海レジャーの後は高圧洗浄機で塩分を洗い流してサビ防止

ごく短時間であっても、海辺を走ったクルマには潮風に乗った塩の微粒子がもれなくボディに付着する。これを放置すると、金属部分に付着した塩分が水分と反応してボディのサビを促進させてしまう。
厚い塗膜で保護されている箇所は、少しぐらい放置したとしてもサビが発生することはない。しかし、下回りは飛び石などで塗装が剥がれている部分も多く、そこへ塩分が付着すれば深刻なサビに発展しかねない。そのため海から戻った際には、下回りを中心とした洗車で塩分を極力落とすように努めたい。
複雑な形状をした下回りの塩を落とすには、温水の高圧洗浄機の使用がベストだ。手軽な門型洗車機は、下回り洗浄オプションを追加したとしても洗浄範囲が限定的であるためしっかりと塩を落とすことは難しい。下回りのサビを防ぎたいなら、面倒でも自ら洗浄ガンを持って洗車をしたい。
洗車の際は、洗浄ガンの角度を変えながら各部に流水を当てて、まんべんなく洗い流すように意識するとよいだろう。サスペンションアームなどが備わるホイールハウス内も入念に洗浄しておきたい。ただし、破損につながりやすいためブレーキホースやブーツ類に直接高圧流水を当てないように注意しよう。
塩分は放置期間が長くなるほど乾燥して固着し、落ちにくくなる。そのため洗車のタイミングも早いほど良く、できれば帰宅当日の洗車がベストだ。遅くとも翌日までに洗車を済ませたい。
山レジャー後は洗車だけでなく車内清掃も

山道や林道を走ると、海とはまったく異なる性質の汚れが付着する。しかも、山は汚れの種類も多い。
フロントバンパーやボンネットへは虫が付着しやすく、未舗装路を走れば泥がクルマを汚す。さらには木々から落ちる樹液や、車内に舞い込む植物の胞子など、山レジャーの後はクルマの内外がともに汚れやすい。
虫の死骸はタンパク質を含んでおり、時間が経つと酸性化してクリア塗装を侵食する。樹液は放置すると塗装面に固着して除去が困難になるうえ、無理にこすり落とそうとするとボディを傷つけかねない。
同様に、鳥類の排泄物も放置すると塗装を侵しやすく、木の実の殻などが混入している場合は除去の際にボディを傷付けてしまうことがある。
とりわけ、虫の死骸汚れは門型洗車機や高圧洗浄機などでも落としきれないため、フロント全体に付着した汚れを手作業で地道に落とさなければならない。
山のレジャー後は車内の汚れにも注意しよう。車体に付着する軽微な泥汚れは簡単に落とせるため問題ないとしても、靴に付着した土や泥がフロアマットなどに残ると車内の悪臭の原因になる。
また、山間部を走行するとエアコンフィルターに植物の胞子やカビ、木の葉や虫などが付着しやすく、そのまま放置するとエアコン作動時の湿気も相まってカビの発生や悪臭につながる。もちろん、窓を開けて走行すれば車内に胞子や花粉も入り込む。
山のレジャーはクルマの各所が複合的に汚れやすい。外装の洗車だけでなく、車内清掃とエアコンフィルターの点検までを一連の作業として行いたい。
夏レジャーからの帰宅後は面倒でも可能なかぎり即日洗車を

海レジャーでも山レジャーでも、重要なのは可能な限り早く汚れを除去するということだ。潮風による塩分はもとより、虫の死骸も樹液も時間の経過とともに固着するため、放置期間が長くなるほどクルマへのダメージも、除去の手間も大きくなっていく。
レジャーから帰った直後の洗車はおっくうに感じられるかもしれないが、ひと手間かければクルマへのダメージは最小限に抑えられる。行き先が海にしろ山にしろ、帰宅後の洗車までが夏レジャーの一環であると心得たい。
とくに虫の死骸は、海山問わず夜間に走行すればどこでも付着する。アルカリ性の虫用のクリーナーを使えば落としやすいものの、強力な薬液であるぶん塗装やコーティングなどを傷めやすい性質があるためクリーナー選びは慎重に行いたい。
塗装への攻撃性やコーティングとの相性を確認したうえで、自分のクルマに最適な虫用クリーナーを1本みつけておくと夏場の洗車がずっと楽になるはずだ。