排気抵抗を抑える専用設計!

全域にわたる性能向上を実現

スポーツチューニング&カスタマイズのトップブランドとして知られる“HKS”から、FL5型シビックタイプR用の新作フロントパイプが登場した。

上:HKS /下:純正

開発の狙いは、HKSメタルキャタライザー装着時の排気効率をさらに高めること。純正フロントパイプは純正触媒に合わせて細く設計されているため、メタルキャタライザーへ交換して排気系をステップアップした際には、そのパイプ径がボトルネックとなっていた。

そこでHKSでは、純正フロントパイプの内径Φ56mmに対し、新作では約Φ71.7mmまで大径化。さらにパイプの曲げ角度を緩やかにするとともに、接続箇所を減らし、前後のフランジ部分にも極力段差が生じないレイアウトを採用することで、排気抵抗の低減を追求している。

その効果は、フローベンチテストでも実証済み。HKSメタルキャタライザーとの組み合わせでは、純正フロントパイプ比で排気抵抗を約5〜10%低減。さらにLEGAMAX Sportsマフラーまで組み合わせた仕様では、HKSメタルキャタライザー+純正フロントパイプ+純正マフラーを基準として、最大23%もの排気抵抗低減を記録している。

もちろん、低排圧化は実際のエンジン性能にも反映される。HKSメタルキャタライザー+純正マフラー仕様では、純正フロントパイプから交換することで最大12ps&21Nmの向上を確認。LEGAMAX Sportsとの組み合わせでも最大12ps&25Nmの向上を記録しており、ほぼ全回転域にわたってパワーアップが見込めるという。

また、Power Editor Rまで組み合わせれば、最高出力370ps、最大トルク484Nmを発揮。HKSメタルキャタライザー+フロントパイプ+LEGAMAX Sportsという排気系をベースに、ブーストアップまで含めた段階的なチューニングに対応できるのも魅力だ。

素材には耐久性に優れるSUS304を採用し、溶接にはTIG溶接を使用。フランジ内側のパイプ端面による段差を抑えるなど、細部の仕上げにもHKSらしいこだわりが注ぎ込まれている。また、純正フロントパイプの4.5kgに対して3.2kgと、約1.3kgの軽量化を実現している点もポイントだ。

さらに、サウンド面にも変化をもたらす。純正マフラーとの組み合わせでは低音を抑えたクリアなスポーツサウンドに、LEGAMAX Sportsとの組み合わせでは低音域から高音域までパワフルでレーシーな音質へと変化する。

価格は7万4800円。メタルキャタライザーやマフラーの性能を余すところなく引き出し、FL5の排気チューンをもう一段先へと進めるHKSのフロントパイプ。吸排気系からブーストアップへとステップアップしていきたいユーザーにとって、注目のアイテムとなりそうだ。

●取材協力:エッチ・ケー・エス 静岡県富士宮市北山7181 TEL:0544-29-1235

「市販パーツで筑波57秒台へ!」HKSが挑むFL5シビックタイプR最速パッケージの全貌

筑波で57秒台を記録したFL550Rは、タイムアタック専用マシンではない。HKSが市販パーツの性能検証と製品開発を目的に製作した開発車両であり、装着されるパーツの大半は市販品、もしくは市販化を前提としたプロトタイプだ。極限のタイムアタックで磨き上げられたFL5チューニングの現在地を追う。

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