヘッドスタットキットプロ』もラインアップ。底付きタイプのスタッドボルトへ変更することで、ブロック側の有効ネジ長を拡大し、燃焼圧力をネジ全体で受け止めることで応力を分散。デッキ面周辺のクラック発生や、ヘッド浮きによるガスケット抜けを抑制する。

材質にはARP社製『Custom Age 625 Plus』を採用し、高い引張強度と耐疲労性、耐腐食性も確保した。

新品ブロックが「欲しいときに手に入る」時代ではなくなった今、RB26をいかに再生し、長く使い続けていくか。そのための新たな選択肢として、HKSのリペア&補強パーツは、今後ますます重要な存在となっていきそうだ。

●取材協力:エッチ・ケー・エス 静岡県富士宮市北山7181 TEL:0544-29-1235

「RB26DETTはまだまだ進化する!」9000rpm対応のHKS最新最強ピストンを徹底解説

RB26DETTのさらなる高性能化を目指し、HKSが2.8Lキット用STEP3ピストンをリニューアル。3Dプロファイルによる低フリクション設計に加え、新開発のTYPE-LFピストンリングや280度ハイカムも投入し、高回転・高出力仕様を支えるラインアップを強化した。

【関連リンク】
エッチ・ケー・エス
https://www.hks-power.co.jp