気軽さとタフさが神バランス! オン・オフどちらも似合っちゃう!

クロスカブの歴史は意外と浅く、初代が登場したのは2013年。開発の背景には、スーパーカブ110系の刷新と同時期に進められていた海外向け業務車の開発もあり、そのノウハウを生かしながら“日常と遊びをクロスさせるカブ”として形になっていった。

2012年11月には試作車が公開され、大きな反響を受けて翌2013年に市販化。スーパーカブの実用性をベースにしながら、丸目ヘッドライトやガード類、アップハンドルなどを組み合わせ、アウトドアにも似合うキャラクターへ仕立てられた。

街中を気軽に走るのもよし、休日にちょっと寄り道するのもよし。そんな“使い方を限定しない気楽さ”がクロスカブらしい。

HISTORY OF CROSS CUB|歴代クロスカブ

クロスカブは2013年の初代から、2018年のJA45、2022年のJA60へと進化してきた。大きく方向性を変えるのではなく、“遊べるカブ”というキャラクターを磨きながら、装備や使い勝手を時代に合わせてアップデートしてきたのがポイントだ。

2013年 初代クロスカブ110(JA10)

初代は唯一のレッグシールド装着車 で、丸パイプで構成したヘッドライトまわりやスチール製フロントフェンダー、幅広いアップハンドルなどを採用。車体同色の前後キャリアがポップな印象だ。大柄なポジションに今でもファンが多い。

2018年 二代目クロスカブ110(JA45)

2018年には二代目となるJA45型へフルモデルチェンジ。初代にあったレッグシールドを廃し、より軽快でアクティブなスタイルへ変身した。カブらしい実用性にアウトドア感が増して、クロスカブのキャラクターはより分かりやすくなった。

2022年 三代目クロスカブ110(JA60)

現行JA60では、109ccロングストロークエンジン、前後キャストホイール+チューブレスタイヤ、フロントディスクブレーキ+ABS、多機能メーターなどを採用。見た目のイメージは受け継ぎながら、中身は大きくアップデート。マフラーガードもスーパーカブトは異なり、スリットが入るデザインを採用している。

CROSSらしさ全開! 現行JA60はココが違う

クロスカブ110は、スーパーカブ110と同じ109ccエンジンを搭載しながら、車体や足周り、装備にはクロスカブ専用の味付けがかなり盛り込まれている。

【ココがCROSS①】 バーハンドルで遊びやすさアップ

クロスカブ110はバーハンドルを採用。ハンドル交換で好みのポジションを狙いやすいのも魅力。スマホホルダーやバッグなど、使い方に合わせた装備を追加しやすい。

【ココがCROSS②】 太めの17インチタイヤ+スチール製フェンダー

未舗装路も安心なセミブロックパターンのフロントタイヤは、スーパーカブよりワンサイズ太い80/90-17サイズを装着。フロントフェンダーはスチール製で、スタビライザーとしての役割も持つ。

【ココがCROSS③】 キャストホイール+2ポットキャリパー+ABS

フロントは油圧式ディスクブレーキで、ABSを標準装備。クロスカブ110は2ポットキャリパーを採用しており、スーパーカブ110との差別化ポイントのひとつ。現行JA60ではキャストホイールとなりチューブレスタイヤの装着が可能に。耐パンク性能も向上した。

【ココがCROSS④】 ヘッドライトガードがキャラを決める!

丸型LEDヘッドライトを囲むフロントキャリア風のガードは、ひと目でクロスカブと分かるアイコン的装備。丸型ウインカーと並ぶ表情もどこか愛嬌がある。

【ココがCROSS⑤】 可倒式ステップで“遊ぶ”を意識

ステップは可倒式。接触時にステップが逃げる構造で、アウトドアを意識したクロスカブらしい装備だ。ラバー部の形状も専用品となっている。小さな部分だけど、クロスカブの“遊べる道具感”を高めてくれる。

【ココがCROSS⑥】 専用リヤショックで車高にも余裕

リヤショックはスーパーカブ110より約30mm長い専用品。最低地上高もスーパーカブ110の138mmに対しクロスカブ110は163mmと25mm高く、車体全体にも余裕を持たせている。

スーパーカブ110より大柄。それがクロスカブの気持ちよさ

クロスカブ110(JA60)は、スーパーカブ110よりひと回り大きいのも特徴だ。具体的に言えば、全長×全幅×全高は1935×795×1110mm(スーパーカブ110:1860×705×1040mm)。ホイールベースは1230mm(スーパーカブ110:1205mm)、最低地上高は163mm(スーパーカブ110:138mm)、シート高は784mm(スーパーカブ110:738mm)となる。またがった際にひと回り大きく感じるのだがそこはカブシリーズ、決して身構えるような大きさではないのでご安心を。

17インチホイールを中心とした伸びやかな車体バランスがよく分かる。スーパーカブ110のコンパクトさに対して、ゆとりのあるライディングポジションが持ち味。

専用のメーターケースには、HONDAロゴと車名のCC110(CROSS CUB 110)ロゴがアクセントとして入る。

現在のクロスカブ110は、最高出力8.0ps/7500rpm、最大トルク0.90kgf・m/5500rpm、車両重量107kg、燃料タンク容量4.1L。価格は41万2500円で、ボニーブルー、ハーベストベージュ、マットアーマードグリーンメタリックの3色を設定する。くまモン バージョンは42万3500円だ。

スーパーカブ110との価格差は6万500円。専用のバーハンドル、ヘッドライトガード、太めのタイヤ、2ポットキャリパー、長めのサスペンションなどを考えると、“遊べるカブ”としての装備はかなり充実している。

街中ではSUVのように気負わず乗れて、休日にはちょっと寄り道したくなる。舗装路だけに縛られず「この先、行ってみる?」と思わせてくれる気軽さこそ、クロスカブ110最大の魅力なのかもしれない。

原付免許で楽しめる「クロスカブ110 Lite」も登場!

2025年12月には、新基準原付に適合するクロスカブ110 Liteもラインナップに加わった。109ccのロングストロークエンジンを使いながら最高出力を3.5kW[4.8ps]に抑え、原付免許で運転できるモデルだ。車体サイズはクロスカブ110と同じ1935×795×1110mmで、車両重量は107kg。価格は40万1500円となる。

新基準原付に対応したクロスカブ110 Lite。原付免許で乗れるモデルながら、クロスカブらしいタフなスタイルはそのままだ。

便利だから乗る。だけじゃなく、乗ったらどこかへ行きたくなる。

そんな“実用+遊び”のバランスこそ、クロスカブ110が人気を集め続ける理由。気軽さとタフさの神バランスは、やっぱり伊達じゃないんです。

※この記事は月刊モトチャンプ2025年8月号を基に加筆修正を行っています

【モトチャンプ編集部】