全体のプロポーションまで綿密に計算したスタイル

前後14インチのリトルカブをベースに絶妙なサイズ感を実現。リヤショックにはプラス5cm仕様のCT125純正品を流用し、スポーティなヒップアップスタイルに仕上げている。

目を奪われる真っ赤なボディの正体は、R&P純正タンクとエイプ用ロケットカウルをベースにした大胆なカスタム。さらにカブラ用シングルシートを組み合わせることで、往年のイタリアンカフェレーサーを思わせるシルエットを完成させている。

一見するとカブベースとは気付かないほどスタイルは徹底されているが、その仕上がりは決して奇抜ではなく、全体のプロポーションまで緻密に計算されたもの。カスタムセンスの高さが随所から伝わってくる。

ワンオフパーツで細部まで徹底的に作り込む

モンキー125用をベースに製作したワンオフのセンター出しマフラーを装着。テールランプとナンバーステーはスイングアーム側へ移設され、リヤまわりをすっきりとまとめている。

見どころは、車体中央を美しく通るワンオフのセンター出しマフラー。モンキー125用をベースにモノコックボディへ沿わせるようエキゾーストを製作し、細身のアルミサイレンサーを組み合わせて軽快な印象にまとめている。

そのレイアウトに合わせて、テールランプとナンバーステーはスイングアーム側へ移設。さらに純正スイングアームを約10cmロング化し、ブレーキロッドはDio用ワイヤーへ変更するなど、見えない部分まで独自の工夫が凝らされている。

フューエルリッドへスムーズにアクセスできるようシート前端をカットするなど、デザインだけでなく実用性にも配慮されている点も見逃せない。

フューエルリッドに合わせてシート前端をカット。給油性を損なわないよう工夫された、機能性とデザインを両立するアイデアが光る。

カブの枠を超えた、それでも4MINIらしい一台

ベースは14インチホイールを採用するリトルカブ。前後14インチならではの絶妙なサイズ感を活かしながら、リヤサスペンションにはプラス5cm仕様のCT125純正ショックを流用してヒップアップ。スポーティなフォルムを実現している。

鈍い輝きを放つジェネレーターカバーには、美しいリーフ柄のエングレービング(彫金)を施工。細部まで手を抜かない仕上げが光る。

ジェネレーターカバーにはエングレービングを施し、アルミハンドルは3ピース構造のスクーター用を流用してセパレートハンドル化。細部まで赤を基調にコーディネートし、オーナーならではの美学を貫いた。

カブの枠を軽々と飛び越えながらも、4MINIらしい遊び心と工作技術が詰め込まれた、唯一無二のリトルカブカスタムである。

ディテールチェック

スクーター用などで使われる3ピース構造のアルミハンドルを加工してセパレートハンドル化。汎用φ67mmメーターもレッドパネル仕様を組み合わせ、統一感を高めている。
LEDプロジェクタータイプのヘッドライトをロケットカウルへ美しくビルトイン。小ぶりなスクリーンとの組み合わせが、往年のレーサーを思わせるフロントマスクを演出している

撮影したのはこのEVENT!

「第25回 カフェカブミーティングin青山」
■日時:2022年10月16日(土)・17日(日)
■開催地:Hondaウエルカムプラザ青山(東京都港区※現在は休館)

2022年10月15日(土)、16日(日)にホンダ本社ビルで開催された「カフェカブミーティング青山」は、3年ぶりの開催ということもあり、心待ちにしていたカブ乗りが全国から集結。今回はエントリー台数を各日200台に絞って実施されたが、申し込み開始からわずか30分ほどで定員に達するという異例の人気ぶりだった。一般来場者も含め、多くの“カブフリーク”が会場を訪れた。開催中は、通りすがりの年配者や小学生からも「これカブなの? 素敵ねぇ〜」「うわっ、コレすごい!」といった声が聞こえ、世代を超えて多くの人がスーパーカブの魅力に引き込まれていた。
なお、Hondaウエルカムプラザ青山は本社移転に伴い2025年3月31日をで休館しており、同イベントは2024年が最後の開催となっている。


【モトチャンプ】