
カブラを自分流のヴィンテージイタリアンへ
ボリューム感のあるカブラ用サイドカバーにベスパ用シート、セパレートハンドルと社外メーターなどを組み合わせ、ヴィンテージイタリアン風に味付けされたスーパーカブ50。
純正のアンダーボーンフレームやカブラの丸みを帯びた外装を生かしながら、カフェレーサーらしい低いハンドルポジションと細身のシルエットを構築している。レッドとアイボリーを組み合わせたカラーリングも、クラシカルな欧州車を思わせる仕上がりだ。
「カブラ=カフェレーサーのイメージが強く、自分なりにアレンジしてこのスタイルにたどり着きました」と話すオーナー。外装を取り付けただけではなく、自ら溶接や加工まで行っているというから驚かされる。
ヤマハ製サブタンクで燃料容量を大幅アップ

最大の注目ポイントは、センターフレーム上に追加されたサブタンクだ。使用したのはヤマハ・ポップギャル純正で、小ぶりな形状がカブのコンパクトな車体に自然に収まっている。
純正タンクの約4Lにサブタンクの約3.2Lが加わり、合計容量は約7.2Lへ拡大。給油回数を減らせるため、ロングツーリングでも心強い仕様となった。
エンジンは燃費と扱いやすさを考慮して88ccに抑えている。大幅なパワーアップだけを狙うのではなく、長い距離を無理なく走れるバランスを重視している点も、この車両のキャラクターに合っている。
フロント周りはCB50、CD50、コレダ50のパーツを組み合わせて独自にモディファイ。Vee Rubber製2.75-17タイヤのサイド部分を塗り、ホワイトウォール風に仕上げるなど、足周りにもヴィンテージ感を与えている。
自作加工でツーリングの実用性も確保

本来は左右がつながった貫通式のステップだが、ステーを製作して左右を分割。エイプ用ステップ&ペダルを使い、取り付け位置を後方へオフセットすることでカフェレーサーらしいポジションを作り出した。
フラットなCB50用トップブリッジにはインジケーターを埋め込み、ヴィンテージの“くるくる”付きトーションバーも採用。目立つ外装だけでなく、操作系や細かな部品までテーマに合わせて作り込まれている。
オーナーはキャンプツーリングにもよく出かけるそうで、シート左側から伸びる棒は、キャンプ時にテーブルを支えるステーとして使用するアイデア品。カフェレーサーらしいスタイルと、実際に旅を楽しむための機能が無理なく共存している。
既製品の組み合わせにとどまらず、自らの加工技術と発想でカブラを独自に発展させた、小粋なイタリアンカスタムだ。
ディテールチェック


撮影したのはこのEVENT!

「第25回 カフェカブミーティングin青山」
■日時:2022年10月16日(土)・17日(日)
■開催地:Hondaウエルカムプラザ青山(東京都港区※現在は休館)
2022年10月15日(土)、16日(日)にホンダ本社ビルで開催された「カフェカブミーティング青山」は、3年ぶりの開催ということもあり、心待ちにしていたカブ乗りが全国から集結。今回はエントリー台数を各日200台に絞って実施されたが、申し込み開始からわずか30分ほどで定員に達するという異例の人気ぶりだった。一般来場者も含め、多くの“カブフリーク”が会場を訪れた。開催中は、通りすがりの年配者や小学生からも「これカブなの? 素敵ねぇ〜」「うわっ、コレすごい!」といった声が聞こえ、世代を超えて多くの人がスーパーカブの魅力に引き込まれていた。
なお、Hondaウエルカムプラザ青山は本社移転に伴い2025年3月31日をで休館しており、同イベントは2024年が最後の開催となっている。
【モトチャンプ】